ONLY ONE STORY

3 DF HATA TAIGA

MY STORY

プロである以上

序盤戦は試合に出る機会が多く、身体的にも動けている感覚のあった去年ですが、チームの成績が徐々に下がり、シーズン終盤は僕自身、精神的な部分で落ちてしまった。
浮上のきっかけを掴めずにズルズルと落ちてしまったことは、自分のいちばんの問題だったと思います。

メンタルが落ち込むことはプロになって初めての経験でした。
やろうとすればするほど空回りして、思うようなプレーができなくて難しかった。自分が出ていないと正直、チームが勝っても素直に喜ぶことはできないし、かといって僕が試合に出たとしてもなにかできる状態ではなかったので、自分自身にすごく腹が立っていた。

1年を通して戦うためには、身体はもちろん、精神面のタフさも必要になることを去年実感しました。
プロである以上そこの部分も一流でなければいけないですし、今年は去年のようなことがないように、強い身体と強いメンタルを持って臨めるようにしたいと思います。

MY ASPIRATION 2024

自分にとって勝負の年

今年はメンバーの入れ替わりがあまりないなかで、チームに長く在籍している僕らの成熟度は増していると思うし、新しく入った選手もスムーズに馴染んでいる。
選手同士で話す機会も多いし、チームとしていいまとまりができていると感じます。

ひとつでも多く勝って上の順位に行きたいですし、これまで僕は優勝の経験がないので、ルヴァンカップや天皇杯も含めてタイトルを取りたいという想いがある。
選手として成長の機会を得るためにも、少しでも上に食らいついて戦えるシーズンにしたいと思います。

アグレッシブに走ったり仕掛けたりするのが僕の武器ですが、去年はそれをなかなか出せなかったので、前へのアクションをどのタイミングで起こすべきか、もう一度見直して、スタッフからのアドバイスと自分の考えを擦り合わせながら取り組んでいます。
いままでなら足元で受けていた場面でも、裏に走ってみたら(キム)ミンテさんをはじめ、パスが出てくるので、裏に抜ける動きはより意識している。スプリントの本数も走行距離も伸びています。

目の前の試合に全力で臨むことしか考えていないので、個人的な数字の目標はとくに決めていません。でも点は取りたいと思っています。

パリ五輪に出たいという想いはすごく強いですし、家族やクラブの関係者をはじめ、応援してくれているひとたちの期待にしっかり応えたい。
今後自分が世界で戦っていくためにも重要な大会だと思うので、枠が少なくて厳しいですが、メンバーに残れるようにやれることはすべてやるつもりです。

クラブからの提案もあり、今年は背番号を変えました。
オリンピックもありますし、自分にとって勝負の年。「3」を背負い、覚悟と責任感を持って臨みたいと思います。