馬入日記

【馬入日記:11月4日】明日はシーズン最終節!茨田陽生選手インタビュー

明日11月5日(土)はいよいよ2022シーズンの最終節。
アウェイの地で柏レイソルと対戦します。(14:00キックオフ)

前節の鳥栖戦は、3-0で快勝!内容、結果ともに理想的な形でホーム最終戦を終えました。
最終節を前に順位は13位。しかし、勝点に差がなく前節でJ1残留を決めることはできませんでした。

もちろん明日の試合で自力で残留を決めることができ、順位をさらに上げることもできます。
今シーズン最後の90分は、今年積み上げてきたものの集大成を見せる大切な試合となります。

古巣対戦となる茨田陽生選手に話を聞きました。

「チームとしても個人としても、今年一年やってきたこと、成長できた部分を出すだけなんじゃないかと思っています。鳥栖戦のパフォーマンスが出せればどのチームが相手でも自分たちが勝つ確率は高いという手応えもあります。鳥栖戦をベースに続けていくことが大事ですし、ホーム最終戦でみんな気持ちも高ぶっていた中、あのパフォーマンスが出せたこと、やり続けてきたことが出せたことは非常に自信になった試合だったと思います」

鳥栖戦で茨田選手は走行距離でトップ、攻守において強度も高くプレーしています。

「試合の中で日々少しずつよくなっている実感はあります。でもそれは周りのみんなが理解してくれているから自分が活きているんだと思う。湘南に来て3年目ですし今季は多く試合にも出させてもらっているので、周りの選手が僕の特徴を理解してくれているおかげで、いいプレーができているんじゃないかと思います」

そしてやはり茨田選手と言えばパスの精度。パスを繰り出す時に意識していることは。

「ボールを取った時とか瞬間はまず一番先頭にいるFWの選手を見て、そこの動き出しを見ながら通すことができそうなら第1にそこを選択して、できなかったら横や後ろという第2の判断になります」と、常にゴールを目指す姿勢があるからこその選択をしっています。

さて、明日はアカデミーから在籍した古巣との対戦ということで期する思いもあることでしょう。

「そうですね、それもありますし、共に戦った大谷さんの引退もあるので、僕自身しっかりプレーしたいなという思いもあります。僕にとって大谷さんは目標というかずっと憧れていた選手でしたし、共に戦ってなお憧れる部分が非常に多くありました。本当に何から何まで見て教わった選手が大谷さんでした。特に、ピッチに立った時のプレーの選択は常にベストなものをチョイスしてプレーしているなということを、隣でプレーさせてもらった時も練習中も感じていていつもすごいなと思っていました」

先輩からの教えもありながら、様々な経験を重ねてきた茨田選手ですが、今シーズンはアンカーの位置でのプレーや守備の強度など、さらに進化を遂げている印象です。

「もともとボランチをやったりサイドハーフもレイソル時代にやっていたので、若い頃にやっていたポジションやプレーを呼び起こして活かしつつ、自分の中で選択しながらピッチに立って表現している感じです」

ポジションが変わっても、それぞれで茨田選手らしさを出せているのがまた興味深いところ。

「それも本当に大谷さんを見てなんじゃないかと思います。監督が代わってもチームのスタイルが変わっても出続けていたし、それには監督の要求とかやらなきゃいけないことができているからこそだと思う。僕もどちらかと言うと器用なほうに入ると思うので、自分の特徴を出しながら、それをチームにフィットさせながらやれているかなと思います。やっぱり監督が求めていることを理解して表現することは大切。だからこそ、今までできているんじゃないかと思います」

また、どこのチームでも試合に出続けている印象もあります。

「でも、大宮の時も一時期出られない時があったし、湘南でも昨年は半分くらい出られなかった。ただそういう時期に、何が求められているのか、何をしたらいいのかということを練習の中で感じて、自分の中でかみ砕いて、できることを選択するということを意識してやってきました。試合に出られないと苦しい部分もありますけど、まず監督が何を求めているのかを考えます。大宮で出られなかった時は、繋ぐというよりまず結果重視で点を取ることを求められているんだと感じて、横浜FC戦で途中から出て2点を取って、その後スタメンを勝ち取ったこともありました。湘南では、まず守備のところなんじゃないかと自分の中で考えて、こういう守備ならできるなとか、そういうことを考えてやっているので、スタメンで出られている期間があるんだと思います」

茨田選手が大谷選手から学んできたように、茨田選手も多くの後輩たちにプレーや考え方で影響を与えています。

「今は智さん(山口監督)のもとで考えが一致してる感じがあるので、ただただ自分のプレーを出せばと思っています。だからこそ、起用してもらってる期待にしっかり応えなきゃなと思ってます」

チームは一年間、ブレることなく積み重ねてきました。結果に満足はありませんが、今の自分たちに自信を持っています。

「鳥栖戦のプレーができれば間違いなく勝てると思いますし、そこの基準をどう次の試合に出せるかだと思う。不安もないですし、自分たちがやってきたことを出すだけかなと思います」

シーズン最終節、熱い応援に、皆さんの想いにしっかり応える内容と結果を。
現地で、またDAZNを通して共に戦って下さい。勝利して締めくくりましょう!