9FWFABIAN GONZALEZ

「以前はサイドアタッカー」~My Turning Point~

母国のコロンビアとペルーでプレーし、日本に来たのは2021年のことでした。
幼い頃から『キャプテン翼』が好きで、週末の放送を心待ちにし、そしていつか日本でプレーしたいと思っていました。
なので、ほかにもオファーはあったのですが、迷わずジュビロ磐田への移籍を決めました。

スピードとパワー、ハイボールや1対1の強さ、なにより献身性が自分のいちばんの武器だと思っています。
日本に来る以前はサイドアタッカーでしたが、磐田でゴンさん(中山雅史氏)からいろんなアドバイスをいただき、それ以来センターフォワードが自分の主戦場になりました。

自分は、朝食を食べられても昼食はないかもしれないという、それぐらい厳しい環境で育ちました。
サッカーしかない自分には、サッカーで成功することが当時の状況から抜け出せる唯一の方法だった。
だから私にとってサッカーは、夢というより、生きるための手段。
自分の暮らしをよくするために、ちょっとしたチャンスでも必ずモノにしなければならない。

今年プロ14年目になりますが、周りの選手がどんどんプロとして残れなくなっていく世界のなかで、1年目からずっと「このシーズンに懸ける」という気持ちでやってきました。
その想いは、自分のプレーにも繋がっていると思います。

「毎試合がラストチャンス」~My“ALL IN”~

磐田から甲府を経て、2024年7月に大宮に加入しました。
徹さん(長澤監督)とは以来、J3優勝をはじめ、いろんな思い出がありますが、なかでも、ある練習試合の出来事が印象に残っています。
私が相手選手とヒートアップしてしまったときに、徹さんがあいだに入って自分を落ち着かせてくれたことがありました。
徹さんの立ち振る舞いには、サッカーだけでなく、ひととして、ひとりの大人として、学ぶところが多いです。
アルトゥール(シルバ)も言うように、私にとっても第2のお父さんのような存在で、だから湘南からオファーがあった際に迷いはありませんでした。

ただ、今年湘南に来てすぐに負傷してしまい、あれほど長い離脱はこれまで経験がなかったので、苦しかったです。
それでも、「明日はもっといい日になる」という想いで、できるだけポジティブにリハビリに取り組みました。
不安が募り、もうサッカーをやめたほうがいいんじゃないかとメンタルが落ちたときもありますが、「もう少し頑張れば明日はよくなる」とつねに言い聞かせていました。

私は磐田と大宮で昇格を経験しました。
昇格するためには、毎試合がラストチャンスだという想いで挑まなければならないと思います。
長い目で見るのではなく、目の前の試合に集中しなければならない。

私自身、つねに次の試合に集中し、まずはメンバーに入って、チャンスが来たら必ずモノにする。
毎試合それだけを考えています。
もちろんFWとしては、できるだけ多くのゴールを決めたいですが、それよりもまずは昇格することが私のいちばんの目標です。
そのために活躍することを自分自身、祈っています。