ONLY ONE STORY

77 FW ISHII HISATSUGU

MY STORY

たくさんの刺激を受けて

小学6年生の時にベルマーレから話をもらって地元の岡山県を離れ湘南にやってきました。
家族が離れ離れになりましたが、お母さんと二人、湘南での生活が始まりました。自分は早く行きたくて、小学校の卒業式の次の日に出発したのを覚えています。
湘南でもやれるという自信は持っていたのですが、上の学年の練習に入ると全く通用しなかった。身体も小さかったし、コーチからは「慌てることない」と言われていましたけど、悔しい気持ちが強くありました。そういう時期が長く続きました。
高1くらいまでは、同学年の中でも自分が見た限り3番手くらいだったと思います。

もがいていた時期はいろいろな人にアドバイスをもらいましたし、様々なトレーニングにも取り組みました。努力をしてきた人の話に刺激を受け、学び、少しずつ成長できたと思います。
トップチームの練習を見ることでもパワーをもらっていました。練習が面白くて、毎日のように土手に座って練習を見ていました。近くで練習を見て、終わって上がってくる選手たちと写真を撮ってもらったりすることも嬉しかった。

昨年トップ昇格が決まったときは、もちろん嬉しかったですけど、小学生の時からずっとプロになれると信じてやってきたので、驚くという感覚はなかったです。家族が喜んでくれたことが一番うれしかった。とにかく試合に出て活躍したいという気持ちが強くなりました。

二種登録でずっとトップチームで練習をした昨年は、先輩がみんな優しくて、でも自分自身には厳しくストイックなことに驚きました。
一番影響を受けたのは聡くん(田中選手)です。本当に努力の人だと思いますしたくさんのことを教えてもらいました。
昨年、リーグ戦がラスト3試合になった時、聡くんから「お前は3試合の内、あと1試合は必ずメンバー入りできるように頑張れ」と言われました。
その目標を達成したいと思って必死に取り組みましたし、ホームの名古屋戦でメンバーに入ることができた。聡くんの存在は大きなパワーになっています。

MY ASPIRATION 2024

自分の得点で喜んでもらいたい

小さい頃、ファジアーノ岡山の試合を見に行って負けてしまった時に、周りで応援している人たちが泣いていました。
その時に自分がプロサッカー選手になったら絶対に一人も泣かせない、と思ってサッカー選手になりたいという目標ができました。
そんなことを小学校の文集にも書いていました。

いま目標だったプロサッカー選手になって思うのは、やはり自分の得点で喜んでもらいたいということ。
ベルマーレは熱いサポーターが多いし、思いをもって応援してくれているので、勝った時の盛り上がりはすごいし負けた時の悔しさも強いと思います。僕はそういうところが好きなので、自分が試合に出て活躍して、喜んでもらいたい。
そしてアカデミー出身なので、海外や日本代表とかいろいろありますけど、一番はベルマーレの中で活躍したいなと思っています。

僕もゴール裏で応援していた時もあるし、監督が代わってもワクワクするような湘南のサッカーを見てきた。選手が勝利のダンスをしている姿を見て、すごく幸せそうなのか伝わってきて、ここで活躍したいなと思いました。

チームになくてはならない存在になりたいと思いますし、ゴール前では他の選手と違いを出せると思っているので、そこを磨いて試合で発揮できるようにしたいと思っています。