監督・選手コメント

2025 YLC プレーオフラウンド第2戦 磐田vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

磐田さんの素晴らしいオーガナイズ、プレーテンポの中、守備に回る時間が多い。非常に我慢が必要なゲームとなりました。戦前から我慢が必要な時間帯は来ると予想していましたが、選手がよく理解してやってくれたと思います。失点はしましたけれど、次に勝ち上がるということは最低限繋げられたので、前向きに捉えたいと思います。

ただ、点が取れていない反省点はありますし、観に来ていただいだいているお客さんはそういうところを見たいと思うので、シビアに自分たちを追求していきたいと思います。非常に苦しいゲームでしたけれど、次に繋がるゲームになったと思います。

山口監督 質疑応答

- 第2戦でマネジメントが難しい中、積極的な交代も多かったが。

目の前の試合をどう戦っていくかというのは、選手全員が総力戦でやらないといけないと思います。選手の人数も潤沢にいるわけではないので、しっかりとそこをフォーカスしながら戦わないといけないゲームでした。

その中で第1戦を2-0で折り返したので、今日の試合に対する熱を出していこうというところで選手は我慢が多く、なかなか思うような展開ではなかったと思います。起用云々というよりも、全体がその意識を持って戦ってくれたと思いますし、次に勝ち上がるというところに対して最後まで粘り強くやってくれたと思います。

- 試合運びも集中してプレーできていたと思うが。

ボールを持たれる時間が長くストレスはあったと思いますが、そこはしっかりと我慢が効いていたと思います。奪ったボールのミスが多すぎて、それで自分たちのリズムを崩しているところもあります。課題がはっきりと出たゲームになったと思います。距離感、技術、準備も含めてそこはまだまだ足りないと思います。点が取れていないのは、そういうところが原因かなとも思います。

厳しいゲームになりましたけれど90分通して守る、フリーキックで1点取られていいとは思わないですけれど、最低限のところは選手はしっかり理解してやってくれたと思います。

- 難しい第2戦を戦う中で、選手にはどのようなアドバイスをしたか。

1戦目を頭に置くのはやめよう。今日のゲームに対して磐田さんが本来の力で、形で、選手で圧をかけてくるのは目に見えていたので、受けることがあっても自分たちのスタンスはこのゲームにフォーカスをしようというのは伝えました。難しさがあるトーナメントですが、そういう難しさは選手からは感じなかったです。

ゲーム自体は難しいゲームになりましたけれど、第1戦で勝ったから2戦目が難しくなるとは思わないので、その辺は選手がしっかりと理解してやってくれたと思います。その中で欲を言えば勝ちたかったですが、トータルで勝ち上がるということに対してはまた2試合増えますし、ありがたいことだと思います。

選手コメント

DF8大野 和成
大野 和成

(磐田の圧をどのように感じてプレーしたか?)
来るしかないという圧は相手から感じていました。もう少しはね返せればよかったですけど、ただコンパクトにしていれば怖くはないという意識でやっていたので、どっしりしていようと考えていました。

(相手の攻撃の時間は長かったが、アグレッシブに奪いに行けていたのでは?)
コンパクトにして良い守備はできたと思うんですけど、取ったあとにパスがすぐ相手ボールになることが多く、それで相手のリズムになってしまったところがあった。取ったあと1,2本しっかり繋いでマイボールの時間がもう少し増えたらもっと自分たちのペースに引き込めたと思うので、そこは課題だと思います。

(相手のFWが裏抜けをしてきていたが、彼らのケアはどう考えていたか?)
それに引っ張られすぎて間延びするのがいちばんよくないと思ったので、背後は意識しつつ、全体を押し上げてなるべくコンパクトにするように心掛けていた。カミ(上福元直人)にも背後のケアを頼むと話していたし、カミも積極的に出てくれていたので、それは続けていきたいなと思います。

(次に進めたことはよかったのでは?)
今日勝って突破するのがいちばんよかったですけど、2018年に優勝したときもプレーオフのセカンドレグは苦戦した。相手は失うものがないし、前から来るので、だからこそ自分は後ろに引かないでなるべく高い位置でコンパクトにしようと意識していましたが、勝っていない。2点目を取られなかったことはよかったですけど、やはり勝ちたかったです。

FW10鈴木 章斗
鈴木 章斗

(2戦合計で結果を掴めたことはポジティブでは?)
僕自身2戦合計で結果が出るという経験が初めてで、どういう感じなのかなと思っていました。第1戦に2-0で勝ちましたが、今日も勝ちたい気持ちでプレーしていました。

(相手の攻撃の時間は長かったが、アグレッシブに奪いに行けていたのでは?)
ロングボールが来ることは分析であったなかで、僕自身は前からもっと相手に圧をかけていきたかったので、相手がバックパスをしたときに自分が近ければしっかりスイッチを入れて、もう1回相手に下げさせることを意識してやっていました。

(0-0で折り返し、後半はどのように臨んだか?)
前半そんなにやられている感はなかったですが、しっかり勝ちに行こうと話していた。奪ったあとのミスが今日は多く、それが相手の攻撃の時間が長い理由になっていたと思うので、そこは改善していこうとみんなで話し合っていました。

(次に進むことができたが?)
まずは2試合できるので、また成長できるかなと思います。

MF14茨田 陽生
茨田 陽生

(左右に幅広く相手にプレッシャーをかけていたが?)
相手は外回しが多く、ブロックのなかに入れられない守備はできていたので、アンカーもFWもスライドが多くなったのかなと思います。相手陣地のときはできるだけ自分が出ることができれば、後ろが5枚できれいに守れるので、後ろが出る場面と自分が出る場面はうまく使い分けられたではないかなと思います。

(2戦合計の結果、次に進めるが?)
勝って上に上がりたかったのが正直なところです。ただ、しっかりと上に上がれることは試合数も増えるし、よかったと思います。

(そのなかで課題は?)
今日は僕自身もチームとしてもボールを奪ったあとのミスがすごく多かった。取ったあとの1本2本を繋げれば上がっていけるし、自分たちのチャンスにもなっていたと思うので、もっとクオリティを上げて丁寧にやりたかったと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

(後半どのような意識で入ったか?)
第1戦のアドバンテージがあったので、よりシンプルにプレーすることを心掛けていました。入るまえに(ジョルディ)クルークス選手の対策を明確に伝えられたので、(松村)晟怜と連係しながら、抜かれたとしても自分がカバーできればいいと思っていた。もちろん左足でクロスを上げられたら脅威だったので怖さはありましたけど、よりゴールから遠ざけるように努力したつもりです。

(相手のキーマンであるクルークス選手をうまく封じたと思うが?)
彼も左足に自信を持っていると思うので、思うようにプレーさせないように意識していた。タイトにプレッシングに行けていた部分もありましたし、自由にはさせていなかったと思うのでそこは成果だと思います。ただそのなかでも1失点して苦しくなった部分もあるので、そこはチームとして突き詰めなければいけない。

(最後はスクランブルでサイドを担ったが?)
クルークス選手に対してより明確にマンツーマンで付いてクロスを上げさせないというところだったと思う。絶対やらせなくないという気持ちでプレーしていました。勝ち上がらなければいけないですし、2失点目を食らっていたら流れも悪くなるだろうし、そこは大きかったと思います。

(相手1点取ったあと、ラスト15分なかの選手たちはどうだったか?)
落ち着いていたと思います。スタジアムの雰囲気が変わった感じはありましたけど、なかの選手は落ち着いてアドバンテージを活かしながらシンプルにやっていたと思う。バタバタしなくなったところはチームとして成長した部分だと思います。

GK99上福元 直人
上福元 直人

(流れのなかで失点しなかったことはポジティブでは?)
守備で言うと、相手の特徴をしっかりと掴んでやられてはいけないところでやられなかったし、ポジティブなシーンは多かったと思います。ただ結果的には0-1で負けたので、難しい試合とはいえ、もっともっと勝負にこだわって次に繋げていくには勝って終わりたかったのも率直な意見です。
フリーキックに至るまでの失い方などはまだまだ自分たちの甘さが瞬間瞬間に出ていると思う。辛抱強く戦った部分やよかった部分はポジティブに捉えて次に繋げていきたいと思いますし、もっともっと厳しくこだわってやっていくことでリーグにも繋がってくると思うので、厳しく積み上げていくことはしっかりと継続してやっていきたいと思います。

(いつにもましてディフェンスラインの背後のカバーが多かったと思うが?)
相手も点を取らなければいけないというところで、そこをアグレッシブに突いてきた結果そういったシーンが多くなったのは事実あると思います。そこでのエラーもそこまで多くなく、僕の判断も含めてしっかりと粘り強くできたのは、チームとしての戦い方がうまくできていたからこその結果だと思う。そういったキワの判断をさらに上げていけるようにこれからも努力していきたいなと思います。