馬入日記

【馬入日記:12月22日】野澤選手の想い。24日は天皇杯準々決勝

川崎フロンターレとの天皇杯4回戦で、野澤選手が今シーズン初めて公式戦でゴールマウスを守りました。
ビッグセーブを連発し、仲間に声を掛け続け、90分間存在感を発揮しました。

「久しぶりの公式戦ということと相手がフロンターレだということ、新しく天皇杯というトーナメント一発勝負ということもあって、ほどよい緊張感をもって試合にに臨めました」と野澤選手。

試合前、円陣を組む時には仲間の顔を一人ひとり見ながら声をかけていましたが、その表情は野澤選手らしい笑顔でした。
「ピッチの中ではプレーだけじゃなくて、みんなに声をかけたりリラックスさせるというのも僕の中のプレーだと思っています。発した言葉が10人にどう響くかは分からないけど、みんなもいつも通りの自分が出せるようにと思った。ロッカールームの円陣、グラウンドでの円陣といろいろあるけど、その時の雰囲気を見て声をかけました。僕自身も、あの円陣で“やっと試合だな”と感じられた」

円陣で片足を高く上げる野澤選手の姿に、懐かしさがこみ上げてきた人も多かったことでしょう。

幾度もビッグセーブを見せた野澤選手。攻撃力のある川崎を相手に失点ゼロに大きく貢献しました。
「最初のプレーがどんなプレーだったか忘れてしまったけど、でもいい感じでボールに関われたことがその後にも繋がったと思う。失点ゼロでいくというのが最初からの僕の仕事であり使命でもあるから、ゼロで終われてよかった。相手関係なくそれは全試合の目標だから」と野澤選手。

ゼロに抑えたのはDF陣とのいい連携もありました。
「“粘り強さ”という言葉が本当にそのまま当てはまるプレーをしていたと思う。僕の細かい指示やも聞いて修正してくれたし、そういう部分も含めて全体でうまく守れたと思う。相手の個人のいいところを消せていたと思います」

試合後、反町監督は「一年間ずっと頑張ってきたしかなり高いモチベーションで最後までやってくれた。チームの中の積極性というのも買って起用しました」と話していました。
たったひとつしかないGKというポジションで熾烈な競争の日々を過ごしてきました。

「選手と監督の間として一番サッカー人生を共にしてるのが反さんだし、反さんの勝負の年に力になれなかったということが自分の中ですごく大きかった。サポーターの最終戦の幕で“責任は監督だけにあらず”というものは本当に自分も実感していました。天皇杯というまた違った大会になって、もう1度戦う場を与えてもらったので、遅ればせながらだけど頑張りたいと思っています」と野澤選手。

24日は今季3度目の対戦となる京都戦です。
「個人的にはフロンターレ戦やその時以上に気を引き締めて頑張ろうと思っています。チーム的には京都に連敗しているので借りを返すつもりで戦いたいと思います」

最後にサポーターの皆さんへの想いを聞きました。
「この間の試合の時、サンタの帽子とかかぶってて“湘南のサポーター、やっぱりいいなぁ”って思ったし、その皆さんの前でプレーできたことに喜びを感じています。リーグ戦は悔しい結果になってしまったけど、サポーターの“このままじゃ終われない”っていう気持ちが僕たちにも伝わって、勝利をもたらしたと思う。そういう意味では本当に感謝しているし、もう少しお付き合いいただいて、いいクリスマスプレゼントができたらいいなと思っています」

24日のクリスマスイブ、ぜひ等々力へ!(15:00キックオフ)