馬入日記

【馬入日記:10月22日】C大阪戦、そして新潟戦に向けて。ハングギョン選手インタビュー

先週末のC大阪戦は1-2で敗戦を喫し、悔しい悔しい試合となりました。
ステボ選手のゴールで先制するも、前半終了間際に追いつかれ、後半に逆転を許すという展開でした。

今週末は再びアウェイゲーム。気持ちを新たにし、27日の新潟戦に挑みます。

オフ明けの今日、練習後にハン グギョン選手に話を聞きました。

「セレッソはいい選手がたくさんいて、確かに強いチームでした。ただ残念なのは、言い訳になってしまうかもしれないですが、自分が100%のコンディションで臨めなかったことです。本来であれば、自分がアプローチすべき場面でも味方に動いてもらったり、そういうシーンがいくつかあったんじゃないかと思います」とグギョン選手。

今年はコンスタントに韓国代表に選出されているグギョン選手。10月12日にはブラジル代表と、15日にはマリ代表と試合をし(2試合ほぼフル出場)、ハードスケジュールの中、臨んた試合でもありました。

「前半、いい形で先制点をとれたので、できれば1-0で折り返したかった。でも前半のラストに失点をしてしまったことが残念だし、後半、自分たちが一番練習していたセットプレーでやられてしまったというのが悔やまれるところです」

残り5試合となった中、しかもグギョン選手は警告の累積で新潟戦、ホームでの鹿島戦の2試合出場することができません。

「自分は残り3試合しか出られなくなってしまったけど、チームには5試合あって、その5試合を自分も一緒に戦うという気持ちで、練習中もチームの手助けになるように、チームがいいコンディションで試合に臨めるようにしたいと思う。本当に、大事なラスト5試合を同じ気持ちでチームと一緒に戦っていきたいと思います」

チームの成長により選手たちは自信をもって戦っていますが、それでもやはり、選手たちに満足は微塵もありません。

「開幕戦の時のチーム力と比べて、今のチーム力というのは上がっていることを感じますが、ただチーム力が上がった、成長したということに満足してはいけないし、結果を出してこそ、成長したという証になると思っています」

ところで、韓国代表として戦った2試合、グギョン選手はブラジル代表戦(0-2)にフル出場、マリ代表戦(3-1)でも終了間際までプレーしました。
日本でもブラジル代表戦がテレビ放送されたため、その勇敢な戦いぶりを見たという方も多かったことと思います。

「今回ブラジルという世界でも本当に強豪のチームとゲームすることができてとても光栄に思いました。このような強いチームと戦って、自分たちがもっと努力すれば十分に戦えるんじゃないかという自信を得たことも事実です。ワールドカップに出ればブラジルのような強いチームと戦うことになるので、もっと発展、成長していかなければいけないと感じました」とグギョン選手。

印象的なシーンを聞くと…
「2失点目をした時、1本のパスで守備ラインを破られたというシーンがあったのですが、あれは確かに個人能力の差だと実感したし、そこに対抗するには、自分たちは組織で対抗しなければいけないと感じたシーンでした」と。

ブラジル戦の次に行われたマリ戦については。
「韓国代表に対する世の中の人やメディア人がどのようなことを注目したかというと、守備力はある程度証明できたのであとは攻撃力だという感じでした。そういう点では3点とることができて、攻撃力を発揮することができました。チームにとってとてもいいゲームだったし、自分もマリ戦のプレーに後悔はありません」と。

2009年のちょうど今の時期、グギョン選手は練習生としてベルマーレで1ヶ月ほど過ごしました。プロ契約を果たし、大学を中退して日本にやってきました。
それから4年、今や韓国代表としてピッチに立つ選手へと成長しているのです。

「毎回、代表に招集される度に決意することがあって、これが本当にラストチャンスなんだと思って臨んでいます。そういう決意を持っているので、毎回後悔なく練習できて、一生懸命やることができてるんじゃないかと思います」

そういった真摯な気持ちは、代表だけでなくチームにおいても同様に抱いてきました。
次の出場停止は残念ですが、「チームのためにできることを精一杯やる」という言葉のとおり、新潟戦に向け、全員でいい準備をする1週間になります。

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