29FWWATANABE KEIGO

「挫けかけたときに踏ん張れた」~My Turning Point~

一昨年、特別指定選手として鳥栖戦(第12節)に途中出場し、試合に出る緊張感や責任を肌で感じました。
そのうえで昨年プロ1年目に臨みましたが、なかなか試合に絡めず、いいスタートが切れなかった。
競争は激しかったし、練習からプレーについて指摘され、怖がりながらプレーしていた。
僕は昔からポジティブ気質で、あまりメンタルが落ちることはないんですけど、あんなに落ち込んだのは人生で初めての経験でした。

祖父と電話で話したのはちょうどその頃でした。
癌で闘病していた祖父に、「俺も頑張っているからおまえも頑張れ」と言われました。
それまでもメンバーに入れなかった報告を毎週のようにしていたので、たぶん僕の胸中を察して、そういう言葉をかけてくれたんだと思います。
それがおじいちゃんと話した最後の言葉でした。

それからまもなく祖父は亡くなりました。
試合に出ている姿を見せることができなかったので、亡くなった祖父のために、また残された祖母のためにも、しっかりやらなきゃと、頑張ろうと思いました。

苦しいシーズンでしたけど、自分の短所と向き合い、「止めて蹴る」など基礎トレーニングに取り組んだからこそいまがあると思っています。
サッカーの楽しさもよりわかってきた。
なにより、祖父の言葉に救われ、挫けかけたときに踏ん張れたことがいまに繋がっていると思うので、1年を通して見たら、たくさんのことを経験できた、いいシーズンだったなと思います。

「自分に期待している」~My“ALL IN”~

百年構想リーグでは最初から試合に使ってもらい、自分の存在意義をピッチで表現できた場面は多かったと思います。
裏への抜け出しや運動量、味方のために身体を張れるところだったり、僕のよさを徹さん(長澤監督)は言ってくださり、長所を伸ばせと言われて、霧がパッと晴れた感じがしました。
自信に繋がったし、逆にゴールに迫るシーンが少ないという課題も出たので、それを改善して、2026/27シーズンでは圧倒的な存在感を放てるようにしていきたいと思います。

ハーフシーズンが終わってから体重を増やしています。
というのも、僕は町野(修斗)くんと身長が同じなんですけど、体重はたぶん5、6キロぐらい少ない。
町野くんはワールドカップのメンバーに選ばれ、試合にも出場して、世界で戦っている選手です。
目指すと言うのはおこがましいですけど、ベルマーレで結果を残し、ドイツにステップアップして尊敬しているので、目指すべき選手だと思っています。
町野くんだったり、大橋(祐紀)くん、(福田)翔生くんや(鈴木)章斗のように、歴代の湘南ベルマーレのエースストライカーを思い浮かべたときに僕が入れるように、そういう選手たちに続いてチームの歴史に名を刻みたいですね。

サポーターの皆さんの期待を感じていますし、精一杯結果で応えられるようにやらなければいけないと思っています。
FWの競争は激しいですけど、みんなのいいところを盗みながら、自分にしかできないことをさらに伸ばしていきたい。
自分でも自分に期待していますし、僕が湘南をJ1に引き上げたいと思います。