ボイス

【ボイス:2019年4月25日】松田天馬選手

熱を持って真剣になるほど
サッカーがおもしろい
 プロ2年目で新たな役割を担うことになった今シーズン。実は、オフが明けて練習が始まったばかりの頃に、これまでにない感覚を味わっている。

「『もっとサッカーやりたいな』とか、『がんばるぞ!』みたいな感じになるのかなと思ったんですけど、ならなくて。自分では、『もっとやりたい!』って思うタイプだと思っていたんで、『ああ、こんな感じなんだ』とちょっとびっくりというか。自分としてはまだ心が定まっていないなというのがあったんです」

 プロに入って初めて、1ヶ月という長いオフ期間を過ごした。その間は、実家に戻って精神的にリラックスしつつ、オフ明けが近づけば練習に備え、フィジカル面の準備も怠ることはなかった。それでも練習が始まってみると、気持ちのうえでは淡々と過ごす自分がいた。

「それでキャンプに入ってから自分なりに自分を変えていかなきゃいけないなと思って考え直して。上手くなりたいという向上心はあるんで、どうやったら良くなるのかなって考えて、そこから徐々に心と身体がフィットしていった。そうしたら何か感覚的にいいなって思えて、『これだけ意識すればこれだけ伸びる』とか『成長している』という感覚が持てた。そこでつかめたのかなという手応えがあって、キャンプからはいい感じで心が、メンタル状態も持ってるのかなって思います」

 オフ期間中、のんびり過ごしながらもプロ2年目を迎えるにあたって「チームの中心になりたい」と考えた。今シーズンは1つ、これが自身の目標となっている。

「一番はやっぱり仲間に信頼されるってことじゃないですかね。正直、まだまだ全然足りないと思います。陽太さん(秋元)とか、司さん(梅崎)、シュンくん(菊地)とかは絶大な信頼を得ていると思う。そこにはやっぱり積み重ねてきたものがあると思うんで、1日1日を大切にしていかないと。そこだと思うんです」

 改めてサッカーに向かう自分の気持ちを見つめなおした今、新たな境地にたどり着いた。

「今が一番楽しいです。これまでも楽しかったんだろうけど、意識が全然違うというか。熱を持ってサッカーに対して真剣になればなるほど、おもしろいです」

 今、松田選手のプレーからは本人の楽しさが伝わってくる。これからどんな風に成長するのか、その行き先を見届けたくなる、そんなプレーがピッチで体現されている。

>チームメイトとサポーターから信頼を得てチームの中心に