ONLY ONE STORY

14 MF BARADA AKIMI

MY STORY

アンカーとして心掛けたこと

5位以内という目標に向かうにあたり、スタートダッシュに失敗し、最後も残留争いという形で降格の危機に晒されるような場面も出てきてしまったことを考えると、去年は自分たちに歯がゆさや悔しさを強く感じたシーズンでした。一昨年のよかった部分を次のシーズンにしっかりと持ち越してスタートからピッチで表現しなければいけないとあらためて感じました。

ただ、5位を目指していたからこそ得たものもあったと思います。残留争いを戦いながらも最終的には12位で終わった。上を目指していたからこそ、最終順位がいい方向に向かったのではないかと思っています。

湘南に来て3年目の昨季は、右のサイドボランチだけでなく、アンカーや左のサイドボランチでもプレーしました。僕自身のいろんな面を引き出してもらったと思うし、しっかりチームの力としてプレーできたんじゃないかなと思っています。

アンカーとしてとくに心掛けたのは守備の面でした。僕は(田中)聡やヨネくん(米本拓司)みたいに守備範囲が広くなかったので、ポジショニングでうまく役に立てたらと意識していた。でも足りない部分はまだまだ多い。前があれだけプレスをかけてコースも限定されているので、自分のところでもう少しうまく取れる場面はあったと思う。つねに上を目指してやっているので、自分のなかではなかなか合格点をあげられないですね。

MY ASPIRATION 2023

もっともっと楽しむために

アンカーは後ろにセンターバックとGKしかいないので、ボールを受けることに関しては怖さがあるし、自分としてはサイドボランチのときより慌てている感じがするので、ボールを受けたときにどれだけ落ち着いてプレーできるかを僕自身つねに求めています。それができればいいパスを出せる自信を持っているので、しっかり自分の時間をつくってボールを受けられるように、引き続き上を目指してやっていかなければいけない。

また僕は去年、無得点に終わってしまいました。個人の数字はそこまで意識していませんが、中盤の選手が一人でも多く点を取ることができればチームの総得点は上がるし、試合展開にも余裕が生まれると思う。アンカーもサイドボランチも、MF全員がもっともっとゴールに貪欲にプレーしていいと思うし、そうすればFWの選手もマチ(町野修斗)のようにみんなが数字を上げられるんじゃないかなと思います。

(山口)智さんの指摘やアドバイスはすごく納得できるし、言葉を聞きながら僕はずっと頷いています(笑)。自分のなかで第一にあるのはサッカーを楽しみたいという想い。智さんのもとで取り組んでいるサッカーを僕は楽しめていますし、もっともっと楽しむために、自分を表現し、周りに要求して、チーム全体でコミュニケーションを図りながら連係を高めていきたい。もっと上手くなりたいし、試合に勝ちたい。去年と同様、今年もしっかり上を見て戦っていきたいなと思います。