監督・選手コメント

J2リーグ第7節 湘南ベルマーレvsFC町田ゼルビア 監督・選手コメント

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【監督コメント】
●曺監督 総括
お疲れ様でした。
毎度の言葉になりますが、今日は珍しく天候が良かった時にホームの試合ができて、たくさんのサポーターに来ていただいたことに感謝しています。今日の勝利は本当に彼らの応援に捧げたいと思います。
試合に関しては、町田さんがJFL時代から自分たちのスタイルというものを作り上げていて、そこに我々がどう立ち向かっていくかという気持ちでやったんですけど、前半、風があったのでなかなかリズムが取りきれませんでした。ただ、よくそこで我慢して、後半良い時間帯で古橋のキックに航(遠藤)が決めてくれた。
最後まで敵陣で戦うというところで言えば、最後まで敵陣で選手達がやってくれたという事には喜ばしいんですけれども、島村にはあまり(前へ)行くなと言ったつもりだったんですけれども、あんまり言う事を聞いてくれず(笑)、まぁ姿勢に関しては選手に判断しろと常に言っていますので。初めての無失点ですか、無失点で終われたことも含め、まだ“良い”とは言えないですが良く頑張ったと思います。

●曺監督 質疑応答

–マセナ選手を投入したが何を求めたのか、また今後どういうプレーを求めていくのか?

彼はスペースに動く走力だったりとか、キープ力がある選手なので、シンプルにあの時間帯にもう1回起点を作ってもう少し前にパワーを掛けたかった。
もう1点取るために投入したんですけど、ディフェンスの部分も含めてしっかりやってくれたと思います。

–町田とは2月の練習試合以来の対戦だが、その時から町田の印象は変化したか?

あのときは確か町田さんは始動して1週間、2週間ぐらいの練習の後の試合だったので、走力や球際のところというのは本当に随分力強くなられて、我々はちょっとのところで勝たせてもらいましたけれども、自分たちのスタイルに自信を持ってやられているなという印象は2月以上に今日の試合で持ちました。
本当に苦しい試合だったと思います。

–今シーズン無敗だが、改めて今シーズン好調の理由は?

我々はシーズンが始まる前からJ1昇格だとか、何位だとかいう目標設定をしてなくて、とにかく目の前の勝点3に拘るということを選手たちに言い続けてきました。
今、その結果として負けなしということなんですけど、やっぱり僕は1試合1試合のパフォーマンスがどうだったかということに拘っているので、たまたま今そういう順位に居るのだと。負けなしということは本当に喜ばしいですが。
とにかく選手たちが1分1秒のその瞬間に全力を出していてくれるのが、戦術的なことは色々ありますけども、1番大きいんじゃないかなって思います。
それは今後も続けていきたいです。

–レギュラーの半数近くの選手が育成出身の選手で、監督もユース時代に指導された選手が多いと思うが彼らの活躍をどう見ているか?

ベルマーレのユースやジュニアユースのときに見ていた選手もいますし、僕が他のクラブで教えた選手もいます。また宮崎のように他のクラブでやっていたけれど子ども時代を知っているという選手もいます。
好調かというと、まだ全然物足りないですけど、でも彼らのパーソナリティやメンタリティは他の人よりもわかっているつもりなので、彼らのどういうところが良くて、どういうところが課題でということを僕の中で把握しながら良いところを出させるような働きかけをしようと思っています。
何を指導しているのかというのは、皆さんにお話できるようなことはあまりないんですけど、そういうパーソナリティなどを他の人より理解できているので、もしご覧になった方が活き活きしているなと思ってもらえるなら、それはリスクを冒すプレーに関しても抵抗なくやってくれているのかなと思います。

–遠藤は今日2点入れてチームの得点王となったが?

そしたらセンターフォワードにでもしましょうか(笑)
航はああ見えて負けず嫌いなので。そういう意味でも得点の意欲が高い選手なので、神様がプレゼントをあげてるのかなって気はしますけど。

–セットプレーのキッカーが色々変わっているが誰でも蹴れるということか?

変わっているというか、良いキッカーはたくさんいるんでね。
岩上が蹴っていましたが、岩上がいなくても1人、2人作らないといけないので、練習で試しながらやっています。
あのタイミングは僕から古橋に蹴らせろと言いました。交代したばかりだったので相手に対する脅威もそういう選手が蹴ると与えられるなって思ったので。

–本日の試合まで全て複数得点だが、選手に対して得点に対する指示はどうか?

後ろにズルズル下がって失点をしないということをベースにするのではなくて、相手コートでサッカーをするということで言えば、当然得点が最後のキーワードになってくる。
決して我々に突出したストライカーが1人いてそのボールを集めて…というサッカーではなくて、やっぱり今日も形を作っているのは相手より数多く攻めるという形なので。
その結果が繋がっていると思います。今日は航が決めたので新しい得点者は出なかったですけど、得点の数よりこれまで10人の選手が得点しているということのほうが、我々のチームとして目指すところだと思っています。
それは本当に選手たちがよく理解してやってくれているなと思っています。

–目の前にあるボールに対してどれだけ厳しく行けるかということを追求していると感じるがJ2で勝ち上がっていくための監督の判断や考えというところなのか?

勝ち上がれるかどうかは別にして、やっぱり我々はプロなので、お金を払ってくれるお客さんがどう感じるかということは勝ち負け以上に大事だと思っています。
そういう意味では、選手が持っている能力の全てを出す、そのことイコール競り合いだったり、相手より多く走ることだったり、相手に向かって行くことだったり、そういうことは僕は大事だと思っています。

–去年チーム得点王の高山選手がまだ無得点だが?

高山は得点を取るという結果を去年出たかもしれないですが、今年、高山のチームに対する貢献度は本当に高いと思っています。
そういった意味では、得点を取らせてあげたいなという気持ちもありますけど、やっぱそれ以外の部分で守備に攻撃にあれだけ90分走れる選手はなかなかいないと思っていますので。
私はそのことに関して彼に得点を取れないからダメだと言うつもりは全くないです。
でもあそこで決めれるようになれば、またもっと自信もついて更にプレーが磨かれるんだろうと推測は出来ますけど、そんなに甘くはないですよね。

●オズワルド アルディレス監督 総括
実に拮抗した試合だったのではないでしょうか。最初に失点してしまってからそこで終わってしまったようなところもありますが、大変拮抗した試合だったと思います。
その後もチャンスを何度か作りましたが、我々は首位のチームとアウェイで戦うということでやりましたけど、そこまでの差はなかったのではないでしょうか。
選手の戦いぶりにも喜んでいます。
あとは勝点がついてくればというところだと思います。
ただ繰り返しになりますが、選手の意欲ですとか、プレーには喜んでおります。
センターバックを中心に守備も堅くやってくれたと思います。センターバックの本来の人たちがいなくてもそれを感じさせなかったぐらいではないでしょうか。というわけで喜んでおります。

●オズワルド アルディレス監督 質疑応答
–ここ3試合は京都、東京V、湘南とJ2の中でも力のあるチームと3連戦だったと思うがその中でどこまで通用したのか。あるいは得たもの、今後に繋がりそうなものはあったか。

サッカー的にそこまで自分たちを上回ったというチームは今の3チームの中ではなかったのではないでしょうか。
今、私にとって悩みの種はコーナーキックでのマークです。前の試合でも同じような失点をしてしまいました。今日も同じようなミスをしてしまいました。
なので、唯一の悩みの種は今はそこです。
ベルマーレにしてもヴェルディにしても京都にしても違うキャラクターのチームだとは思います。

–薗田選手の復帰の見通しはどうか?

おおよそですが、来週末ということもちょっと難しいのではないでしょうか。
あと2週間程ではないでしょうか。
マサ(田代選手)にしてもソノ(薗田選手)にしても我々が抱えている優秀なセンターバックですが、それ以外の選手でも自分たちとしては昇格したばかりのチームとしてこういう怪我人が出てもサッカー的に我々をそこまで上回ったチームもなかったのではないでしょうか。

【選手コメント】
●遠藤航
(ゴールについて)セットプレーでの得点は狙っていたのでとれてよかった。試合前の自分のイメージで、なんとなくセットプレーから点をとるというものがありました。でもまさか1試合で2点とれるとは思っていなかったですけど。
今日は点をとるということ以上に無失点に抑えたいという気持ちが強かった。今日は相手のロングボールに対して厳しくいけた。前節、前々節は試合のVTRを見ても、もうちょっといけたなとかあまりいけていないなと感じる部分もあったので、そのあたりの厳しさは意識していました。
次はダービーということで負けられない試合になりますが、気負わずにいつもどおりの自分たちのプレーを出して勝点3をとれるように頑張りたいと思います。

●古橋達弥
(アシストについて)点がなかなか入らない厳しい状況だったので、セットプレーで打開できるチャンスだと思ったし、コーナーが何回か続いていたので1本決まってよかったです。
監督からキッカーの指示をもらって、信頼感というものも感じたし、自分が蹴ってゴールに結びつけることができてよかった。
試合に入る時は相手のラインが浅かったので、いいタイミングで裏に抜けることとボールが落ち着いてなかったので、うまく時間が作れればと思って入りました。
(完封について)うまくみんなでゼロに抑えられてよかった。2点目がとれたことが大きかったと思います。
またホームでできるので、たくさん応援してもらえると思うし、攻撃的に攻めていいサッカーをして今日みたいな試合をしたいです。

●永木亮太
チーム的には前半けっこうロングボールを蹴られたので、そこをしっかり対応できずセカンドボールを僕とグギョン(ハン)のところで拾えなくて、相手の2トップに自由にやらせてしまった。ただそこをゼロで抑えて、後半セットプレーの形からでしたけど2点とることができたのでよかったです。
前半は風の影響もあったので少し中盤とボランチの関係性がよくなくて、自分の出したいところにいなかったり、ミスでとられてしまったりということも1試合通して多かった。繋ぎのポゼッションに関しては今年一番悪かったかなと思います。
ゲームの内容自体はよくなかったけど勝ち切れたことはよかった。
最終ラインで崩されることはなかったので、押し込まれはしたけど、航(遠藤)中心に最終ラインがしっかり守れていた。
今日は、攻撃参加はグギョンのほうが多かったと思うんですけど、グギョンが上がったら自分が下がって、またその逆もあってとそういうバランスでずっとやっています。今日はグギョンのほうが前に出る回数が多かったと思うんですけど、自分はあまり前にいけなくて、個人的には出し切れなかったかなと思います。自分たちのところでは絶対にボールを失ってはいけないし、判断は大事だと思うので、個人の課題として受け止めて1週間調整して臨みたいと思います。

●金永基
引き締まった試合ができてよかったです。チームの状態がいいので、自分としてはそれを崩さないように波に乗っていきたい。完封できたのは、とくにDFの3人が頑張ってくれたおかげ。ひとりがチャレンジしたら2人がカバーするというように、3人のバランスがよかった。風もあるなかでうまく凌げたと思う。完封はこれからも続けていきたい。
(久々のホームゲームについて)怪我して以来のホームだったので、やはりアウェイと違って足が震えるぐらいの緊張がありました。

●馬場賢治
出足もよく、守備はやるべきことがある程度できたと思う。DF陣が頑張ってくれていたので、前としてもしっかりプレスに行けた。後半は前半の内容を続けながら、風上ということでより積極的にプレーしようと入った。疲れてもさらに行ける強さが湘南だし、後半は3人目の動きやサイドを崩すなど増えたと思う。