馬入日記

【馬入日記:2月12日】中川選手インタビュー&17日はFvsJ!!

今季、柏レイソルU-18からトップチームに上がり、プロ1年目でベルマーレに期限付き移籍という形で加入した中川寛斗(ひろと)選手。

155cmという身長は、今年のJリーグの中で最小だということ。
でも、その小さな体躯を感じさせない存在感をピッチの上で放っています。
また、中川選手が発する言葉のひとつひとつには高卒ルーキーとは思えない思慮深さが感じられます。(少し長いですが、下記ぜひ読んで下さい)

「サッカー面は、今までの積み重ねもあって、まだ順応できないところはあります。でも生活面は、みんな本当に優しいですし仲良くしてくれるので楽しいです」と中川選手。ルーキー選手も、チームにはもうすっかり慣れた様子です。

実は、ある取材で遠藤選手が「分からないことがあったらどんどん聞いてくるし、寛斗の向上意欲はすごい」と話していたことがありました。そのことを話すと…

「そんな風に言ってもらえるなんて有難いです。でも僕は言われてすぐにできるタイプじゃないんです。ひとつのことを言われたら、DVDを見たり人に聞いたりしないとしっかりと理解できない。人と同じようにやっていたら僕の場合ダメなので人にも聞くようにしています」ということ。

その“しっかり理解する”ことを大切にしています。

「僕にはそれしかないから。ずっと身長が小さくて、小さいなりにどうやって生きればいいかをずっと考えてきました。中途半端に理解していたらダメなので、戦術も含めひとつひとつのことをしっかりやるということを意識しています」

昨年の天皇杯では、柏のトップチームとU-18が公式戦で対戦をするということがありました。その時に、中川選手が決定的なパスを送りスタンドを大いに沸かせたこと、しかし得点に至らなかったため試合後のミックスゾーンでは反省を口にする姿があったこと…などを記者の皆さんからも聞きます。

「そのシーンは鮮明に覚えています。僕らが保持していたんですけど、前線でとられて、とられたところから僕らの守備が始まった。ボールの奪い方は練習どおりでした。そこからの速い攻撃もいいリズムでできたんです。でも、僕のラストパスはゴールには繋がらなかった。だから、もっといいところに出せたんじゃないかと思うんです。いいパスと言ってもらえるのは嬉しいんですけど、結局はネットを揺らすことができなかった。試合後も、受け手の選手ともっとああすればよかったという話もしました」

謙虚な心と自分への厳しさ。冷静に自分を見つめています。

小さい身長は武器ですか?と聞くと、「武器です」と笑顔で答えました。

「6年生の時に127cmしかなかったんです。ずっと小さかったし、ずっと僕はベンチだった。でもたくさんの指導者の方に巡り合って、小さい選手はこういうところが必要だよといろんなことを教えてもらった。その積み重ねがあって、いま周りが大きくても慌てないでプレーできるのは、小さい頃からの積み重ねがあるからだと思う」

一体、どんな指導を受け、どんな工夫をしてきたのでしょうか。

「小さい体だと、どうしてもコンタクトすると負けてしまう。筋力をつければいいじゃないと思う人がるかもしれないけど、筋力をつけても、決して大きな人には勝てないんです。身体の使い方がうまければうまいほど勝てるというのもあるけど、それよりも僕はポジショニングを意識しています。ボランチだとまだ難しいけど、トップ下だったらあるポイントがあって、相手が後手を踏んで、プレッシャーにきたところをかわせるとか、駆け引きして相手を混乱させるとか…そういうものをずっと高校時代にも学んできました。もちろん、アジリティとか高くなっているからこのままではダメだと思っていますけど、今年また新しい環境でできるので、自分を伸ばすという意味でもすごく楽しみです」

小さい頃から、普通なら考えないことを考えてきました。

「遼平くん(吉濱選手)とか天才なので考えなくてもできると思うけど、僕にはそういう才能はない。でも、考えて追及できるのは僕の長所でもあると思うので、そこはこれからも伸ばしていきたいと思います。小さい人は止める・蹴るの個人技術が大切だと思うので、ひとつのパスをミスしないとか、もっと可能性を高くしていきたい。長短分けたパス、それから突然裏に抜けるところとか、走るスペースの作り方などを見てもらいたいです」

プロは無理だろうと言われていたそうです。

「身長が小さくてサッカーをやってる人もたくさんいると思うので、そういう人が僕を見て、サッカー頑張ろうと思ってくれたら嬉しい。小さい人は無理だよと、僕も言われていたけどプロになれたので、そういう子にはやっぱり頑張ってほしいです」

来るべきシーズンに向けて、今はとにかく自分を磨く日々です。

「ベルマーレに入る前に湘南のサッカーを見て、自分がどんなプレーヤーになれるのかなって考えた時に、今までの自分は絶対にベースとして持っていたいんですけど、それプラス、速い攻撃だったり、前への推進力という部分で力になれるように、すべてのスキルを上げたい。戦術も理解して試合に出られるように。でも、すぐ試合に出たいって普通は思うかもしれないけど、僕は成長したうえでベストの状態で試合に絡みたい。それでまた成長があると思っています」

楽しみな選手です。ぜひご期待下さい!

 
さて、2月17日(日)には楽しみな試合が開催されます!
小田原アリーナにて「湘南ベルマーレフットボールフェスタ」、通称「F対J」!!

総合型スポーツクラブとして、サッカーとフットサルの両方のチームを運営する湘南ベルマーレだからこそ実現可能な、現役Fリーガーと現役Jリーガーによるフットサル対決!これは必見の試合です!

島村選手は2010年に開催された、第1回のフットボールフェスタに出場しました。
その時、素晴らしいボレーシュートを決め、フットサルクラブの選手たちもあっと言わせました。

「すごい楽しかった!あのボレーは生涯最高のボレーでしたね(笑)」と島村選手。

その時は、途中まで競り合ったものの終盤にフットサルクラブが得点を重ね…
結局5-14の大差で敗戦。

「やっぱり時間の使い方とコートの使い方が全然違いました。出場したら、あのボレーを再び、ですね。今度は絶対にサッカーが勝ちたい!」と島村選手。

絶対に見逃せない一戦。ご来場をお待ちしています!

※詳細はこちら
http://www.bellmare.co.jp/72536