監督・選手コメント

2022J1リーグ第17節 湘南vsFC東京戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

ルヴァンカップで敗退が決まってからリーグ戦にフォーカスすること、リーグ戦で言ってもセレッソに負けて次の試合だったので、なんとしても気持ちを見せるところは強調して今週準備をしてきた中で、選手がそこを大事に思いながら感じながらやった90分だったと思います。
それだけではなく、相手を見ながら自分たちが繋がりながらということはよくやってくれたと思いますし、いいところがたくさん出た試合になったと思いますし、勝ちに等しい内容だったと思います。

山口監督 質疑応答

- 先週のルヴァンカップで4失点したが無失点に抑えた。その要因は?

とにかくそういうものを引きずらずに、前回4失点したから今回も4失点するわけではないですし、原因を追究しながら、1失点だろうと2失点だろうとそういうところと向き合ってやっています。先週4点取られて敗退が決まって開き直れた部分もあったと思いますが、今週の練習に関してはそういうものを表現しようということはチームで取り組めたところです。そこは大きな要因だと思います。
何より最後まで諦めないとか身体をつけるとか自分たちからボールを奪いに行くといった守備の面で大事な部分が出せたと思います。

- 田中聡選手が攻守で活きていたが評価は?

ボールを動かす能力が高いですし、相手をいなしたり球際も強い。チーム全体のバランスがいいと思うので、個々の選手の特徴を言うのはキリがないですけど、18人、メンバーに選んでいない選手も含めて本当にいい競争がある中で個々が向上していると思います。
聡に関してはまだまだよくなってほしいと思いますし、ゲームを作る、ゲームを締める、体力がきつい中でもやってくれたと思います。それも周りのお陰でもあると思います。チームがあって個だと思いますし、個があってチームだと思います。
非常に個々にいい働きをしてくれたと評価しています。

- 攻撃がしっかり完結している印象だが攻撃面の評価を。

攻撃は本当に人数をかけて回数を増やす中で、揺さぶりやチャレンジの面で前向きさが出てきたと思います。
あとはお互いの関係が分かってき出したというのはあると思いますし、そこにタイミングが分かってきた。
そこに勝ちたいという思いが、それを考えすぎて選択できない時期もありましたけど、そうじゃなくて本能的に選べるようになったきたことは大きい。まだまだそれを試合によって出せないことは課題なんですけど、こういうことをきっかけにもっと出していきたいですし、よりそこの質を上げていきたい。トレーニング、ゲーム含めて取り組む大きなポイントではあるので続けてやっていきたいと思います。

アルベル監督 総括

まずは、今日の対戦相手の湘南さんを称えたいと思います。雨が降る中でキックオフし、その中でしっかりと勝利にこだわる姿勢をスタートから見せないといけない中、相手のほうがこの試合に勝とうという姿勢を見せていました。

我々は前半、最初の20分間、良いプレーができていませんでした。インテンシティ然り、守備の激しさが我々の期待するレベルにありませんでした。その中から相手にチャンスを作らせてしまいました。そこで失点してしまったことが、その後の流れに大きく影響を及ぼしてしまった。その後、湘南さんは守備をしっかりと固めてきました。なので早い段階により狭いスペースでプレーできる攻撃的な3人を投入しました。その後、改善は見られたと思います。ただその後、CKから追加点を奪われてしまい、さらに難しい試合展開になってしまった。
今季のJ1はとてもきっ抗していると思います。相手を少しでも下回るインテンシティでプレーしてしまうと、今日のような結果になってしまう。サッカーの質では、良いプレーができていた時間帯もありました。けれども、われわれの特徴の1つとなるべきインテンシティー、そして守備の激しさが今日はしっかりと表現できていなかった。

今季、チームは成長し続けなければいけません。メンタリティ的な部分も然りですし、サッカーの部分でも当然成長が必要です。そして、選手たちだけでなくスタッフもクラブ全体もメンタリティを勝者のメンタリティに変えていかなければいけません。常に上位争いに絡み続けるクラブに成長するためには、サッカーの質の向上とメンタリティーの変化、その2つが重要になります。

来週からリーグ戦の後半が始まりますが、この2つをさらに成長させたいです。プレースタイルは徐々に成長しています。その部分に関しては満足しています。プラス勝負にこだわるメンタリティを表現できるよう成長していきたいです。いまいる順位で満足していては上を目指せません。常に上位にいることにこだわれるような勝者のメンタリティを持てるよう、成長しなければいけないです。先ほど選手たちにも伝えましたが、選手たちも私自身も矛先を自分に向けて、今日の試合を反省しなければいけません。このクラブにベースとなるプレースタイル、そして、勝者のメンタリティを定着させるためにも今日の試合から学ばなければいけないです。

選手コメント

MF27池田 昌生
池田 昌生

せがちゃん(瀬川選手)が持ったタイミングで3人目の動きをしていたので、ボールをうまく引き出してループ気味のボールでしたけど、キーパーを見ていたら出てきていたので、イメージして打てたので良かったです。
ゴールは狙っていましたし、先制点を取るのと取られるのでは全然試合展開が違うので、その重要な先制点を取れたというのは良かったです。

(好調の要因は?)
何よりチームを勝たせたいという想いが今年は強いですし、そういう責任感という点は去年より間違いなくあるので自分が試合に出たときは、チームを勝たせたいという想いが良いプレーに繋がっているんじゃないかなと思います。

(ルヴァンカップで活躍してリーグ戦に出場してチャンスを掴んだという感じか?)
第3者の方から見たらチャンスを掴んでリーグ戦に出たと思われるかもしれないですけど、自分自身はルヴァンカップでもリーグ戦でも出たらやることは変わらないですし、チームを勝たせること、監督に求められていることをピッチで出すということには変わりないと思っています。
それがルヴァンカップで結果を残せてリーグ戦にも繋がっているというだけなので、そこはあまり意識していないです。

(町野選手と年齢とか近いが意識しているか?)
町野とはポジションが違うので。でも同じ歳なので仲が良いですしお互いに刺激し合える仲間なので、そういう存在には変わりないです。

FW18町野 修斗
町野 修斗

毎日の練習で去年よりもゴールを意識するようになったし、それによって今成長できているんじゃないかなと思います。

(チームがなかなか波に乗れない中、町野選手がチームを引っ張っていきたいという想いがあるのか?)
あまり喋ったりするのは得意ではないので、結果とか行動でアピールというか引っ張っていけたらと思っています。

(日本代表のE1選手権は国内組で出るが、意識しているところはあるか?)
誰もが目指す場所なのでそれはありますけど、先の事は考えずに目の前のことだけを考えて全力で取り組んでいったら、そういったものが転がってくると思います。
チャンスがきたら結果を残し続けないとフォワードは残っていけないので頑張っていきたいと思います。

MF7田中 聡
田中 聡

自分も久しぶりのリーグ戦だったので、すごく緊張感もありましたし楽しみでもありました。すごく楽しんでプレーできたのが一番良かったですし、その中でチームが全体として攻守にハードワークしていたのでこの結果になったのかなと思います。

(前を意識したプレーを心掛けていたのか?)
ボランチが前を向いてプレーすると攻撃の起点になって、チームがうまく循環するのでそこは意識しています。
無理やり前を向いてしまってターンをして取られてしまうシーンもあったので、そういうところの使い分けというのはもっとうまくして、ボールを失わないようにプレーしていきたいなと思います。

(広範囲に動いて、強度高くプレーできていたと思うが?)
後半最後のほうは少し疲れが出てしまい強度が落ちてしまったのでそこは課題ですけど、90分通してハイレベルなパフォーマンスを出せるようにこれからもっとやっていきたいと思います。

(次戦に向けて)
リーグ戦の前半戦が終わりましたが天皇杯もありますし、連戦は続くと思うので自分もそこにしっかりと絡んでいきたいなと思っています。
試合にたくさん出てもっと成長をしてチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。

DF2杉岡 大暉
杉岡 大暉

危なげなく、自分たちの意図した感じで戦えたと思います。
相手に押し込まれる時間も長かったですけど、相手に持たせている感覚でしたし、ピンチというピンチもほぼなくできた。そしてしっかりセットプレーとショートカウンターで得点を取りきることができて、勝つべくして勝てたかなと思います。

(コーナーキックのキッカーとしてアシストもしたが?)
今年キッカーをやらせてもらうことも多く、セットプレーでなかなか取れていないのはキッカーの責任が8割あると思っていました。そこはなんとかしなければと思っていました。今日はしっかりいいボールを上げられて、中でもブロックしてマチ(町野選手)をあけていましたし、そうやってみんなで繋がって取れた得点なのでよかったと思います。
守備をベースにペナの脇をシンプルに狙う動きがあって、押し込んだ状態で保持できる場面も何回かあったので、そういう攻撃は非常に効果的だったと思います。

みんながここでズルズルいってはいけないということはみんな分かっていましたし、声を掛け合って繋がって、本当にいい守備からいい攻撃がよくできたと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

すごく良い距離感で相手に自由を与えていなかったので、この対応はすごく良かったなと思います。

(石原選手との関係が大事な試合だったかなと思うが?)
守備のところで何回か剥がされたりすることはあったんですけど、決定的な仕事させてなかったと思いますし、アダイウトン選手はスピードとパワーがあるので、スピードに乗らせないような守備、ボールが来る前の段階からそういう守備をしようと思っていて、そこには制限をかけれましたし相手に来るなという印象を与えていたと思います。

(うまく対応できたということか?)
そこの突破はすごく警戒していたし、それを超えるようなパワーはあったなと思いますけど、最後のところはやらせなかったと思います。僕だけじゃなくて、前の牽制もすごく良かったしプレッシングも限定をかけてくれていたので、そこはシャットアウトできたと思います。

(相手がポジションを代えてきたが?)
相手も対策してきていたし、左サイドバックのバングーナガンデにクロスを上げられるシーンがあったんですけど、もう1個深い所には入れさせてなかったという印象はあったので、クロスのところもそこまで脅威に感じることはなかったです。
そこはある程度持たれることは想定はしていたので、その部分はペナルティエリア内に自由に入らせなければいいかなという思いで点差もありました。2点取ったあとだったので、ある程度仕方ないかなと思いながらも決定的な仕事はさせてなかったのかなと思います。

(池田選手、石原選手と話しているシーンがあったが?)
相手の入れ替わりだったり中盤の選手が走ってきたりというところで、少し連携が取れていなかったところが前半ありました。そこは自分が行ききれないところもあったので、そこの改善を3人で話しながら試合の中でやっていけたかなと思います。

(永井選手だったり強力な前線の選手がいるなかで、舘選手が対人で対応していたと思うが?)
僕自身、対人の守備に自信を持っていて、そういう選手たちとできることは試合前からモチベーションが高かったですし、1対1の場面が嫌だなという感じではなくて、どんどん来いというメンタルでいけていたので、そこは味方の守備も連携もしながら自分だけではなくて、周りを使いながら守ることができていたし、最後のところもスピードがある選手たちに対して良い対応ができていたと自分自身も思うので、そこは良かったと思います。

(個として組織としてどういった部分を意識していたのか?)
アダイウトン選手はサイドに張っていて、自分が行ききれないところとかは広教(石原選手)が対応したり、真ん中から走ってくる選手に対して自分が受け取ったりというところで、そこの穴を作らないようにしてボールが入ったときに相手がヘッドダウンする位置まで寄せる事ができたので、そういうところは自分だけじゃなくて、チームとしてできていたと思います。

(相手がシステムを少し変えたように見えたが、チームとしての対応は?)
あまり変わっていないと思いますけど、多分相手の動かし方とかに少しバランスを崩して対応できていたと思います。中に差し込んでやられるというシーンもなかったと思うので、最後の最後は晃生(谷選手)が守ってくれましたけど、フォワードの選手がサイドボランチでプレーしていましたけど、意思統一は練習からできていると思うので、
何をやるかというのはハッキリしていると思います。

(今日のパフォーマンスは良いアピールになったと思うが?)
自分がスタメンで出てなかなか勝つことができていなくて、僕自身もミスをしていてチームに迷惑をかけてしまった部分があるので、その中でも使ってもらってチームとして勝てたことが、自分のパフォーマンスどうこうというよりかは、チームとして勝てたことがアピールになったかなと思います。

GK1谷 晃生
谷 晃生

無失点でも無失点じゃなくても勝つことというのは、今のチームにとって一番必要なことだと思いますし、その中でもクリーンシートで終われたというのはより自信に繋がるところだと思います。

(相手が背後を狙ってくる中で意識したことは?)
いつもラインを高くやっているので、背後を狙ってくるのは分かっていましたし、その中で背後のボールは自分ができるだけ処理するということは考えています。今日はスリッピーだったこともあり判断しやすくてやりやすかったと思います。

(決定機を要所で止めるシーンもあったが?)
前半はシュート1本枠外しかなくて、後半も最初のほうがシュート打たれる場面が少なかったですけど、その中でもいい集中を保ってやれたと思います。
守備の機会は去年より圧倒的に減っていると思うので、その中でどういうマインドでプレーするかという部分は徐々によくなってきていると思います。
昨シーズンは自分でプレーしながら乗っていくという感じがありましたけど、今シーズンはまた違いますが、それもまたサッカーなので、しっかり自分が適応していかなければいけないと思います。
前半シュートを打たれないで後半の最初に決められるとか、そういった試合もあってもどかしさもありましたが、どういうメンタルで後半入るかとか仲間にどういう声掛けをするかとか、そういうことは常に考えながらやってます。

DF3石原 広教
石原 広教

(立ち上がりに意識したことは?)
まずは戦う姿勢というのは絶対に出さないといけないと自分の中で思っていて、セレッソに3連戦負けてサポーターの皆さんに本当に申し訳ないが思いが個人的にはあったので、そういう姿勢を出して周りの選手に伝染させていくというところは自分の中で意識してやっていました。
入りから全員がそういう気持ちを持っていたと思うし、すごい迫力あるチームだったと思います。それをしっかりと続けていかないといけないですし、今までもそういうところをしっかりとやってこなければいけなかったというのは、改めて感じた試合だったかなと思います。

(サイドのアダイウトン選手や渡邊選手など警戒すべき選手がいる中で、石原選手の持ち味を出すバランスは?)
攻め残りをしてくる相手だったので、上がっていくタイミングとリスク管理はすごく大事にして、後半守備に比重を置いたんですけど、そこで個人の力を抑えることが自分の一つの仕事だというのは思っていました。自由にやらせなかったというのは、自分にとっても自信になるところだと思います。
勝利に繋がったというのは良かったですし、戦う姿勢を出すことができて良かったです。

(攻撃面ではある程度高いポジションを取ってチャンスを作るという部分は前半の途中からできるようになっていたが?)
前に上がっていってというところはありましたけど、やっぱり最後のクロスの精度が前半少し自分のところでボールが足についていなかったところがあったんですけど、その部分は自分の課題だと思っています。

(舘選手との関係性が良かったが、距離感は意識していたのか?)
もともとスリーバックで一緒に組んでいましたし、本当に後ろを信頼しているので、正直声のコミュニケーションというよりも2人がしっかり繋がっていたというところが非常に大きいかなと思います。
何回かバタバタしたところがありましたけど、舘くんが後ろにいてくれると助かるし、助けてもらった面がすごいあるので自分としてはすごくやりやすかったです。

(アダイウトン選手に対する守備は完全に見切っているように見えたが?)
最初に何回か勝てたので、相手も少しイライラしていて出てくるなというのがわかったので、自分からアクションして間合いをつめてというところが、リアクションにならなかったというところが良かったところの一つだと思います。
自分の間合いでやれたというのが良かったところだと思いますし、最近対人が少し弱かったので、今日ここは自分のやらなきゃいけないところだと再認識したところです。
ああいう選手に食らいついていけたというのは自信になりました。