監督・選手コメント

J1リーグ第4節 FC東京vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
リーグ戦で初めて勝点0で終わってしまいすごく残念で悔しい気持ちはありますが、この負けをシンプルに次につなげていかなければいけないという気持ちもあります。今日も試合をしていてい全部が全部悪かった訳ではなくて、逆に我々の良さを出せた場面もありました。ただそのなかで得点に至らず、サッカーでは危険な時間とも言われる後半立ち上がりのワンプレー目で我々のちょっとした気の抜けたというか、そこを相手に仕留められてしまいました。ただそれは監督としては良かったかなとも感じています。これまで3回負けていなかったので、そういうミスを後ろがなんとかしてくれるだろうとか、GKが弾き出してくれるだろうとか、そういう場面が今週少し、意識的に緩んだわけではないですが、今までに比べるとあったなと思います。選手もこういう結果に向き合う時間があることは今後リーグ戦を戦っていくなかで悪いことではないと思っています。ただ後半の点の取られ方が、相手にうまくて崩されてやられたゴールであればなんとなく次に向かえるのですけど、注意していた部分でやられたというところは非常に我々にとっては重い失点だったなというふうに思います。ただ、リーグ4試合を通じて、FC東京さんのファイティングスピリットは私が見た試合の中でも非常にあったと思いますし、球際や運動量も今まで以上に非常に力を込めて我々を止めにくるなという印象もありました。そういう姿勢からも我々は学ばなければいけません。我々も交代の選手も含めてJ1の舞台で戦ってALIVEしていこうと思ったら、誰もがガクッとくるような、チームメイト全体が前に進みづらくなるようなミステイクは極力減らしていかなければいけませんし、そういう戦術以前の責任感は持たなければならないと思います。今日選手にはレスポンスアビリティという話をしたんですけれど、何か言われた時に対応する力というのがJ1ではまだ我々は足りないなということを今日改めて感じましたし、その力は一朝一夕では作れないのですけど、徐々に良くなってきた部分と、逆にまだ足りない部分を僕自身も感じられたので、今日をポジティブに捉えてまた次に向かいたいと思います。
2週間代表の試合で中断しますが、この間にうちからもU-19とU-21に3名選手が選出されましたし、その期間に戻ってくる選手もいるので、この2週間を有意義に使って、次のセレッソさんに向けて準備をして臨みたいと思います。

長谷川監督 総括

ずっと言い続けていることですが、今日は最後までアグレッシブに戦い続けることができたことが勝点3を引き寄せたというふうに思っています。湘南も非常にサッカーのベースになるところ、戦う、走る、切り替えというところはJの中でも優秀なチームだと思いますが、そういうチームに対して立ち上がりから臆することなく果敢に戦って、それを上回るような試合ができたというところが非常に大きな、チームにとって自信になるところだと思います。ディエゴの非常に素晴らしい得点で1点取って、追加点を取れれば今日の試合はほぼほぼ決まるような展開だったと思います。ただなかなかその追加点というのが遠いなか、DFラインはこういう展開では集中力が一瞬切れてしまうような時間帯やプレーがありがちですが、最後まで集中力を切らさずにしっかりとプレーしてくれました。交代で出た選手たちも前線から相手に圧力をかけて良いパワープレーのボールを蹴らせなかったというところも最後までラインが引かずに戦えたことに繋がったと思います。
ホームで今季Jリーグでまず1勝できたことは本当に選手たちに感謝したいと思いますし、連戦で非常に大変ではありますけれど、サポーターにも熱い声援を送ってくれたことに本当に感謝しています。やっと1勝という言い方もできるかと思うので、中断期間を挟みますが、次の試合に向けてまたしっかり準備をしていきたいと思います。

長谷川監督 質疑応答

- 今後どういうところを修正していけば流れの中での得点を増やせると考えているか?

前半もディエゴが抜け出したシーンなんかは、若干角度はなかったですが十分決めてもおかしくなかったと思いますし、ワンツーで、3人目の動きでうまく入って行ったと思います。あとは高い位置で奪った後に、(富樫)敬真が簡単なシュートで慌ててしまって、前回に比べて枠内には飛ばしてくれるようになりましたけれど、ネットを揺らすところまでは行けませんでした。ただそういうようにチャンスは多く作ろうとして、実際作るところまではできていると思います。湘南相手になかなかたくさんチャンスは作れないと思っていましたし、ここ3試合を見ても今季は守りの堅いチームだと思っていたので、そういうチームと対戦して数多く得点機を作れたのは選手たちの頑張りだと思います。ただ最後の部分はトレーニングしかないと思いますし、ひとつプレッシャーから解放されれば、自分自身で乗り越えることができれば、得点を取れる能力を持った選手たちがいると思っています。今日FWが点を取ったというのはひとつ大きなことだと思いますが、それぞれがトレーニングでもいろんな状況を設定して、中断期ですし少し蹴り込むことをしていかないと決定力は上がっていかないと思います。

- ルヴァンに続いて岡崎慎選手が先発で出場したが、今日の評価は?

右サイドバックで前半から自陣では非常に落ち着いたプレーをしてくれたと思っています。相手陣、特にアタッキングサードに入った時に少し慌てた場面が前半に垣間見られましたが、90分間通してしっかり仕事をしてくれたと思っています。

選手コメント

DF 4アンドレ バイア
アンドレ バイア

ボールが自分たちにある時になかなかうまくプレーできなかった。そこが勝負を分けた要因だと思います。ディエゴオリヴェイラ選手とは何度も対戦しているのでどういうプレーをする選手かということはわかっていましたし、それに対してどうするかということもわかっていました。それが実際にできたところもあったと思いますが、結果的には得点を許して負けてしまったので、そこは悔やまれます。今日は色んな面で勉強になることの多かった試合でしたし、チームとしてはそこをどんどん改善していきたいです。まだ4試合しか戦っていませんし、これからの試合を戦うためにまたしっかり練習からやっていきたいです。

GK 1秋元 陽太
秋元 陽太

今日のような試合からたくさん課題を見つけて改善していかないと今後も厳しいゲームが続くと思います。チームとしてもう少し前線でタメを作って良い距離感でプレーできれば後ろもラインを高くしていけると思いますし、そういう前へのパワーを改めて出していけるようにしたいです。一度オフに入るので、まずはしっかりリフレッシュをして、チームとして必要なことを修正してまた次の試合に臨んでいきたいです。

FW 23高山 薫
高山 薫

純粋に悔しい結果になりました。今日は相手も勝ちたいという気持ちがかなり強い試合だったと思いますが、そういうところでは毎試合相手に優っていなければいけないと思いますし、プレーの面でももっと精度を上げていかなければならないと感じました。相手も今日はこれまでと違い結構アグレッシブにボールを取りにくる場面も多かったなかで、それでもやっぱり自分たちのサッカーをしなければいけないと改めて思います。これから少し時間があくので、しっかり修正して次に向けて準備をしたいと思います。

MF 7梅崎 司
梅崎 司

悔しいですね。スタメンで出させてもらって何が何でも結果を出したかったですし、個人としてももちろんですがそれ以上にチームとして結果が出なかったことが悔しいです。自分が入った試合で負けてしまうというのはやっぱりダメですし、勝点3を狙って戦いましたけど、最低でも勝点1を取らなければいけなかったと思います。今日はチームとしての課題も多く出たと思います。これまではやり方が明確なチームとの戦いが続いていましたが、FC東京は相手の中盤のところでうまく繋いでくるところもあれば割り切ってロングボールを蹴ってくるところもあって、そういうところへの対処をこちらもやっていかなければならないと感じました。いまチームの中でどこまで自分を活かせているのかわからないですけれど、攻守両面でチームの戦術を自分も意識してプレーしています。ただ特に守備の部分はもっと早いタイミングでのプレスが必要だと思いますし、切り替えのスピードも高めていかなければならないと感じています。

MF 2菊地 俊介
菊地 俊介

前半は結構良い形で、自分たちの狙いとしているような攻撃はできたと思うんですけれど、後半は最後のところでシュートまでいけないシーンが多かったです。クロスを合わせるとか、最後シュートで終わるというプレーをもう少し増やしていかないとやっぱり得点は取れないですし、2試合連続で無得点なので、そこは課題としてやっていきたいです。コンビネーションのところはトレーニングしていくしかないですし、ここから2週間空くので、もう一度そこを見つめ直してやっていきたいです。2週間後からはまた厳しい日程で連戦が続きますけれど、一つでも多く勝てるように頑張ります。

MF 10秋野 央樹
秋野 央樹

前半は敵陣深くまでえぐってクロスまで行くシーンも何度かありましたし、そこまで入れたことは良かったですけど、そこからニアで誰かが潰れてファーで押し込むとか、そういうクロスへの入り方をもっと擦り合わせていかなければならないと思います。失点の部分は、もともとディエゴ(オリヴェイラ)は知っている選手で彼は左足の方がシュートが脅威だと思っていたのでそっちを予測していたんですが、その分右への切り返しに体をついていかすことができなくて、判断のミスだったかなと思います。後ろは頑張ってコンパクトにプレーしようとしていましたけど、前で(イ)ジョンヒョプが孤立しているところがあって彼が前からいけない部分があったと思います。そこで後ろが連動して行かなければならないですし、前が行かないと後ろもズルズル下がってしまうので、そこはもっと意思統一して前と後ろの関係をチームとして成熟させていきたいです。試合前から曺さんから、プレーするのは選手だから試合の中で流れを読んで行動しようと話をされていましたし、試合の中でも自分たちで考えながらポジショニングを変えていきましたけれど、それをもっと攻守両面で力を発揮できるようにやっていかなければいけません。攻守どちらか一方になっては相手にとって脅威にならないと思うので、そういうところの質を高めていかなければいけないと思います。