監督・選手コメント

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会2回戦 湘南 vs B北海道戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

天皇杯というトーナメントの中で勝つことを大前提に求められる試合で、初戦はすごく難しいところがありますが、選手と共有したのは相手がどこであっても勝つに値するものを出そう、そして自分たちの価値を示そう、そんな試合前の共有の中選手たちはよくやってくれたと思います。
早い時間帯に点が取れて、それですごく勇気づけられたことは間違いないですし、欲を言えばあと3点くらいチャンスもありましたし点も取られてしまいました。ただトーナメントの中で勝つ、そしていまチームに足りない勝利の味を味わうということは最低限やりたかったので、選手が理解して表現してくれたと思います。
平日ナイターで見に来てくれた皆さんに、自分たちの価値を示して、見てもらおうという試合にもしたかったので、ひとつ結果というところに対して示せた選手たちがいたので、非常に重要な試合になったと思います。

山口監督 質疑応答

- 鈴木選手が前半だけでハットトリックだが評価は?

もちろんその能力はあると思っていましたし、3点取ったということだけを評価するのではなく、日頃がどうなのかこういうこと、今後自分の糧にしてどう成長していくかが大事なことだと思っています。
評価としてはもちろんよかったので、また次に繋げてほしいですし、今日の得点もみんなのお陰というところもあると思います。

- 多くのチャンスを作ったことや結果がリーグ戦に繋がるところもあると思うが?

次に繋がるかどうかは本当に自分たちのパフォーマンス、持って行きかたで決まることなので、繋げなければいけない試合になりました。
何より今日出た選手が試合に出て表現したい、勝ちたいというものがあったと思うので、それはチームとして一番足りないところなので、僕自身も非常に嬉しいですし、もう一度そういうものをJリーグで出さなければいけないと思います。
簡単ではないですし、カテゴリーの違う中で絶対に勝たなければいけない状況、比べられないですけど勝利をすることで生まれてくることもあると思うので、それをまた肝に銘じて身を引き締めて次に向かわないといけないと思っています。
チームとしてすごくいい刺激になると思います。

磯部和彦監督 総括

湘南さんとやらせていただくと決まってから、選手たちが思い切ってチャレンジできるようにみんなで準備してきました。
本当に結果を見れば6点も取られてボコボコにされましたが、でも選手たちは最後まで一生懸命走って戦ってくれました。
いま若い選手が多いので次に繋がる、意味合いのある90分だったと思います。

磯部和彦監督 質疑応答

- 簡単に蹴るのではなくボールを保持するなどこだわりを感じたが?

できて2年目のチームを預からせていただいている中で、今日もちろん勝利を目指していましたけど、J1のチームを相手に簡単に勝てるなど思っていなかったですし、そうであれば90分間、終わってからああだこうだ言うよりも、いま北海道リーグでJFLを目指してやっているサッカーを、湘南さんにどこまで通用するのかやってみようと、選手たちとチャレンジしました。
今までに経験したことのないような強度やスピードを選手たちが感じたと思いますが、慣れてきた時にできたこともあったと思うので、そこは今後に繋がるのではないかと思っています。

- 監督は湘南U-18出身だが戻ってきてどんな心境か?

昨日10年ぶりに馬入に帰ってきたんですけど馬入のあたりがきれいになっていてビックリしました(笑)
本当に久しぶりに自分が育った場所に、監督という立場で戻ってきて僕自身もサッカーやっていてよかったなと思うような時間を過ごせました。
本当にすごく僕自身も楽しい90分でした。

選手コメント

MF20永木 亮太
永木 亮太

前半の早い時間に得点が取れましたし、少し暑かったんですけど守備もみんな集中力をもってできていました。
そのなかでカウンターから決めるところをしっかりと決めることができたので良かったと思います。

(相手が立ち位置でボール維持の優勢を取ってきていたように見えたが?)
自分の横に2人いて、落ちてきた2人に対してそこを突かれてしまっていたのでそこはハーフタイムで修正しました。声掛けのところで遅れてしまっていたのでそこは反省点です。

(フリーキックの場面は、どう狙っていたのか?)
距離が近かったので同サイドに狙って、キーパーも背が高くなかったので逆サイドに強く蹴りました。狙い通りでした。

(相手とカテゴリーが違うとはいえ、湘南の良さであるアグレッシブさやゴールに向かって行く姿勢が今日は色濃く出た試合だったと思うが?)
相手どうこうではなくて、自分たちの守備も攻撃も自分たちがやってきたことを出すということが毎回のテーマなので、今日はそれをしっかり出せたと思います。今リーグ戦はなかなか勝てていないですけどこれを続けていければいいのかなと思います。

(次節は鹿島戦だが?)
やはり6年間いたチームなので特別なチームですし、アウェイのカシマスタジアムに戻ってプレーしたい。まずは自分ができることをしっかり見せたいです。
本当に勝ちがほしいので、勝って帰ってきたいです。
本当にレベルの高い選手が揃っていますし、戦術的にもしっかりしているからこそ今負けていないと思います。そういったチームに対しても今日みたいな隙を見せずにやれたらいいと思います。

(無失点試合がなかなかできないが?)
今ここまで無失点で終えた試合がリーグでないですしそこは本当に課題だと思っています。今はそこをチームでしっかり取り組んでいるところなので試合で出せればいいなと思います。

MF24ミケル アグ
ミケル アグ

待ちに待った公式戦、このチーム、このユニフォームを着て試合に出られたということが本当に嬉しいです。
残念ながらケガで長い間試合に出られなかったので、今日出られたことは嬉しいですし、加えて勝利という結果を出せたことも嬉しいです。
そして一番は神様に感謝をしたいと思います。
自分が入った時には大差で勝っていたので、どちらかというとリラックスして試合に入れた。それはすごく大きかったと思います。

(サポーターの声援も力になったのでは?)
そうですね、すごく力になりました。あんなに大きな声援をもらえるとは思っていなかったので、本当にびっくりしたんですけどとても力強かったですし、あの声援があったことによってさらに気持ちが上がりました。

FW29鈴木 章斗
鈴木 章斗

得点を取れたことは良かったんですけど、前半守備の部分でフォワードからあまりボールに取りに行けていなかったので、そこは少し自分のところで課題があるなと思いますし、もっと起点になってできれば試合もより楽に運べたかなと思っています。

(得点の場面を振り返って)
高校選手権の時以来なのでハットトリックしたのは嬉しいですけど、もっとやらないといけないことが得点を取ったことで少し緩くなってしまったかなと思います。
もっと意識を高く持って、身体がしんどくなってきてからのプレーが雑になったりしていたので、そこは90分を通してできるプレーヤーになっていかないといけないと思います。
大和くん(若月)がニアに結構走ってくれたので、そこで自分がフリーになったと思います。ニアに走るのはチームでもやっていて、それを大和くんがやってくれたので自分のところが空いたと思います。

(雑になったというのは、守備の部分と攻撃の起点になるところか?)
ボールを奪ってワンタッチでボールが入ったときに、前を向いてそこでボールを失ったりという場面が何回かあったので、そこはもっと丁寧にやらないといけないなと思います。

(チームが公式戦約2ヶ月ぶりの勝利だったが?)
どんな相手であっても勝つことを目標にやっているので、どんな試合でも勝つのが大切だと思います。今日勝てたことは次に繋がると思います。

(次節の鹿島戦は今日の試合の良い流れの臨めるか?)
日々の練習でも全員が勝つということにフォーカスをしてやっているので、常に良い雰囲気でできていますし、自分たちがやることをできれば勝つことができると思います。

(いつも以上に前へのアグレッシブな姿勢が見えたが?)
相手の強度もそれほど高くなかったので、そういったなかで前向きな場面もあったんですけど、また次は強度も変わってきますし、映像を見て修正していかない部分がたくさんあるので、しっかり修正して次に挑みたいと思います。

FW25若月 大和
若月 大和

得点を取りたいと思っていたので、正直もっと入る位置として自分が得点を取れそうな場所に行きたかったんですけど、誰かがニアで潰れないと相手を引きつけることができないと考えてプレーしました。
もちろんチームでプレーしていますけど、章斗(鈴木選手)が得点を決めるのは正直悔しい気持ちもありますし、自分が決めるんだとずっと思っていました。
でも自分がやるべきことをやってピッチで表現をして、自分自身も良い形で得点を決めることができた。
失点はしてしまいましたが、これだけたくさん得点を決めることができたのはチームにとってポジティブなことだと思います。
次のリーグ戦の鹿島戦に繋げたいと思います。

(鹿島はしたたかに戦ってくると思うが?)
生半可な気持ちでは絶対に勝てないと思いますし、自分たちの最大限を出して勝てるかという試合になると思うので、自分はフォワードとして最後決めるところであったり、ディフェンスは無失点で防いでくれると信じてプレーするしかないと思います。
今日、チームもサポーターも一体感があって、ベンチも含めて一つになって戦えたと思うので、これを鹿島戦でも表現することができれば良い戦いができると思います。
全員が、自分がではなく、チームのためにという気持ちでプレーしていたので、そういうところを今後も続けていきたいと思います。