馬入日記

【馬入日記:3月18日】いざ4連勝へ!馬場選手&宮崎選手インタビュー

興奮の福岡戦から一夜。
普段は試合の翌日がオフですが、20日(火・祝)にまた試合が控えているため、今日も馬入でトレーニングが行われました。

福岡戦の3点目を決めた馬場選手。
みんなが待ち望んだ「平塚の男」のゴールでした。

「僕はもう当てるだけって感じでした。泰右(宮崎選手)のドリブルとクロスがよかったです」と馬場選手。
宮崎選手がドリブルで一人かわし、二人かわし、右サイドから左足で絶妙なクロス。そこに頭で合わせました。
「普段はあまり、ああいうところにいないので、“あ、こうやってとれるんだ!”って思った感じでした(笑)」と。

ゴール後はベンチに向かって一直線!曺監督にジャンプして抱きつきました。
「本当はサポーターのほうへ突っ走ろう!と思ったんだけど、いや違う、今日は曺さんに“決めたぞ!”ってアピールに行かなきゃと思って(笑)。思い切りいきすぎて曺さんを倒しちゃったけど…」

ゴールを決めた時はアディショナルタイムに入っていましたが、84分に1失点し2-1になってから危険な場面が続いていました。

「自分たちがおせおせなのは得意だけど、相手に押されちゃうのは慣れてないですね。ただ、3試合連続で終了間際に決めているし、ああいう時間帯にとれる力をみんなが秘めていると思う。ゴール前までいけた回数も多かった。ヤマさん(山口選手)とちょうど話してたんですけど、“コーナーキープはしなかったんだね”と言われて。確かに一切、誰もそういう声もなく前へと突き進んでいる感じでした。言われて、そういえばそうだなと思ったけど、それはそれでいいのかなとも思っています。ある意味、あの時間帯に3試合ともとれているというのは、最後までやり切るという練習の成果が出ているんだと思う。きつい練習もみんなでよくやってるし、そういう前向きな部分が結果に繋がっていると思います」と馬場選手。

馬場選手自身はベンチスタートでした。
「いい意味でこの悔しさをぶつけようと思って試合に臨みました。悔しいけど、でも試合が始まったら、そんなことは関係なく“自分が出たらどうすべきか”という目で試合を見ていました。やってやるぞという気持ちはもちろん強かったけど、あまり気負いすぎると途中交代はうまくいかないと思っていたので、冷静になろうと気持ちを抑えて。そういう部分では、今までの2試合とは違う入り方でした。それに、今まで途中交代で出た選手がみんなチームの力になっていたので、自分が途中から出てチームの力になれなかったらもっと悔しいし、スタートからじゃなくてもしっかり結果を残すプレーをするという責任を果たしたいと思っていました。そういう責任感とか使命をみんなが持ってやってるんだということを昨日すごく感じました」

そんな中で決めたゴール。危険なシーンが続いていただけに、トドメとなった馬場選手の一発は大きな意味がありました。

少し気になることと言えば、この3試合、いずれも1失点していてゼロに抑えられていないことでしょうか。そこについては…

「本当は無失点で終われればいいんですけど、でも僕は一番大事なのは試合に勝つことだと思っているので、あまり気にしていません。発展途上のチームなので、完璧にまだできないというところもあるし、そういったところは次の目標にもなると思う。完璧なチームじゃないけど、いますごくいい方向に向いてるんだよということが2-1や3-1に表れていると思う。毎回課題を乗り越えていって、強くなっていくチームだと思っています。昨日も、1点返された時にマズイなという雰囲気はありながらも、前への推進力が衰えなかった。それが今のベルマーレだと思う。もともと攻撃的なのがチームのカラー。2-0のほうがスマートかもしれないけど、2-1になってそこからもう1回攻めて3-1にするっていうほうがらしいかなっていう気がします」と。

ベルマーレ平塚時代から、失点してもより多い得点を奪うというのがカラーでした。
何と言っても、複数得点が続いていること。そしてシュート数が多いことが今年の特徴です。

「客観的に見てもシュートよく打つなって思う。本当に、全員で頑張ってやってる成果が試合に出てる。それからすごく感じるのは、試合に出場してるのは11人だけど、曺さんが言ってる“27人全員が戦力だ”という言葉は本当に嘘じゃないということ。悔しい気持ちを抱えていても、試合前に笑顔で見送ってくれる、メンバーに入れなかった選手の存在は大きい。昨日なんかも、僕はベンチスタートだったけど、猪狩が試合前に“やってやれよ!”くらいに言ってくれた。実際に点をとったら試合後に猪狩も嬉しそうに来てくれて。でもアイツも本当は悔しいはずなんですよね。出てる選手もみんなそういうことも分かってプレーしてる。そういうのがいいなと思います。悔しい奴らと、責任感持って戦ってる奴ら。当然、出る、出られないってあるんだけど、同じ方向で進んでるなという実感があります」

中2日で迎えるFC岐阜との一戦。もうあさってには試合なのです。
「また全員が次の試合に向けて、横一線でトレーニングをするということ。本当に必死になって練習しないと出られない。試合のことより、試合に出るためのことをまず考えますね。そういう意味でも、中2日だけど出た選手も出てない選手も、岐阜に向けて準備万端だと思います。日程は詰まってますけど、逆に、中2日のほうがベルマーレがやってきたことの真価が問われるんじゃないかなと思います。気持ちの見せどころだと思います」

力強い言葉。お互いを信じる力。ひとつになって戦っていることを感じます。

インタビュー後、帰り際に馬場選手が一言。
「いいチームだなぁ」と。

ふとした瞬間の言葉でしたが、心底そう思っていることが感じられた一言でした。

 
さて、馬場選手も絶賛のアシストを決めた…宮崎選手!
途中出場でピッチに姿を見せるや、短い時間の中で得点に繋がるプレーを見せています。

「今のところは自分らしさは出せていると思います。相手が嫌がるプレーを心掛けてやっているんですけど、こういうちょこまかするタイプは嫌じゃないかなと思うので、自分のやるべきことを考えてプレーするのが自分の役割だと思っています」と宮崎選手。

馬場選手へのアシストのシーンを振り返ると…
「右足でシュートをしようと思ったんですけど、可能性は感じられないなと思って(笑)、可能性のあるほうを選択しました。右でもっているよりは自分の間合いをとって左足に持ち替えた。右、右といって左に持ち替えて、相手も食いついてきてくれたのでうまくかわしてゴール前に入れました」と。
スピードにのったドリブルで相手を翻弄し、利き足の左で絶妙なボールを入れました。

草津戦での3点目、岩上選手のゴールも宮崎選手が起点となり、高山選手と3人の連携で奪ったものでした。
「ああいう形で自分が得点の起点となれているということは、自分の成長にもなっていると思います」と宮崎選手。

スタートから出たいという想いも強いと思いますが…
「スタメンで出たいというのはもちろんありますけど、でも今自分に求められていることは、後半から出て仕事をするということだし、まずはそれをやること。それがしっかりできれば、自ずとスタメンで出られることも増えてくると思うので。まずはそこからしっかりやりたいと思う。チームはみんなががむしゃらに、ディフェンスしたり攻め込んだりしている。そういうところが今のチームのよさだと思うので、継続してやっていきたいと思います」と話していました。

明後日には再びホームゲーム!
想いをひとつに、岐阜と対戦します。

3月20日(火・祝)16:00キックオフ
湘南vs岐阜 @Shonan BMW スタジアム平塚