37MFSUZUKI YUTO

「変化して生きてきた」~My Origin~

指導者の父の移籍に合わせて引っ越していたので、僕はその都度、学校もサッカーチームも変わっていました。
そしてそのたびに、自分をどう表現するか、自分の存在をいかに認めてもらうか、考えていた。
つまり僕は幼い頃から環境に合わせて変化してきた人間なんです。

プロに入ってからも、僕は移籍するたびにそうやって変化して生きてきました。
それが証拠に、僕は公式戦でGK以外のポジションを全部やっているんですよ。
3枚と4枚のセンターバック、両ウイングバック、両サイドバック、ボランチ、両サイドハーフ、トップ下、シャドー、1トップで出たこともある。
逆に言えばそれは、絶対的なものが僕になかったということなんですけど、変化し、いまチームに必要なものをキャッチする能力はたぶんあったんだと思う。
この世界で長く生きてこられているのは、幼少期からの経験が背景にあると思います。

あるとき徹さん(長澤監督)に「アンラーニングって知ってるか?」と聞かれたことがありました。
僕は知らなかったんですけど、簡単に言うと、自分が持っている考えをぶち壊して新しい考えを植え付けていくという意味の言葉で、「雄斗は長くプロをやってきて、ある種のこだわりもあると思うけど、新しい考えを受け入れてやっているよね」という話をしてもらった。
たしかに、自分には譲れないものはあるんだけど、一方で変化に対応して生きてきた。
徹さんからもらった言葉のなかで、それはいまも大事にしています。

「自分がサッカーをやる意味」~My“ALL IN”~

このチームで上位を目指したい、タイトルを取りたいと思い、ベルマーレに来たのは2024年のことでした。
そこには、このチームとともに成長し、日本代表になりたいという個人としての夢もあった。
でも去年チームを降格させてしまい、その時点で代表の夢は遠くなってしまった。
サッカーをやっていて初めて、スーッと火が消えていく感覚がありました。
目標としていたものがなくなり、自分は何のためにサッカーをやっているのか考えさせられた。

サッカーをやる意味を考えたということは、やらない自分も考えたということ。
でもそのときに、それは違うなって、瞬時に思いました。

夢はたしかにひとつ消えた。
けど、サッカーをやるたしかな意味が自分にはある。
クラブに所属するご縁やタイミングはすごく尊いもの。
ベルマーレをJ1に上げたい。上げるために自分ができることはなにか。
そうやって整理したら、また火が点いて、大きくなってきた。

自分が所属しているこのクラブのために本気で頑張りたい。
サッカーをやる意味は、その想いだけでじゅうぶんです。

僕がベルマーレに入ったシーズンの開幕戦のメンバーのなかで、いま残っているのは(池田)昌生と自分だけです。
それぐらい変化の早い世界のなかで、ひとの心に残るのは大変なこと。
でも選手である以上、記憶にも歴史にも残ることを成し遂げたい。
このチームで今年優勝したいし、J1に上がりたい。
その想いは、俺のなかでいますごく強いです。