ボイス

【ボイス】町野修斗選手 FIFAワールドカップカタール2022 サッカー日本代表メンバー選出会見

【町野選手ご挨拶】
本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
本当に夢のワールドカップという舞台に行けることを誇りに思っていますし、日本を代表していくので、思い切ってプレーしてきたいと思っています。今日はよろしくお願いします。

【質疑応答】
–追加招集での選出だがその時の気持ちは?
最初の発表があった後に、バックアップメンバーということは聞いていて、開幕の前までしっかり準備しようと思ってたところ、7日に電話がありました。本当に驚きました。

–7日に電話があったということだがチームメイトにはどんな言葉をかけられたか?
みんなびっくりしてくれていましたし、失うものはないから頑張ってやってこいよって言ってくれました。

–ワールドカップのメンバーに選ばれた役割、意味についてはどう捉えているか?
僕はストライカーなので、ゴールを期待されていると思いますし、守備や走る部分も湘南でやってきたところを期待されていると思うので、いつもどおり頑張りたいと思います。

–ファン、サポーターにどんなプレーを見せていきたいか?
小さい頃、ワールドカップを見て夢とか勇気、感動を与えてもらったので、今回は与える側ということでしっかり責任と誇りを持って、いつも湘南で戦ってきたように熱く戦いたいなと思います。

–選手選考にあたり森保監督がハングリーさや成功したいという野心を持っている選手をと述べていたが、町野選手のワールドカップへの野心とは?
自分のプレー次第では世界へと切り開いていけるという大きな大会なので、本当にゴールしたいですし結果を残したいと思っています。

–改めて自身のストロングポイントは?
前線での起点、背後への抜け出しの起点、また右足、左足、頭どこでも点が取れるというところを見てもらいたいです。

–先ほど7日に電話があったということだったが具体的には?
チームの坂本紘司さんから電話があって、その着信を見た時に「あ、追加招集かな」というのはあったんですけど実際に「中山選手の代わりで行くことになったよ」と言われて、本当に夢だったので…。その時は坂本さんが一緒に喜んでくれました。

–地元・伊賀への思いがあれば
僕の象徴である忍者ポーズを世界で見せられるようにしたいです。

–今回の代表入りを中学時代の恩師である関本さんも喜んでおられると思うが?
教えてもらったことは、サッカーもそうですけど人間としてのところをいちから教えていただきました。本当に天国で見てくれていると思うので、しっかりそういった思いを持ちながらプレーと結果で見せていけたらと思っています。

–伊賀市の市民に一言
伊賀からは初だと思いますし、僕のプレーで地元の人には勇気とか感動を届けるのが自分の使命だと思っているので、思い切ってプレーしてくるので、ぜひ応援よろしくお願いします。

–ベルマーレにとっては24年ぶりのワールドカップの代表選出となるがそのあたりは?
非常に光栄なことですし、湘南ベルマーレを代表して行くというところもあると思います。湘南のお陰でここまでこれたと思っているので、いつもどおり湘南でやってきたことを全力で出すだけかなと思います。

–山口監督からは何か声をかけられたか?
電話がありました。本当に驚いてくれていましたし喜んでくれていました。まさか監督から電話があるとは思っていませんでしたが、「頑張って来いよ」って言ってもらいました。

–ベルマーレのサポーターにメッセージを
今シーズン、全力でやってきたことが実って、こういうワールドカップの代表選出というものに結びついたと思うので、まずはサポーターの皆さんにいつも応援してくださることを感謝しています。ベルマーレを代表して行くので、湘南らしく戦ってきます。

–7日の電話を受けた時の詳しい状況と、聞いた後の準備は慌ただしかったか?
電話を受けたのは夕方くらいだったので、家でくつろいでいました。驚きのほうが大きかったですし、本当に夢が叶う瞬間で、呆然とした感じでした。
準備は…心の準備のほうが大きかったように思います。

–忍者ポーズは何がきっかけでいつ頃始められたのか?
今年のリーグ戦の時の得点から始めました。きっかけは昨年のオフシーズンに伊賀に帰省した際に伊賀城に行ったんですけど、その時に手裏剣体験があったのでやってみたら楽しくて、ふざけて忍者ポーズをした時に右手を上でポーズしてしまったんですけど、それを非常に怒られて「左手が上だ」と言われて。その時からその人は師匠になりました。(会場笑い)
そのおかげでやるようになりました。

–自分が伊賀出身であることをアピールしようと?
そうですね、伊賀出身であることもずっと誇りだと思っていたので、それを象徴するパフォーマンスができたことに、本当に師匠に感謝したいと思います。

–J3クラブを経験した選手がワールドカップに行くのは初めてだが、J3からここまで大きく飛躍した思いは?
マリノスからレンタルで北九州に行った時は、苦しくて悔しい思いがいっぱいだったので、やはりもう一度J1でやるという気持ち、そういう反骨芯を持ってやってきたことが、こういった結果に繋がったと思います。

–マリノスでは公式戦に1試合も出られず悔しかったと思うが、4年前の自分に声をかけるなら?
「4年後、やばいことになってるぞ」と。(会場笑)

–バックアップメンバーの打診があった時は前向きに答えられたのか?
そうですね、前向きでした。
落選した後も、今できることをやるしかないと思ってプレーしてきたつもりなので、前向きでした。

–ベルマーレのホームタウンである小田原には風魔忍者がいるが風魔忍者のファンに一言
忍者を代表していると思っているので…。僕は本当に忍者大好きですし忍法使ってきたいなと思います(笑)

–町野選手のお父さんが日本リーグに行く可能性があった中、そのひとつがフジタだったということだが、いま自分が前身がフジタだったチームからワールドカップに行くことに感じていることなどは?
本当なのか分からないので、お父さんの話…(笑)
でもワールドカップメンバーに選ばれたということを伝えた時は本当に驚いていましたし、お父さんのためにも頑張りたいです。

–昨年の東京五輪では代表争いに入れなかった。その時の思いと今回選ばれた東京五輪メンバーへのライバル心みたいなものはあるか?
年代別にも入れないような僕だったので、ここまで一年で駆け上がることができるという可能性は他の選手にも勇気になればいいなと思っています。ライバル心というか…チームとしてベスト8を狙っていますし、チーム一丸となるのが日本だと思っているので、いいところを盗みながらやっていきたいと思います。

–北九州の方からは連絡があったか?
けっこう連絡をもらいました。一緒にやっていた選手はかなり喜んでくれましたし頑張って来いよと言ってくれました。

–小林伸二さんからは?
ないです(笑)待ってます!!

–小林伸二さんから教わったことで表現したいことは?
FWとしての動き出し方やターンの種類、シュートの種類というのは、かなり伸二さんに教わったことが大きいです。ターンからのシュートであったりクロスからのヘディングというのは見せたいです。

–高校の先輩の林大地選手は五輪での追加招集をきっかけにずっと食い込んでいった。町野選手は26番目の選手と言うよりは最も勢いのある選手という捉え方もできると思うが、どう食い込んでいきたいか?
何も失うものはないと思ってますし、本当に思い切って勢いに乗ってプレーするだけだと思っています。1日目からアピールしてまずは試合に出られるように頑張りたいと思っていますし、出た際にはゴールに向かって貪欲にプレーしたいと思います。

–忍者ポーズのルーツのところで、師匠というのは町野選手にとってどのような存在か?
いやあの、手裏剣体験の…従業員の方です(会場笑)

–ドイツ遠征から帰って来たあとのプレーにさらに磨きがかかったと感じるが?
アメリカ戦に出て、このままじゃダメだなと本気で思いましたし、全てを変えないといけないし、覚悟ももっともっと持たなければいけないと思いました。
あの日からもっと上でやりたいと強く思ったので、そのために日々頑張ろうと、その日に思いました。

–この4年間を振り返りなぜ自分がワールドカップのメンバーに選ばれるまでになったと思うか?
J1で活躍したいという思いをJ3に行った時に強く持っていました。チームのためにゴールを決めて、走って、戦ってということが一番大事だと思い、それを常に4年間意識してやってきました。

–夏にE1で代表選出された時は、目標を聞かれて即答で「3得点」と答えていたが、ワールドカップの目標を聞かせてください。
3得点いきたいです。

–同世代の上田綺世選手や三笘薫選手の存在について
綺世くんは一緒にFWとしていくので、日本のために二人ともゴールできれば一番いいなと思っています。薫くんは一人で状況を変えられる、打開できる選手なので、その横についていたら得点のチャンスというのも増えると思うので、その時の状況を考えて、試合に出た際にはプレーしたいと思っています。

–長ければ40日間近く同じチームにいることになるが、どう振舞ってチームを盛り上げていきたいか?
顔…デカいんでそれをいじっていただければ、距離は縮まるのかなと思います。(会場笑)

–昨年4ゴール4アシストで今シーズンは13ゴールを挙げ一年で駆け上がったシーズンになったと思うが、ブレイクできた要因は?
チームのみんなから、“町野に出しておけば得点してくれる”というような信頼感が徐々に上がってきていて、パスを出してくれる回数が増えたので、チームのみんなからの信頼感が13ゴールに繋がったと思います。代表でもそういうイメージを持っていただけるようにトレーニングからやっていかなければいけないと思っています。

–先ほど話していた「師匠」にメッセージを。

メッセージですか…。またお会いしたいです。ちょっと顔を覚えてるか分からないですけど…また手裏剣体験しに行きます。

–最初右手を上にしたということだが左手が上を身に着けるまで自宅で練習したのか?

毎日1時間は、風呂上りに鏡見ながらやってます。自然にできるようになるまで半年はかかります。(会場笑)