馬入日記

【馬入日記:5月13日】FC東京戦、感動の90分。高山選手インタビュー

ホームで行われた土曜日のFC東京戦。取って取られて、また取り返しての激しい試合展開でしたが、激闘を制し3-2で勝利することができました。

いい形で試合に入り、まずは前半11分に高山選手のゴールで先制。
高山選手がドリブルで持ち上がり、左サイドの武富選手へ。武富選手のクロスがDFに当たり高山選手のもとへ。トラップし、落ち着いて、しかし思い切りよく振り抜いた左足のシュートが見事ネットに突き刺さりました。

「シュートはもともと強く意識していました。あそこでトラップした時にはシュートのことしか考えていなかった。トラップはシュートを打てるところには持っていけたんですけど、実はあの瞬間にゴールの位置はまったく見えていなかったんです。でもまず打とうという気持ちで打ったらいいところに飛んでくれたという感じでした。早い時間にとれたことはよかったと思います」と高山選手。

その後、後半に一時は逆転まで許すも馬場選手のゴールで追いつき、永木選手のゴールで再逆転に成功しました。

「2点目、3点目は自分たちが崩したとかではなくて、前からプレッシャーにいってとれた形だったんですけど、亮太(永木選手)も賢治さん(馬場選手)も、あそこでしっかりいっていなければあの場所でボールはとれなかったと思うし、二人はあの場面で湘南のやらなければいけないことをしっかりやってくれたから、とれたんだと思う。本当に、素直に嬉しかった」

逆転されるも、チームとして前にいく姿勢、ゴールを目指し続けるメンタルを持ち続けて戦うことが勝利へと繋がっていきました。

「2点とられたけど、1点差だったし、まだ時間もたくさんあった。ここで落ち込んでしまったら、またやられてしまうと思ったし、攻めの姿勢は全体的にあったと思います」

湘南のスタイルでやり続けたからこその勝利。
本当に大きな一勝となりました。

「僕自身は、鹿島戦でみんないい試合をしていたから、正直、それについていかなければいけないと思っていました。自分が足を引っ張ってはいけないし、自分もやらなきゃダメだという気持ちで試合に入れた。カメ(亀川選手)もすごくいいプレーをしていて、いい刺激になりました。今回、強い相手にも逆転することができたし、それは次にもしリードされる展開があっても、いけるぞという自信になったと思う。個人的には課題がたくさん出たけど、次に繋がるいい試合ができたと思います」

感動的な90分を戦い、3-2のまま終了の笛を聞くとみんなで抱き合い、喜びを爆発させました。
勝利のダンスはまた、格別でした。

そして場内を一周した後、ロッカーに入る直前にチームはもう一度、ゴール裏へ。
試合に出ていたメンバーだけでなく、バックアップメンバーも含め、全員で挨拶に行きました。

「曺さんがミーティングで、ジュビロ戦、セレッソ戦と2試合ブーイングをされたけど、3年前にJ1で戦った時はブーイングもされなかった。でもいまブーイングしてくれるというのは、お前たちが勝てると思ってるから、もっといい試合をしてほしいと思ってるからなんじゃないか、いう話をされていました。あの時は、曺さんがロッカーに入る前に、もう一度挨拶に行こうって言って、全員で行ったんです。僕はマイクで挨拶をしたんですけど、“ブーイングしてくれたおかげで、自分たちもやらなきゃいけないと思ったし、その想いに応えたくて今日勝つことができました。そのことを伝えたくてもう一度来ました”みたいな話をしました。本当にみんなそういう気持ちだったし、気持ちが伝わってよかった」

昨年も一度あった、カーテンコール。
今回もまた、胸にぐっとくるシーンでした。

雨の中のご声援、ありがとうございました。
5月中、まだまだ連戦が続きます。ぜひ、引き続きの熱いご声援、よろしくお願いします!