馬入日記

【馬入日記:4月12日】経験を力に。岩尾選手&田村選手インタビュー

水曜日に行われたナビスコカップ磐田戦で今季初出場を果たした岩尾選手。
ケガからの復帰戦となった試合。昨年の3月17日(福岡戦)以来、1年以上ぶりの試合となりました。

「いろいろ思い出すこともありました。ケガが続いたこともあってしんどい時期もあったけど、以前の自分と今の自分は違うと思っているので、またケガしたらどうしようとか、そういう不安を抱くことはなかった。僕自身、J2をそこまで経験できていない分、いい意味で比べる要素がなかったので、J1のチームだからという想いはそんなになかった。サッカーをするあの空間の中で、変な不安や負い目はなかったです。でも、個人的にただただ緊張してしまいました」

「緊張した」という試合の入り。
チーム全体としても、非常に硬く、何もさせてもらえなかったという立ち上がりになってしまいました。「試合までの準備の部分では納得できる準備はできていたんですけど、かなり緊張していたし、やはり最初の15分がもったいなかったなと感じています。時間が経つにつれて、自分にできることも分かってきただけに、本当にもったいなかったと思います。でも、前だったら良くないということで、テンパってしまって、そのままズルズル45分終わってしまうのが自分の悪いところだったけど、磐田戦ではよくないことを自覚して、何を変えていくのかということを15分過ぎから整理できたので、そこはポジティブに捉えていいかなと思っています。この経験から、何を感じ取って次にどう生かすことできるかが大事かと思っています」

1試合を通じて感じられた様々なことがあります。
「まだまだ課題だらけ」という謙虚な姿勢で試合を振り返っています。

「失点は僕のところで切り替えされて簡単に上げさせてしまったところからだと思っているし、FKとか流れとかを悪くしてしまったのも僕は少なからずかかわっているので、守備の部分でもっと一回りも二回りも大きくならなければいけない。もっと危機感を持って、自分の課題をひとつひとつ、なるべく早く解決できるようにするしかないと思っています」

時間を重ねる毎に、相手の脅威になるような攻撃も随所に出てくるようになりました。

「自分がちゃんとゲームに入れるようになってからは、思ったより時間を作る余裕があるなと思いました。ボールを出すところもあった。ただ、自分が出した後にもう1回ほしいところで受けられないという場面があったけど、そこでもう一度使ってもらえたらリズムを作り出せた部分もあったと思う」と。

ポジション争いは変わらず激しい状況です。
チームメイトにも刺激を受ける毎日。

「チームに入った時から、ずっと刺激を受けていることは変わらないんですけど、変に比較をしていた自分はもういないので、いいところを盗みつつ、自分のよさも出していきたい。若い選手も本当に多いので、負けたくない気持ちはありますし、成長していけたらと思います。久しぶりに試合に出て、何かが劇的に変わるということはないと思っていたし、実際にそうだけど、ある程度前よりは確実によくなっているので、良い部分、悪い部分を整理して、次に向かってやっていきたいと思います」

頭の中もしっかりと整理されている印象の岩尾選手。
前進していく姿にぜひご期待下さい!

さて、3月20日から4月3日まで、日本高校選抜の一員として、欧州遠征に行っていた田村翔太選手!

「デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会」に参加し、見事優勝を果たしました!

最初にスイスに入りトレーニングと親善試合を行い、デュッセルドルフに入ってからは同年代のレアルマドリッドやボルシアMGいったチームと対戦しました。

「こういう大会で優勝したことがなかったので、優勝できたということが本当によかったです。その経験をした僕らにとっても自信にもなるし、これから高校選手権に関わっていく子どもたちにとってもよかったかなと思います。同じ年代の世界のトップと戦えたことはいい経験になったし、その中で結果を残せたというのもすごく大きかったと思います」と田村選手。

この大会のための急造チームではありましたが、「チームの雰囲気が良くて、会話も多くて、やっていくうちに“チーム”になってきてるなと感じていました」と。

田村選手は高校2年生の時にも日本高校選抜に選ばれていて、同大会に出場していました。大会前に「去年から成長したところを見せたい」と話していましたが…
「フィジカルコンタクトの部分で何回かうまく奪えたところもあったし、体は強くなってきてるのかなと思います。今回は一番上の学年ということもあったし、去年も経験しているということも含めて、チームを引っ張っていきたいということは意識してプレーしました」ということ。

学んだこと、というのは…
「球際の激しさや勝負へのこだわりもすごく感じるものがありました。それから、今回のように集まった時に、自分を出していくためにはまずコミュニケーションをとって、自分の長所を相手に知ってもらうことが大事だと感じました。いい動きをしてもパスが出てこなければ無になってしまうし、そういう意味でもコミュニケーションは大事やなと感じました」と。

貴重な経験を経て、今後に向けては。

「今回のように海外で経験できたというのは自分の中でプラスになっていて、どの選手にも負けたくないという気持ちがこれまで以上に増しています。チームに戻ってきて、一番年が下やからとかじゃなくて、上の選手から貪欲にいろんなものを学んでいきたいし、経験したことをピッチで出していきたいと思います」