ONLY ONE STORY

10 MF YAMADA NAOKI

MY STORY

「あ、これなんだ」と

去年は怪我やコンディションの影響でチームの力になれないときがありました。それ以外はベンチに入ったりスタメンで出場したりしましたが、チームとして掲げた5位以内という目標を達成できなかったことにすごく責任を感じています。

ただ、シーズン終盤は、「この戦い方ができれば来年は5位以内を目指せる」と選手は自信を持ったと思うし、湘南に関わる人たちも選手と同じように感じられたと思う。苦しかったですけど、最終的にJ1のステージを確保し、最後に笑えたことはよかったかなと思います。

勝てない時期は正直、また残留争いに巻き込まれてしまうという不安を僕は持っていました。でも(山口)智さんが明るくポジティブだったので、大丈夫だと思った。続けていけばきっとよくなると、智さんの雰囲気から感じました。

智さんがやろうとしていることを選手は頭では理解していたけど、体が自然に反応するまでにはラグがあった。頭と体がフィットしてきたのが、智さんが監督になって1年ぐらい経った去年の終盤だったのかなと思います。

僕自身、「あ、これなんだ」とシーズン終盤に得たものがありました。ホームの浦和戦だったかなあ……はっきりとは覚えていないんですけど、相手に押し込まれた際、僕は真ん中を固めたほうがいいと思って絞っていて、でもサイドを変えられたときに、「ボールホルダーに行くのが遅れると進入される感じがするからもっと前に出てください」とヨシ(中野嘉大)に具体的に言われて腑に落ちた。このポジショニングのほうがチームのためになるんだと理解して、スムーズにプレーできるようになったと思います。

MY ASPIRATION 2023

怖い選手に

今シーズン5位以上を達成するためには、いまのスタイルの土台をさらに高めていくことがもちろん大事です。去年、失点数に関しては悪くない数字だったと思うので、やはりゴールの数を増やさなければいけない。攻撃自体が悪いとは思ってなくて、点が入るか入らないかのところだと思うので、ほんとにゴールを仕留めるだけだと思います。だからこそ可能性はすごくあると思う。

僕自身、昨シーズンを終えて、「来年はもっとペナルティエリア付近で怖い選手になりたい」と、ずっとイメージしながらオフを過ごしていました。オフ期間だったので実際にプレーで実践したわけではないですけど、その欲はつねに頭のなかにあった。個人的な数字の目標はとくに立てていないですが、気持ちの面ではいい準備ができていると思います。

いつも言ってますけど、チームも自分も笑顔で過ごせるシーズンにしたいですね。最後だけ笑うのではなく、1年を通して笑顔でシーズンを送れるチャンスが今年はあると本気で思っている。5位以上をほんとに狙えると思うので、そこに自分が貢献したい。そう思っています。