ボイス

2015.10.14

【ボイス:2015年10月14日】高山薫選手 [4]

相手がどんなチームでも 自分の良さをしっかり出すことが課題

 2年ぶりの湘南スタイルについては

「戻ってきて、すごくやりやすかったです。俺らがJ1の1年目の時は、3バックがあんなにガンガン上がったりしなかったんで、去年のJ2から始まってそういうところはすごく変わってますけど、根本的には変わってないから。
 去年は戦術的に決まりごとが多かったけど、曺さんのサッカーは結構、自由。
どっちがいいというのはないですけど、自由は自由で決まりごとがない難しさがありますね」

 慣れ親しんだスタイルでも、レベルアップを感じる。

「実際、選手もそ2013年と今は残っている選手が全然違うからどこが変わったっていうのは難しいけど、一緒にやっていて確実にパワーアップしているなって肌で感じる部分はあります。大槻(周平)なんかはわかりやすいけど、最初に天皇杯でレイソルと対戦した時(2012年10月10日開催第3回戦)、全部近藤(直也選手)さんに潰されていたのが今じゃ、身体強くて、J1でもちゃんとボールを収められるっていう、個々も成長していてやっぱりレベルアップしていますよね」

 1stステージ、何試合か不甲斐ない試合があったが、それでも高山選手自身は手応えの方を強く感じていた。

「最初の頃、俺も気合が入って空回りしたこともあって浦和戦(3月7日開催第1節浦和レッズ戦)とかよくなかったですけど、1stステージで結構やれるっていう手応えは感じてました。最初の頃は確かに大卒の選手とか、もっと自信を持っていいのになっていう場面もあったけど、みんなが言うほど慣れてないという感じはなかった。チームとして徐々に良くなっていったと思う。三竿も俊(菊地)も俺が2年目だったらあんなプレーはできないと思うし、本当によくやっていると思います。
 ここまでいろんな試合を経験してチームとしても個人としてもやらなきゃいけないことはたくさんあるけど良くはなっていると思います」

 昨年の経験は共有していないが、高山選手は1シーズン、今年と同じJ1でリーグ上位に名を連ねるチームの中心選手として活躍してきた経験がある。その経験については、

「最初はそういう経験を活かしてとか変に色々考えすぎてやってたんですけど、俺がやるのはやっぱりプレーで頑張ることだと思う。そういうのを見て、大槻とか自信をつけられるならそれでいいと思うし。まだまだ『目指すは』って感じですけど」

 「プレーで頑張る」、その具体的な例の一つが総走行距離やスプリントの回数だろう。

「総走行距離やスプリントの回数だけが重要なわけではないけれど走れないより走れた方がいい。自分の特徴として『走る』こともあると思うので、明らかに走れてない試合があっちゃいけないと思います。調子が悪いにしても走るペースは変えちゃいけないと思う」

 走ることは高山選手のプレーのベースというわけだ。今シーズン、課題と感じるのは

「オープンな展開だと裏に抜けるとか、スピードを活かせるのでいいと思うんですけど、甲府とかガンバみたいに引いてくる相手に対してなかなかチャンスが作り出せてないんで。そういう試合でも良い時もあると思うんですけど、もっとこうボールに関わってチャンスを作るとか、狭いところでシュートを狙うとか、そういうことができるようになりたいですね、もっと。どんな相手でもしっかりできるようになりたいです」

 意識している「狭いところでのシュート」で記憶に新しいのが天皇杯3回戦(10月10日開催)の松本山雅戦で挙げた得点だ。「こぼれをもう一度拾って打ったんですけど、落ち着いてコントロールして自分のタイミングで打つことができました」と語っているが、意識していた課題に一つ、答えが出たということではないだろうか。この感覚を完全に自分のものにしたいところだ。
 目標としては、

「2桁のゴールをしたいなっていう目標は立てています」

 シーズンも終盤を迎え、残った4つの対戦カードを見れば、優勝争いや残留に絡むなど、一筋縄ではいかないであろう相手ばかり。高く掲げた目標に近づくためには、一層、強い気持ちが必要だ。高山選手の頑張るプレーがチームにどんな結果をもたらすか、期待を持って見届けたい。

voice_2015takayama_fin3

取材・文 小西尚美
協力 森朝美、藤井聡行