ボイス

【ボイス:2024年4月23日】大野和成選手

いい距離感がうちの生命線
90分間の継続が課題
 シーズンが始まって3試合に出場している。自身が出場した試合で感じたチームとしての手応えは、悪くはない。「守備も攻撃もコンパクトに、いい距離感というのがうちの生命線。いい距離感だと守備で前から行ったときにいい取り方ができるし、攻め込まれて引いても押し返せる。よくないときは距離感が悪くて、そこでやられるシーンが多い。いい距離感だと、ミスをしても、次に誰かが湧き出てくるし、攻撃のときもサポートの距離がいい。悪いときは単体単体で動いてしまって、その距離感の悪さでギャップを使われて、それが失点に繋がったり。意識はしてるけど、それをいかに90分間愚直にやり続けるかっていうのが大事ですね」

大野選手が出場した第4節の浦和レッズ戦は、4得点したが、失点も4つ重ねている。今シーズンの目指すべき形と、その課題が表れた試合だった。

「やっぱり人数をかけてリスクを冒して行ってるからこそ得点が取れているし、守るべきところで守り切れなかったところもあった。ミスが2個3個続くと失点に繋がってしまう反省点はありますが、3-1になった状況を考えたら、あの試合は勝たなきゃいけなかったと思います」

特に浦和の得点は、個々の選手の強さが際立った。そこを抑えきれずに失点が嵩んだ印象だ。

「個があるんだったらやっぱり組織でしっかり戦わないといけない。ディフェンスラインが間延びしてしまったところのスペースを突かれた場面が多かった。個が強くてもこっちがしっかり対応していれば守れるとは思うから、相手どうこうじゃなく、うちの問題だと思いますね」

それでも今シーズンは、ここ最近の数シーズンとは違う手応えを感じていて、だからこそのこだわりもある。

「失点する事は良くないですけど、昨シーズンと違うのは失点しても盛り返せるところ。前は失点するとズルズル引きずる試合が多かったですけど。チームとして力はついてきてるなって思います。だからこそ後ろとしては『0』にこだわりたいし、0にこだわるなかで、複数得点は狙いたいなって思う。本当にそこに尽きます」

そのためにも必要なのは、タスクを90分間継続すること。

「89分いいプレーをしても、ラスト1プレーの距離感で失点したらダメ。だから評価するのは90分やり切ってから。まだ発展途上ですけど、難しいからこそやりがいもあるし、やれた時の達成感もある。そこでサボっていると、その穴からやられてしまうから。自分一人では全然守れないんで、声を掛け合って、みんなでコミュニケーションを取ってやらないといけないし、そういうところが求められていると思う」

勝利の方程式は、理解している。あとは90分を意識して、実践あるのみだ。

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