監督・選手コメント

2025J1リーグ第20節 湘南vs町田戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

後半戦の一発目ということで、結果を出したかったゲームでした。町田さんの強さ、縦への推進力、長いボールを含めてのところをどう捉えるかというのがひとつの守備のテーマでした。

攻撃で言うと、自分たちが地上戦でどう戦うのか、プラス圧をどうかけるのかというところはひとつポイントになるゲームでした。前半、我慢する時間帯と自分たちの時間帯があったと思うんですけれど、前半の終わり方、最後のセットプレーのところが今日の試合は全てなのかなと思います。

雨にもかかわらず1万人の方にご来場いただいた中で、勝ちゲームをしたかったですけれど、残念な結果となり心苦しいです。選手にはこのままじゃダメ、タフさを含めてもう一個レベルを上げないと厳しい戦いが続くということは伝えました。それを非常に痛感させられた、そんなゲームになったと思います。

山口監督 質疑応答

- 2失点目のシーンについて。

攻撃のところで最終的な難しさを選んでしまう部分があったのかなと思います。シンプルにプレーテンポを上げるということを作り出すことがなかなか今表現としてはできていないと思っています。ラストパスを狙いながら、プレーテンポも遅れながらというところがあったと思いますし、失点のシーンに関してはちょっと間延びした中でした。

ただ、セカンドボールの対応、ヘディングの落とすところ、長いボールに対しての対処法だと思うので、最終的に5人がひとつのボールに対して行った焦りというか。そういうところの失点だったので、そこは大きな課題だと思います。

プレスもそうですけれど、行くべきなのか、行かないでいい時なのか、ポジションをどう取るべきなのかというところはみんな一生懸命やってくれている。手を抜いていることはないと思うんですけれど、そういうところを整理しないといけないと自分自身は思いますし、そこをもっとやっていかないといけないと思います。

- 鈴木章斗選手をハーフタイムに投入した狙いは。

失点をしたから交代したというよりかは、スペースをどう使うかというところでひとつ時間を作らないといけない状況も後半は欲しかったので。

先頭のルイス(フェリッピ)を含めていつもと形が違う中で、相手の来方に対するスペースの共有をもうひとつ明確にしたというのが狙いとしてはあります。

もちろん点は取ってもらいたいですけれど、ボールを引き出すところと、ゴールに向かうところをある程度引き出したかったというのがひとつの狙いでした。今日の得点に関しても、そういうのが出たプレーをしてくれたと思いますし、もっとああいうのが数多くできればよかったと思います。

そこはひとつできないと、自分たちが頭の中ではできていても、そのプレーとして表現できないのがひとつの課題としてあると思います。

- アシストのスルーパスもあったが、大野選手のプレーについて。

間違いなく取り組む姿勢をしっかりと持った中で、和成(大野)の場合は本当に自分ができること、できないことをしっかりと区別できる選手なので。できないことを無理にしないところは素晴らしいと思いますし、その中でできることを確実に、できるものを増やしていくというところは年齢を踏まえても非常にあると思います。

他の選手もそうですけれど、それが出た形だと思いますし、チームでああいうスペースを狙いたかったというのは正直あって。だからこそ、例えば晟怜(松村)と智也(藤井)のところからというものを前半にもっと、というイメージはしていたんですけれど、それがなかなか上手くいかなかったというのは、自分の責任だと思います。

選手コメント

DF32松村 晟怜
松村 晟怜

(ゲームを振り返って)
前半の最後のワンプレーで決められたのはよくないですし、今季は逆転がまだ1試合もないので、ここから逆転して勝とうとハーフタイムにみんなで話して、(福田)翔生くんが1点取ってくれて流れ的にはよかったですけど、カウンターで失点してしまった。こういうもったいない試合はよくないですし、失点のところもそうですけど、戻るところや最後やり切るところは自分はまだまだかなと思います。

(望月(ヘンリー海輝)選手にしっかり対応していたが?)
スピードと高さがある選手なので、ボールの移動中にできるだけ寄せることを自分のなかで意識していました。それでうまく縦に誘導するようにやっていたんですけど、何本かワンツーで剥がされるシーンもあった。ヘディングも普通に競ったら勝てないので、身体を当てることだったり、そういう頭を使ったプレーは自分はまだまだだと思いました。

(攻撃面でもいいプレーがあったと思うが?)
カズくん(大野和成)と近い距離でプレーして、オープンで持ってスペースに流し込むところはよかったと思いますが、後半相手がどんどん前から来るなかで、翔生くんなど斜めのところは見えていなかった。そこまで見えるようになったらもっといい選手になれると感じました。でも流すところは、いつもは空間のボールが多いんですけど、今日は下でうまくできていたので、そこは次に繋がるところかなと思います。

FW10鈴木 章斗
鈴木 章斗

(後半から入るにあたって意識したことは?)
前回町田と対戦したときに、ボールを受けられる感覚があったので、まずはリズムよく受けて、なおかつゴールに向かって勢いをつけられたらと思って入りました。

(ボールを奪ったあとの質が今日は修正されていたと思うが?)
淳(鈴木淳之介)が3バックの真ん中に入ることによってボールを持てますし、相手を1個剥がせますし、ルイス(フェリッピ)も前で身体を張ってマイボールの時間をつくれていた。ボランチも2枚にしているので、そのぶん距離感よく今日はできていたのかなと思います。

(勝つために必要なことは?)
前半を0で抑えられるかどうかが自分たちの課題。そこを抑えられたら翔生くんのゴールのように先制して守れていたと思うので、前半に失点しないことが大事かなと思います。

MF25奥埜 博亮
奥埜 博亮

(前半をどう振り返るか?)
やられそうなところは守備の部分ではあまりなかったと思いますが、試合前からセットプレーや高さのところは危険だと話していたので、時間帯も含めて失点してしまったのは残念だったなと思います。

(失点シーン以外は悪くなかったと思うが?)
守備は、ですね。でも攻撃の部分では、もう少し相手にとって怖い攻めだったり、自分たちでボールを握りながら相手陣地で動かしたかったなという想いは僕個人としてはあります。

(福田選手のゴールはチームとしていい形で取れたと思うが?)
ああいうゴールはチームとして狙っていますし、あれだけ速く攻撃してゴールを取るのがいちばんだと思うので、まずあれをいちばんに狙って、それができないときにビルドアップを工夫したりしていければなと思います。

(もう少し決定機をつくりたかったところか?)
そうですね、ビルドアップのところでバタバタしてしまった部分もありますし、自分たちの距離感がちょっと開いてしまってサポートに入れなかったり、個人で解決できればよかったですけど、相手も強く潰しに来ていますし、そこで距離感よく相手を外して、そのあと速い攻撃ができれば、相手のGKとDFのあいだに大きくスペースが空いているので、もうちょっと怖い攻撃ができたのかなと思います。

(バタバタしたのは相手の圧力も影響したのか?)
相手の圧力もあったと思いますし、来るのであればひととの関わりで相手の裏は空いてくると思うので、そこをうまく取れればと思います。そこを取れれば逆に相手は次来れなくなると思いますし、もう少しピッチに出ている選手たちが工夫して相手を見ながら相手の嫌なことをできることも大事かなと思います。

MF50藤井 智也
藤井 智也

(ゲームを振り返って)
今日は僕自身のフィーリングが全体的に悪かった。練習からやっていた通りの立ち位置でしたし、自分のところで低い位置を取りながら相手のウイングバックの選手を引き込んで(パスを)奥に流そうという意識はあったんですけど、全然うまくいかなかった。自分がしっかり修正できればチームにも還元できたはず。
練習でやってきた準備を試合で発揮することが今年はうまくいってると自分では思っていましたが、今日はよくなかった。しっかり修正しないと自分自身の積み上げも消えてしまうので、今日は肝に銘じる試合にしないといけない。これは自分自身が反省すべきところだと思っています。