ONLY ONE STORY

32 DF MATSUMURA SERE

MY STORY

楽しさがまさっていた

手術をしたのは去年の9月上旬でした。調子が上がってきて、自分的にもやれるなと思っていたときだったので悔しかった。
でも怪我は成長できるチャンスですし、なにもできない歯がゆさを全部いまやれることに懸けようと思いました。
食べる量を増やし、トレーナーと一緒にメニューを考えて毎日筋トレして体重が増え、フィジカル面も成長できている。全体的に見たら成長できるチャンスを得た1年間だったと思います。

リーグ戦は出られなかったけど、去年はルヴァンカップや天皇杯で90分を通してプレーさせてもらいました。そこには悔しさや楽しさが詰まっていて、いままで経験してきたものとはまったく違った。
とくに天皇杯のセレッソ戦は、ビルドアップの部分で遜色なくやれたと思うし、延長戦を含め、120分戦って足が攣らなかったこともひとつ成長できたところかなと思います。
なにより、あの試合は楽しさがまさっていました。
小さい頃に見ていた香川真司選手が同じピッチに立っていて、PK戦をはじめ、アウェイ感も経験できた。プロってすごいなとあらためて思いましたし、プロでサッカーできてうれしいなって強く思いました。

MY ASPIRATION 2024

ひとつの目標

リーグ戦に絡むことは今年マストだと思っています。リーグ戦は15試合以上、得点やアシストも決めて、そのうえでチームの勝利に貢献できる選手になっていかなければいけない。
練習試合など間近で見させてもらっていると、みんな上手いですし、焦る気持ちもありますが、一方で自分ならもっと余裕を持ってプレーできるという自信もある。
湘南にないものを自分がピッチで還元できたらと思いますし、肉体改造して対人の部分でも自信が付いているので、見てもらいたいですね。

2年間ここで過ごしてきて僕はまだなにも成し遂げられていないので、いままで期待してくれていたサポーターの方や家族、関わってきたひとたちに恩返しをしたい。
チームとしても、自分が入ってから立てた5位以内という目標にまだ全然届いてないですし、自分たちとしても歯がゆさがあるので、まずは局面や球際で湘南らしさを発揮し、勝利を積み重ねて、その結果として全員が笑って楽しんでいるシーズンにしたいなと思います。

同期の2人の存在はすごく刺激になっています。(鈴木)章斗は去年活躍したし、(鈴木)淳之介も今年調子がいい。自分もその横で高いモチベーションでリハビリをしていて、近くにいいライバルがいるなって思います。
自分としては、章斗がFW、淳がボランチ、俺が後ろで、3人揃って出るのがひとつの目標でもある。次は自分もピッチに立つので、これから自分たちが湘南を支えていけるぐらいの気持ちを出せればなって思います。

悔しさを味わった去年を経て、今年は自信を持ってチームに溶け込めるので、いまは復帰するのがめっちゃ楽しみです。