監督・選手コメント

2023J1リーグ第14節 湘南vsC大阪戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

連敗している中で自分たちと向き合いながら守備のところに取り組んだ1週間でした。今日も失点してしまってネガティブなゲームになったことは間違いないです。攻撃でもチグハグなところがあって、合わないところからの失点、そういうものに直結してしまったので余計にそういうところが残念なゲームになりました。
但し、守備のところで行く行かないのメリハリのところを、今週相手の動かしを考える中で、そんなに(相手の)怖さはなかったですが、やられたのもそういうところだったので、対応の部分は課題として残ったゲームです。
前半から攻守に、ちょっとした際のところで漏れてしまうところがあったので、ハーフタイムにはそういうところを伝えていったんですけど、そこが修正できなかったのは事実として残ったゲームなのかなと思います。

山口監督 質疑応答

- ディフェンスラインを替えた意図は?

意図としては、連敗している中で違う選手をセレクトし、良いものを出せるのではないかという自信の中で送り出しました。正直、替える勇気も必要でしたけれど、全員が取り組む中でのメンバー選考なので。替えたことが影響したとかではなく、失点場面も、やらないといけないところの際の甘さ、なぜボールを失ってしまうのかというところは一貫して同じ課題だと思います。そこは逃げずにやらないといけないと思っています。

- 攻撃面でのポジティブな点と課題点は?

今日は相手が全然来ない中でボールの動かすテンポだったり、自分がボールを持っている時に持ちすぎて考えてしまって判断が遅れる、尚且つ雑になってしまってボールホルダーが爆弾を投げるようなシーンがあったと思うんですけど、質もそうですしそれは課題だと思います。自分のところに誰もきていないのに爆弾を投げる場面もあったし、何よりも何を目指すのかということが抜けていたと思います。
選手は本当に一生懸命やってくれている中で、自分のもっと意識を持たせるところだったり習慣にしていくところは大きな課題として出たと思います。
それは単純なミスに繋がるところが多かった。
しっかり目的を持ってポジションを取り続ければできるところが疎かになってしまったというのは、原因としてはっきりしたと思います。
90分を通してやり続けるという約束事の中で、しんどくなってきたり楽をしたくなってきたりすると、起こってしまう。そのあたりはもう一度、もう一度というかずっと要求しなければいけないと思います。

小菊昭雄監督 総括

2試合連続クリーンシートで連勝できたことを非常にうれしく思います。選手たちともミーティングで共有したのですが、「湘南の攻撃面のスタッツは素晴らしい数字が残っている。攻撃力はJ1でも屈指のチーム」だと。
実際、シュート数、得点数、クロス数で高い数字を残しているチームです。そうした素晴らしいチームを相手にクリーンシートで勝てたことをうれしく思います。全員が一つひとつのポジションを取り続ける、バトルする。それを全員がまっとうした結果が今日の勝利につながったと思います。

小菊昭雄監督 質疑応答

- 試合前、「昨年も湘南とは紙一重の勝負だった」と話されていたが、今日も2点差がつくまでは、どちらに転んでもおかしくない展開だった。GKキムジンヒョン選手の活躍については?

ジンヒョンは、年齢を重ねても成長し続けている。そういう状況にあると思います。それを支えているのは、彼の日々の努力です。素晴らしい準備、アフターケアも含めて彼の取り組みは僕自身も本当に感心します。何よりも、その背中を見た若い選手が、「このくらいやらないと一流選手にはなれない」と。そういう日々の過ごし方をしていることがすべてだと思います。努力の成果が進化し続けている要因だと思います。

選手コメント

MF88小野瀬 康介
小野瀬 康介

(復帰戦だったが長い時間プレーしたが?)
全体練習に合流したのが今週からでしたが、ハードな練習をしてきて、きつい中でも自分なりにやれて試合に出るつもりで準備していたので、思っていたよりもできたかなという感触です。ここまでできたのは自分でもびっくりしました。

(小野瀬選手から前進する感じもあったが?)
久々だったので手応えは分からないですが、楽しくできたという意味では手応えがあるのかなと思います。ただ負けてしまったので、本当にそこを変えるために出たんですけどうまくいかなかった。

(無得点だったことについては?)
失点のところだけじゃなくて単純にミスが多いと思います。そこで消耗してしまったりもっと攻撃に繋げて守備をする時間を減らすことも必要。もっとビビらずにボールを受けたり、意図のあるプレーを出していかないと流れは変えられないと思います。

(今後に向けて)
みんなで乗り越えなければいけないところ。いま変わろうとしている中でここで一人ひとりが逃げずに自分の課題に目を向けてやっていく必要があると思います。ここで変われるチャンスだと思うので、あまり下を向きすぎずにやっていくこと。とにかく前向きにやり続けることが大事だと思っています。

FW37石井 久継
石井 久継

今チームが勝てていないなかで、ここで自分が結果を残して自分もチームも良い方向にいけたらと思ってずっとアップしていたんですけど、うまくいかなくてすごく悔しいデビュー戦になったなと思います。

(ベンチ入りについて監督から何か声をかけられたのか?)
メンバーに入った瞬間はびっくりしたんですけど、嬉しさよりも結果を残してやろうという気持ちのほうが大きかったので、今日の試合に向けてしっかり準備ができていたと思います。

(自分が伸ばしていきたいと思うところは?)
一番は自分の強みをもっと伸ばしていきたいと思っています。その強みはゴール前で得点を決めることであったり、チャンスを作るところなので、そういうところでもっと違いを見せていかないといけないなと思います。
そこをもっと出してチームに貢献できるように自分がもっと努力をして結果を残せるようにしたいと思います。

(ボールを持ったときに仕掛けてシュートまでいった場面があったが、あれは狙っていた?)
ペナルティエリアの付近でボールを受けたら自信があるのですが、結局シュートを打てていないので意味がないですし、もっとチャンスを増やしていきたいなと思います。あそこで仕事ができる選手になりたいです。

(キャンプからトップチームに加わっていると思うが、自分の変化については?)
キャンプから今までずっと色々なことを考えながら練習だったり練習試合をしてきて、ミスをしないようにしようと考えている自分がいました。
他の選手でもできることをしていたなということを感じて、自分にしかできないことをもっと意識して練習からやろうという考えになって、毎日それを意識して続けて頑張っていきたいと思います。

DF8大野 和成
大野 和成

外から見ていて、エネルギーというかそういう部分が足りないなと感じていました。今回チャンスをもらえたのでエネルギーを出してチームを勝利に導こうという気持ちで入ったんですけど、でも結果的に負けてしまった。
でも、それを続けていかないといけないと思うので、僕自身もっともっとやらなければいけないなと思っています。

(1失点目については?)
前半は正直悪くなかったと思います。一発、振られたときのタイミングでマークが足りていなかった。2列目がついてこれていなくて、そういう細かいところで失点しているので、そこはもっともっと突き詰めないといけないです。

結果が出ていないからと言って全部が悪いわけではないと思っています。自分たちの良さを出せたときは良い試合をしていると思う。それを忘れてはいけないし、本当にちょっとしたことだと思うので、本当に早く結果がほしい。そうしたら自信につながって、違ったチームになると思うので。だからこそ今日勝ちたかったです。

DF6岡本 拓也
岡本 拓也

コンパクトにすることとキムジンヒョン選手の長いボールで背後に落とすボールがあるので、それをみんなでうまくケアしてゾーンで見ながらというのを意識していていました。ほとんどチャンスも作られていなかったと思います。

(分かれ目としては先制点か?)
ラインを高くしているので、ああいう背後に一発というのは全て抑えるいうのはなかなか難しいと思うので、ああなったときにラインを戻すことが必要。ただ一瞬の隙を見せてしまったのかなと思います。

(攻撃に関してはキムジンヒョン選手に抑えられたなと思うが?)
もっとチームとしてうまくボールは運ぶことはできたんじゃないかなと思います。
後ろと前の距離感が少し遠かったですし、後ろから前にボールを入れづらい状況はあったので、そこは後ろがもっと前に運んで距離を縮めるといったことをしていかないといけなかったです。
もう少しギリギリで判断を変えられるようなボールの持ち方をしないといけないなと思います。

(今日は真ん中が大野選手で少しフレッシュなメンバーだったが?)
後ろでしっかりコミュニケーションを取りながらやれていましたし、良かったと思います。
大暉(杉岡選手)もカズくん(大野選手)も長く一緒にプレーしてきていますし、お互いの特徴もわかっているのでほとんどチャンスは作られてはいないと思うんですけど、ただ負けてしまっているので。

(苦しい時間帯を耐えることの共有発信をしていくところはどうか?)
前半からみんなでうまく試合をコントロールできていたと思いますし、そこで1点取られてしまったときにチームとして下を向くのではなくて、そういう時こそ、前へ自分たちらしくやらないといけないと思うので、もっと自分が引っ張っていかなければいけなかったと思います。

(4連敗というのは難しい状況ではあるが、来週ルヴァンカップがあるが?)
自分たちの中でどれくらい試合で起きたことに対してポジティブに受け止められるかというのは、負けている中で大事だと思います。
一つのミスで必要以上にネガティブにならない、良いところを見ていくのはすごく大事だと思うので、それはピッチの中にいる選手でもっと色々な声掛けをしていかないといけないですし、ポジティブな前向きなプレーが増えるようにやっていかないといけないと思います。

MF13平岡 大陽
平岡 大陽

(意識して入ったことは?)
札幌の時からそうですけど当たり前のことを当たり前にやるということで、球際とかセカンドボールは自分の長所でもあるし、忘れてはいけないところなので意識していました。剝がされてしまった部分は反省しなければいけないですけど、良さもいくつか出せたと思います。

(試合を振り返って)
勝てていないので、最後のクオリティとかバイタルで自分が持った時の質というのは課題があると思っています。でも急に良くなるということではないと思うので、しっかりやり続けるしかないと思っています。
今日は相手に負かされたというよりは、どちらにもチャンスがある中でやられた感じだったので、それも実力と言えばそうですけど、もっと突き詰めていけば変わってくるものもあるかもしれないと思います。
球際とか走るとか当たり前のところプラス、そこだけではないので、両方、いろいろな側面をよくしていけるようにやっていくしかないと思っています。

(失点の後の気持ちの面は?)
折れてたらダメだと思ったので僕自身は次、次と思ってやっていました。
でもどちらに転ぶか分からない状況でしたけど、実際自分たちがゴール前でもっと決定機を作ることができていたら、当然得点の確率も上がりますし、そこは課題だと思います。しっかり見つめ直してやり続けたいと思います。

(連戦になるが?)
試合はすぐにくるし時間は待ってくれない。この状況を良くするのは自分たちしかいない。誰も助けてくれないので、チームで助け合って、一人ひとりが意識をしっかり持ってやるしかないと思います。