ONLY ONE STORY

23 GK TOMII DAIKI

MY STORY

全部繋がっている

去年は僕自身、選手として幅が広がっていると思えたシーズンでした。いままで見えていなかったところが見えるようになり、試合全体を把握できているという感覚があった。
それは試合でプレーしている最中に感じたことでした。
智さん(山口監督)のもとで練習から試合をイメージすることや相手を見ることを意識し続けているし、タケさん(油原丈著GKコーチ)の実戦的なGKトレーニングも繋がっていると思う。
いろんなものが見えるようになり、プレーの選択肢も増えたと思います。

たとえばホームの神戸戦で、武藤嘉紀選手のクロスから佐々木大樹選手のヘディングシュートを防いだ場面もそうです。
なかの状況がよく見えていたから、「ここに上がってくるな」という予測もできて、クロスを蹴られた瞬間にパッと移動して構えることができた。
そこの予測と準備の質は上がったと思います。
智さんはボールをもらうまえに準備することをフィールドのトレーニングでよく話していますが、それはGKのポジショニングも同じです。GKだけのトレーニングではないけど全部繋がっていると思いました。

僕はいままでリーグ戦ではなかなか勝てなかったけど、去年は出た試合に関してはポジティブな感覚がすごくありました。上位のチームに勝てたことは自信になったし、J1月間MVPなど目に見える結果を残せたこともよかったと思っています。
ただ、大事なところで怪我をしてしまったことは悔しいし、チームにも迷惑をかけてしまった。こればかりはやりたくてやっているわけではないから難しいところですけど、この歳でも年間を通していいプレーができればまだまだ成長できると感じるし、成長するためには怪我も乗り越えていかなければいけないと思っています。

MY ASPIRATION 2024

このクラブが好きだし、感謝している

去年よかったところは継続しつつ、技術ミスなどの反省は今年に活かさなければいけない。なにより、去年は怪我をして離脱したままシーズンが終わってしまったので、まずは怪我をしないように取り組みたいと思っています。サッカーをやっているとどうしても、練習や試合の準備を含めて、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と思ってしまうんですけど、おなかいっぱいになるまえにやめておこうかなと思います。オンとオフのメリハリもつけたいですね。

もちろん、やるからには上を目指すし、個人としては無失点で終われる試合を増やしたい。且つ攻撃の一歩になりたい。勝利に貢献できるGKになりたいですね。

気付けば、湘南に来て今年で7年目になります。この歳で7年もいさせてもらって、ありがたいですね。つねづね話していますが、僕はこのクラブが好きだし、感謝している。だから選手のうちはプレーで貢献したい。チームのために、やれるところまでやれたらと思っています。