馬入日記

【馬入日記:9月16日】明日はホームで浦和戦!茨田陽生選手インタビュー

明日9月17日はホームに浦和レッズを迎えての一戦です。
ホームゲームは明日を含めあと2試合のみとなりました。

練習後、茨田陽生選手に話を聞きました。
第28節の川崎戦で、田中聡選手のベルギーへの移籍や米本拓司選手の出場停止などがあり、これまで務めていたサイドボランチではなくアンカーでプレーした茨田選手。アンカーではほぼプレーしていなかったのですが、前節の清水戦も含め茨田選手らしさが随所で発揮されています。
どんなことを意識してプレーしているのでしょうか。

「まず動きすぎないということを意識しています。サイドボランチの時は裏に抜ける動きや絞る動き、プレスをかける時は相手のセンターバックまでかけることもあったりと動きがあったんですけど、アンカーでは動きすぎず、できるだけ真ん中にいて全体のサポートができるような立ち位置を意識しています」

試合中、茨田選手が繰り出すパスから見ていてワクワクするようなシーンが多くあります。

「いま湘南で3年目になって、どういうサッカーをすべきかということを分かりつつ、身体にも染みついている中でのアンカーなので、動きの部分やどこでプレーすべきか、どういうプレーが必要かということは考えながらプレーに落とし込めていると思います。これまでの積み重ねがあるからこそ、違うポジションでもプレーできるのはそういうところに表れていると思います。自分の特徴のパスのところでチーム全体を活性化できるようにしたい。アンカーのポジションからそれができたらいいなと思っています」

一方で、田中選手も米本選手も守備の強度に特徴のある選手。
守備面について、茨田選手はどんな風に考えているでしょうか。

「自分には、聡やヨネくんほどボールを取る能力はないので、できるだけコーチングをして僕が出た時にカバーしてほしいといったことを伝えています。周りの選手に助けてもらいながら、穴を開けないように自分のところでスペースを作らないことを意識をしています」

声で周りを動かしながら絶妙なポジショニングをとってしっかり埋めています。

「真ん中のスペースをあけないということは意識しています、聡やヨネくんはあけてでも取りに行くし、取りきれる能力があるのであけても問題ないという状況は多々あったと思うんですけど、取りに行って取れなくて使われてしまうということが出てきてしまう可能性があるので、できるだけ真ん中のスペースをあけずに、自分が出た時はカバーしてもらって、周りの選手とコミュニケーションを取りながら、スペースを埋めながら守備をしています」

前節の清水戦の最後、ウェリントン選手に合わせたパスもドンピシャのボールでした。決定機に繋がる場面も多く、茨田選手も楽しさを感じているように見えます。

「長いパス、短いパスを織り交ぜながらグラウンド全体を使えたり、前向きでボールをもらえる回数がサイドボランチよりも多いので、動き出す選手を見ながらパスを出すのは自分の中ですごく楽しいですね。それが通った時はチャンスにもなっているので、そういうところを意識しながら、自分の特徴を出しながら楽しみたいなと思います」

さて、明日対戦するのは浦和レッズ。
どういったところに注意して臨む一戦でしょうか。

「相手につられてボールを持つことを意識しすぎないことが大事かなと思っています。自分たちの売りはやっぱりハイプレスで、高い位置で取った時のショートカウンターだったり、後ろから繋ぐというよりは、裏に蹴ってそこにセカンドラッシュしてゴールに向かっていくということが第一でなければいけないと思う。相手がゆっくりとまわしている中で、取った時に自分たちが攻撃でスピードアップできるように、そのテンポの違いを試合の中で生み出せれば自分たちの特徴の部分が出せるんじゃないかと思います」

今週、山口智監督が陽性判定となり、明日の浦和戦は初めて不在となります。
今週のトレーニングも監督不在の中でしたが、選手たちはコーチ陣と共にいつもと変わらぬトレーニングを行ってきました。

「やっぱり難しい部分もありますけど、選手一人ひとりが自覚を持って、声を掛け合いながらコミュニケーションを取りながらやっているので、そこまで深刻になる必要はない状態です。僕自身、意識していることは普段と変わらないでプレーするというところ。誰かがいないとなった時に、何かを変えるということはせず、これまでやってきたことを変わらず出せばいいと思う。若い選手たちには、そういうところを見てもらって、何も変わらずにやればチームはうまく進んでいくんだな、と思ってもらえたらと思います」

チームとして、これまで積み重ねてきたことに選手たちは自信を持っています。
変わらずにそれを発揮するのみ。
熱く、湘南らしく、勝点3のみを目指して戦い抜きます。