監督・選手コメント

J2リーグ第19節 東京ヴェルディ戦 監督・選手コメント

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【監督コメント】

●反町監督 総括
非常に責任を感じております。たくさんのサポーターの方が最後の笛がなるまで一生懸命応援してくれて、非常に感謝していると同時に、非常に辛い思いをさせて申し訳ないと思っています。
次のゲームは必ずやって来るので、それに備えて準備するのが私の仕事であるので、そこに向けて準備をしていきたいと思っています。
今日、この前の千葉戦に関して言えば、ちょっとずつですが、本当に微量ですが、ほんの小さいですけれども光が見えてきたのではないかと思います。その小さい光をどう掴んでいくかという事がこれから大事になると思います。もちろん課題は多くそれは2、3日あるいは一週間で解決できる問題ではないかもしれませんが、ここで悔やんでコメントしても勝ち点は戻ってこないので、サポーターの方々からも当然罵声を浴びるのも解っていますし、そうした中でも頑張ってくれという声も聞こえてきて嬉しく思っていますけれど、もう一回自分を見つめなおして、やっていかなきゃいけない時期かなとは感じております。
サッカーは続きますので、チームを鼓舞してやっていきたいと思っています。

●反町監督 質疑応答

–今日始めてゲームキャプテンが2試合連続で大井選手だったが意図があったのか。

12試合を終えて、大体みんなにゲームキャプテンを任せたんですけども、それにはいろいろとプラス面とマイナス面がある。今の状況ですとマイナス面が多いかなということもあったので、健太郎(大井)にゲームキャプテン-というかチームキャプテンですね-を任せることにしました。
この前のゲーム前で話をして、洋平(西部)と紘司(坂本)がそのアシスタントという感じですね。
もちろん選手もロボットじゃないので、私の言っていることを、全部「はい分かりました」と言ってやっているのでは、こちらとしても面白くないですし、やっぱり選手のやりやすい考え方とかそういうのを踏まえつつもいろんな意見とかを集めながらもチームとしていい方向を目指すという考え方でいます。そういう思いですね。

–失点場面がいずれも淡白かなという印象だったが監督の目から見てどうか。

そうですね。確かに淡白ですね。でもこの2つのシーンよく振り返ってみれば分かるのですが、2つとも自分たちが相手にすごくつまらないボールをあげて、攻撃してくださいというメッセージを与えていると。そこが問題でしょうね。こういう流れがよくない時に簡単にゴールまで運ばれてしまうと。特に新しく入ってきた選手は少し慣れてきて、基本的なことですとかしっかりやらなければいけないプレーというのが疎かになっていると。そういう話も当然しています。私もばかじゃないので。でもやっぱりいざ始まってみると出てしまう。それはまだ私が甘いんでしょうね。
僕もいろんな修羅場をくぐってきたので、そういう経験をたくさんしています。J2だから落ちなければいい、それでいい経験をしたということには、やっぱり私としては出来ないです。ただ、全部がダメだったわけではないと。今まで佐々木があんな走ったことはないと思いますし、下手くそですけど薫(高山)もゴールに向かう姿勢を見たと思うし、スライディングの回数ならばヴェルディの選手よりたぶんたくさんしていると思います。やはりそういういいところは拾っていきたいなと思っています。それがチームが競争に勝つためのひとつの手段である。別に僕は選手の誰かを好きでも嫌いでもないし、常に公平な目で見ています。もう一回再考する必要は当然あると思います。ただ次に勝つために1%でも確立の高い選手を連れて行く、送り出す、それが私の大きな仕事でもあります。相手の分析も怠らずに自分たちの問題点もしっかり整理して、やれるだけのことはしたいと思っています。
–前線の組合せが試合によって変わることが多いが今日の2トップに期待したことと実際に効果としてどうだったか。

今日見ていただければ、多分、意図的なものは分かると思うのですが、ひとつ我々の攻撃の大きな課題として機動力が無かったと。
ディフェンダーにとって一番簡単なのは、自分の前の所で相手が寄ってきてくれて自分の前でつまらないプレーで遮断してしまうことなんですよね。結局我々が点とっている時なんかでも相手を横に向かせたりとか、背後を取ってオフサイドラインギリギリでもちろんオフサイドになる可能性もあるかもしれない、但しそこのせめぎ合いで機動力を活かすということは非常に大事だと感じたので、ここ試合数というか日数が少なかったですけども、少しそこに力点を置いてやってきました。ヴェルディはそういうチームなので、その意味でも整合性がとれていたというのはあると思います。だからずっと続けていくというわけじゃなく、当然それには高さであったりポストプレーでもらうようなタイプがいないとか、もちろんプラスの理由はあるが、それでもやはりいま我々に必要なことを前提にチームを変えていかなければいけない。矛先も変えていかなければいけない。変えていかなければこのままずっと沈んだままになってしまう。さっき明るい光と言いましたけれども、もしかしたらそこもひとつの明るい兆しなのかもしれません。
今、アウェイ3つ、その借りを今度は必ず、アウェイの3試合をホームで3つ返す。ヴェルディとは、今度は味スタで返せるように、これからステップしていけるようにやりたい。

●川勝監督 総括
連戦の最後ということもありここで連勝を止めたくないと思っていました。選手のコンディションもそうですけど、注射を打ってやっている選手も多かったので、本当に後半の途中で勝負という
よりは前半で点を取れれば一番だと思っていました。いい取り方をしてくれて、後半は消耗戦になったけれども、相手の背中で勝負するというか、スピードとか判断ができるだけスピーディに、相手の陣形が整う前に勝負できているので、その辺が点にうまく繋がったと思います。
後半も取れるチャンスあったり、逆にある程度危ないシーンがいくつか想定内であったけれども、最後は体を張ってくれた。結果順当というかできれば、本当は4点目5点目を取れるシーンがあったので、その辺はまたそういうシーンで外した選手とはゆっくり話したい。一番大事なのは貪欲さとか練習をして点を取れているからというのは、いつストップするか分からないので。やっぱりそこを外した選手にはじっくり見てもらって、もっとしっかり上を見ていけるようにしたいと思います。

●川勝監督 質疑応答

–マラニョン選手のポジションについて戦術的な意図は。

まぁマラニョンは天然なので。だから本当は本人はトップにいきたがるけれども、最初はトップにいくとずっとラインの中入って沿ってしまうので、自分のイメージよりボールは入ってこない。だからできるだけギャップのところで、マラニョンとチビ(飯尾)に関してはゲーム中、お互いがしょっちゅう入替わるということで固定ではない。
長く左にいる時とトップにいる時と、それもお互いの関係で、どっちかというとチビが気を利かして、今日前半はアジエルにけっこう使われていてマラニョンがディフェンスに遅れているのですぐにマラニョンがトップの方でチビがアジエルのほうを見ると。
そうでないと卓也(和田)の前が相当使われて長いボールがそこから入ったりしていたので、そこはもうマラニョンの希望通り早めにトップにまわしてディフェンスと攻撃の両方をバランスよく出来るチビに左サイドを前半出来るだけカバーするようにと。
ただ、いつまでも天然と笑ってもいられないので、その辺はしっかり日本流にしつこくチームのスタイルに合わせるように1週間の中でもうちょっと話して、安定してプレー出来るようにしてもらうつもりです。

【選手コメント】
●佐々木竜太
まだまだですが、薫(高山)とのコンビネーションは悪くはなかった。2トップの関係ができていたと思う。でもチームを勝たせるためにゴールをもっと決めなければいけない。
無得点が続いていたので点をとったこと自体はチームにとってよかった。続けなければいけないと思う。
本当に勝ち点3をとるためにチームがひとつになって向かっていくことが大切。言葉だけじゃなくて、本当に勝ちたいという気持ちをピッチの中で出さなければいけない。

●坂本紘司
ホームに戻ることができたし、当然気持ちも入っていたけど、90分間プラスロスタイムまで集中してやってこそ結果に繋がると思う。そういうところを意識してやり続けていくしかない。
毎試合、本当に変えようとしてもがいている。答えが分かれば簡単なのですが、ただすぐにこれをやればいいとはいかなくても、とにかく諦めないでやるしかない。
終わってからもサポーターから「諦めるなよ」という叱咤激励をもらい、本当に痛いほど、応援してくれている人の気持ちを感じている。弱音は絶対に言えない。
戦術については監督やコーチ、選手みんなで一生懸命練習をしていくこと。精神的な部分では諦めなという強い気持ちでやっていきたいと思います。

●鎌田翔雅
チームが勝つために、やらなければいけないことはたくさんある。いいプレーがあったとしてもそれがゴールに繋がったかと言うとそうではなかったし、やり切れていないところがあると思う。
結果を出さなければいけない。そのためにはチームの総力だと思うし、僕ら若手がもっとチームの力にならなければいけない。
次はアウェイでの試合になりますが、またここで1週間準備ができるので練習からやっていくしかない。まだまだできることがあると思うので、練習してがむしゃらにやっていかなければと思っています。

●高山薫
いいところでボールを受けられたのですが収まらなかった。そこで収められていればと思う場面がいくつかあった。
前節はベンチでしたが、その前の試合(徳島戦)よりも攻撃の形は作れていたと思う。
僕自身はもっとボールに絡んでそこからクオリティの高いプレーをしなければいけない。まだまだ質が低いのでひとつひとつのプレーの質を上げて点をとれるようにしなければ。
なんとかして一度勝って自信をつけたい。みんな必死だけど、負の連鎖がある。それを払いのけていきたい。
サポーターからの声というのは経験したことのないものだけど、どんな声もしっかり受け止めて力をプラスに代えてやっていきたい。

●大井健太郎
相手の1点目は、中盤で失ったところですぐに裏を狙われ、翔雅(鎌田)もクリアしたけど相手に当たってこぼれたところをやられてしまった。2点目は僕と航(遠藤)と相手の2トップとの2対2の状況だったので、リスクマネジメントが足りなかったかもしれない。いまは終わった直後で何と言っていいか分からないけど修正すべきところはこれから修正していかなければいけない。
(改善点について)前節の千葉戦は、ボール際を厳しく行くことができた。ただ攻撃面に課題があったと思うけど、今日は相手の裏を狙うなど、やろうとしていたサッカーはある程度できたと思
う。でも点を取ってくれてから後ろが耐えられなかったことが悔しい。2点目は自分のせいだと思っています。それでもセンターバック二人がフル出場を続けさせてもらっているのは、もっとやらなければダメだという反さん(監督)のメッセージだと思っています。無失点にできるよう頑張りたい。そうやって言葉にするのは簡単だけど、言葉で言うだけじゃなく、フィールドで見せなければいけないと思っています。