ONLY ONE STORY

16 FW NEMOTO RYO

MY STORY

研ぎ澄まされた得点を取る感覚

怪我をしたのは昨年8月、水戸戦の試合中でした。
北関東ダービーでもあったし、なんとしても勝ちたいという想いで臨み、ゲーム序盤に3試合連続となる得点も決めていました。
それでもいつも通りプレーしていたつもりですけど、怪我したときは立てないぐらい痛くて担架で運ばれました。左膝前十字靭帯断裂でした。

これほど長期の離脱は初めての経験です。
でも自分が一生懸命プレーしていたなかでの怪我だったし、試合をするまでの準備とか、自分に足りないところがあったから怪我に繋がったのだと思う。
入院生活はしんどかったですけど、いまはできることが多くなってきたし、自分が強くなるチャンスだと思っています。

2022年6月に栃木へ育成型期限付き移籍をし、半年間で2ケタ取って湘南に帰ってきたいという気持ちはもちろんありました。ただそれ以上に、栃木で半シーズンやってみて、自分はまだ湘南で戦えるだけの実力には足りていないと思った。

点を取りたい、いままで頑張ってきたことを出したいと移籍した当初は思っていましたが、期限付き移籍期間を延長してから、自分の考えを言葉にして頭のなかで整理するトレーニングを取り入れました。
長期の目標を設定し、そのためにいまなにをしなければいけないのか。チームの練習や自主練、筋トレなど、目標から逆算して考えたら頭で整理できるようになった。それが結果に結び付いたのかなと思います。

得点感覚や試合勘のところでもっともっと成長したいという気持ちで栃木へ行き、その想いを持ったうえで1年半取り組んで、得点を取る感覚は研ぎ澄ますことができたのかなと思っています。

MY ASPIRATION 2024

まずは1点

今年は「集大成」と智さんが話していますが、チームとしてまとまりがあり、監督の考えを選手みんながすごく理解できていると思います。
智さんがFWに求めるところは、得点はもちろん、チームにプラスになるプレーを賢く考えられることが大切だと思いますし、言うまでもなく守備も大事です。
チームのFW、とくに自分とタイプが似ているルキアン選手だったり、(鈴木)章斗もそうですけど、彼らから吸収できるものはたくさんあると思いますし、そういう選手をお手本にして、僕はもっともっと学ばなければいけない。
いまは自分の体のためにできることを精一杯やりつつ、プレーするときのためにいっぱい吸収したいです。

自分のストロングポイントは、前線で起点になるポストプレーとクロスに入って得点を取るところだと思っています。パンチのあるシュートもどんどん打っていきたい。
まずはJ1でゴールを決めることが目標です。1点取らなければ数字を積み重ねることはできないし、そのためには試合に絡まなければならない。まずは1点取りたいと思います。