京都橘高校を卒業し、J1でバリバリ活躍することが自分の理想でした。
でも現実はまったく逆だった。
ロアッソ熊本に入り、怪我も多くて3年間なかなかうまくいかず、その後京都サンガF.C.に拾ってもらいましたが、また怪我をしてしまった。
その後、当時東北2部のいわきFCに入ったんですけど、結局1年で契約満了になった。
そこで一度サッカーをやめようと思いました。
プライドが傷つき、もう無理かもと思い、親に電話して、申し訳ない、情けない息子でごめんって、なんかもうしんどくなってきたわっていう話をした。
サッカー選手になるって、言うたら僕のわがままじゃないですか。
親的にはそんな安定しない職には就いてほしくなかったと思うんですけど、それでも応援してくれて、何回も契約満了になり、親もしんどいと思うし、申し訳なかった。
でもその電話をしたときに、おかんはけっこう厳しくて、「ほんまにいいんか」「やりたい気持ちがあるんやったら続けてもいいんじゃないのか」と言われた。
ファン・サポーターの方も応援してくれて、もうちょっと頑張ってみようと思い、関西2部のポルベニル飛鳥に拾ってもらってからは吹っ切れて、変なプライドも捨てることができました。
その後ティアモ枚方に入り、2年目の終わりには試合にも出たけど、契約は更新されませんでした。
いまの嫁と結婚を考えていたから、サッカーをやめて働こうかなと言ったら、「ほんまにやめたいんやったらいいけど、私はまだできると思ってるから限界までやったら」って、おかんと同じようなことを言ってくれて、もう1回頑張ってみようと思い直した。
そうしたら運よくFC大阪に声をかけてもらい、しっかり出場して、去年湘南に呼んでもらいました。
高校の頃はまったく想像できなかったサッカー人生だけど、すごくいい経験をさせてもらっていると思います。
オフ明けから試合前日までは、全員ライバルという気持ちでやっています。
でも試合当日は、いつ出てもいいように準備しつつ、試合に出る選手をしっかりサポートしようと決めている。
それはFC大阪のとき、当時GKコーチだった吉岡(慎輔)さんに言われたことでした。
だから百年構想リーグもそうやし、今季も(真田)幸太がいいプレーができるようにサポートすることを心掛けています。
徹さん(長澤監督)は、「ちゃんとやれ」って言うんですよね。
ちゃんとやるって、難しいんですよ。
今日はこのくらいでいいかなとか、身体が重いからちょっと抜こうかなとか、たぶん誰にもあると思う。
それでも、ちゃんとやる。
毎日ちゃんとやる。
なにげない言葉だと思いますが、気を引き締めてくれる、好きな言葉です。
僕はほんまにこのチームでJ1に上がりたい。
試合に出てチームを勝たせるGKになりたいし、試合に出ていなくてもチームのために働いて、湘南でもう1回J1に上がり、そこで試合に出ることが自分のひとつの目標です。
この土地も、チームもファン・サポーターもめっちゃ好きで、離れたくない。
こんなに好きになると思っていなかったので、自分でもびっくりしています。