監督・選手コメント

2022JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第2戦 湘南vsC大阪戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

ゲームプランとしてはしっかりとした守備から入る時間帯を長くする、得点を取る、そういうゲームプランで入りましたけど、立ち上がりに失点をしてしまってそれがなくなってしまったゲームになりました。
フォーメーションを変えたり人を替えたりしましたが、選手はよくやってくれた部分とまだまだやれる部分とある中で、結果に対しての責任はすごく感じています。
良い部分を前向きにやる部分と、よくなかった部分を責任もってやる。それをもっとやっていかないといけないというゲームになりました。

山口監督 質疑応答

- 途中から4バックにした狙いは?

右サイドの関係がよくなかったので、中盤の人数を増やしたかったのと配置を変えたのと、準備してきたのが出ないうちに失点してしまったので、開き直ってそういう形でやったというのもあります。
とにかくあの形での関係性がよくなかったのでそういう形にしました。

- 今日はマイボールの質がよくなかったと思うが、ピッチのせいなのか、組み合わせの問題なのか?

単純に日頃がそのまま出ているなと思いますし、繋がりがないなかで差し込むタイミングであったり、受け手と出しての関係が成立していないまま、受け手にとっては爆弾を投げられるようなそういう場面が多かったと思います。
後ろの責任が大きいと思いますけど、フリーにも関わらずフリーではないところにボールを差し込むことが多かった。
ミスが多かったというのはもちろんあったと思いますし、選手の余裕の無さというのもあったと思います。それは今日に限らず課題としてあるので、それが多く出てしまった。関係性で言うと、僕がメンバーを選んだなかでうまくいかなかった部分があったので、それはすごく申し訳ない気持ちとそれでもやってもらえるという自信で送り出している部分と、残念な気持ちがあります。自分がミスをしたくないという精神が働きすぎて度胸がないなというところが出たから、そういうプレーになってしまったのかもしれないです。

- セットプレーからの失点だったが?

3点目はオフサイドだったんじゃないかなと思いますし、そういうところを見逃されたところは残念であることがひとつと、本当にトレーニングの中から、先ほども言いましたが度胸の部分で足りないところがあると思っています。セットプレーに関わらず今日のゲームに関して度胸の無さがそのまま出たなと思います。
役割とか用意しているものは出さなければいけないのに、出せなかったゲームになりました。

- ルヴァンカップは敗退となったが、ルヴァンカップで得たものは?

もともとルヴァンカップに特化して考えを持ってやってきた訳ではないのですが、こういう形で終わったのはすごく残念なところがあります。この悔しい気持ちを選手もそうですし、自分も絶対にやり返してやるという気持ちはあるので、そういうものを得られたのかもしれないですし、まだまだ足りないということはいろいろな選手が出た中で得られたものはあったのかなと思います。

- すぐにリーグ戦が来るが、どう切り替えていくか?

開き直るしかないと思うので、もちろんチームとしての課題、今日出た課題にしっかり取り組んでいきたい。開き直るというのは変な意味ではなくて、ルヴァンカップのことを考えても次は無い訳ですから、これからリーグ戦、天皇杯がありますけど順位がよくない中でそこを取り返すという悔しさをどう反骨心に変えてできるかという非常に大事なことだと思っています。
来週それを形として見せていけるように僕自身も同じではダメだなと思っています。

- 課題のひとつにメンタルの部分があるのか?

無いとは言えないですし特に得点を取られたあと、今日も連続して失点をしてしまっている。ただそれはメンタルの言い訳にはできないですし、そういうものを背負ってやるのがプロなので、自分たちが今日の相手に対してそのプライドと用意してきたものを出す準備であったり、心構えであったりやり切る度胸というのは足りなかったと思います。
それがメンタルと言えばメンタルですし、メンタルと簡単に言いますけどメンタルで片付けることでもないのかなと思います。
自分が監督としてそういうことが出ないようなやり方であったり、選手自身がどう捉えているかわからないですけど、選手は選手でもっと覚悟は持ってほしいなという思いはあります。メンタルが弱いから周りが助けるだけではダメなのかという気はしています。

小菊昭雄監督 総括

湘南とは3連戦になりましたが、まず2試合を戦って湘南の強さを我々は強く感じていました。リーグでは神戸、川崎に連勝し、ルヴァンカップもグループステージを1位で突破してきた素晴らしいチームです。
今日の試合に関しては、湘南がかなり強く攻守で前に矢印を向けてくることは想定していたので、最初の15分、20分をどう戦うかが大きなポイントになったと思います。その中で良い守備からのカウンター、リスタートと、理想的な試合の入りができました。そこが今日のゲームの一番大きなポイントでした。強い湘南を相手に3連勝できたことはうれしく思いますし、勝って次のステージに進めたことをうれしく思います。選手たちに感謝しています。

小菊昭雄監督 質疑応答

- どちらが先制点を取るかが試合の流れを大きく左右した中でCKから先制。試合の入りとしては、チーム全体で意思統一できていた?

「勝ち切って次のステージに進もう」ということは強く共有して臨みました。湘南が攻撃で人数を多くかけてくることも想定内で、ボールを持たれることも予想していました。そのぶん、奪ったあとにはスペースが大きく空くこと、人数が同数で攻められることも想定していました。なので、特に最初の時間帯は、ブロックを作った中から、良い守備からカウンターを狙うことは全員で共有していました。

選手コメント

FW18町野 修斗
町野 修斗

(入る時に意識したことは?)
点を取るしかなかったので、いけるところは前からいって、守備はマンツーマンぎみでもいいかなと思って入ったのと、攻撃ではたくさん裏に走ったり、ゴールを目指すというシンプルなことを意識して入りました。

(得点シーンを振り返って)
聡(田中選手)とはああいう間のパスがほしいということは去年から言っていたり練習で要求したりしていたので、やっとそれが点に繋がったなと思います。
今週の練習でのアピールが足りなくてスタメンで試合に出られなかったので、来週はもっとアピールして、次も点を取れるという雰囲気を練習から出していきたいと思います。

MF27池田 昌生
池田 昌生

スタートではなかったので、まずはスタメンで出る選手を信じていましたし、ただ前半で0-3になってしまった状況で、後半の最初から入りましたけど、非常に難しい展開でした。かなり得点を取らなければいけない状況だったので難しい部分はありましたけど、でも今日雨の中でもサポーターの皆さんが来てくれていましたし、気持ちの入ったプレーやゴールに向かう姿勢をプロとして見せなければいけないと思っていました。

(フォーメーションなども変わる中でどんな役割を感じていたか?)
自分が多くボールに関わったり多くアクションをして活性化させることで、ゴールに向かうプレーを増やしていかなければいけないと思っていました。もっと積極的なプレーを数多く出したほうがいいと思っていたので自分が入ったらそういうプレーをしようと心がけていました。

自分自身、ルヴァンのグループステージで結果を出してきましたし、ここから勝ち上がっていきたいという気持ちも強かったので、ルヴァンがもうないというのは悔しい気持ちです。でも結果的に今日自分が出てもチームを勝たせられるような結果を出すことはできなかった。それが一番悔しいしそれに尽きると思います。
でも、コンディションはいいですし、それを継続することが大事だと思います。
去年は最初出られなくてルヴァンで結果を出してチャンスを掴んでいきましたけど、それを最後まで保てなかったということは課題だったので、それを継続して成長していく姿を見せたいなと思います。

(前を向いてシュートまでいくシーンも多かったが?)
それが自分のプレーの特徴でもありますし、コンディションがいいからこそ出せているプレーだと思うので、継続することともっともっと成長してチームの中心でプレーできるような存在になっていかなければいけないと思っています。

GK1谷 晃生
谷 晃生

1戦目0-1だったので、立ち上がりに失点すると難しいゲームになると思っていましたし、それを選手同士でも喋って入ったんですけど、なかなか自分たちでボールを持った時にテンポを作ることができず、守備の部分でも、2週間前のリーグ戦の対戦の時にあまりいけずにハマらなかった部分を、先週のプレーオフ1戦目で前からの行き方を考えてやって少しハマりましたけど、今日はそれがまたハマらなかった。それを試合の中で改善したり自分たちで立て直すことができなかったと思います。立て続けにやられてしまったということが今日の結果になってしまったかなと思います。

(ビルドアップでミスが出たが後ろから見ていて要因や改善のためには?)
難しいことをしないというのもひとつですし、味方にいい持ち方をさせてあげるとか、いいポジションに立ってプレーするとか、ひとつひとつのポジションが繋がっていないことは感じました。

(リーグ戦に向けては?)
しっかりここで切り替えて、反骨心を出してやれるかがいま大事なところだと思いますし、次が前半戦最後の試合なので、そこでしっかりポイントが取れれば、まだまだ半分あるので、また前進できるのかなと思います。

MF14茨田 陽生
茨田 陽生

(0-1という状態でスタートして先に失点をしてしまったがどう返していこうと思ったか?)

1点先に失点をしてしまった状況はアウェイゴールで1点で、もう攻撃に行くしかないなという意図ではあったんですけど、あきらかにみんながポジションも取れなかったですし、ボールを受けるポジションもよくなかった。
ボールを奪われて後ろがスカスカという状態はあってはならない試合だったと思います。

(そうなってしまった要因は?)
全体的にミスを恐れたプレーだったり、ネガティブな後ろ向きなプレーが多かったと思うので、そういうところで士気を下げるようなプレーというのも自分も含めて個々の選手が試合中にあったと思うので、切り替えてやっていかなければいけなかったなと思います。

(得点のところは課題だと思うが?)
前向きなプレーだったりとかポジティブなプレーやゴールに向かうプレーというのは、これからもっと必要なんじゃないかなと思います。
今日みたいな後ろ向きなプレーでミスして失点してしまい、チームとして下を向いてしまうというのはあってはならないですし、だからゴールにも向かえていないと思うので、少しやはり全体が顔を上げてポジティブにプレーしたいなと思います。

(ここからたて直してはいくには?)
今日の悔しさというのは絶対に忘れてはいけないですし、こういう試合の内容というのはしっかりと反省をして、全員で見つめ直して次は絶対にやらない、次は良いプレーをするという意識をみんなが持っていくしかないかなと思います。

MF28平岡 大陽
平岡 大陽

アウェイで0-1で負けていたので、今日先に失点してしまうと状況がよくないというのは、頭の中に入れておこうと監督からも話があったんですけど、自分たちが受け身になり過ぎないということも監督から伝えられていました。

立ち上がりは個人としても積極的に行って悪くはなかったんですけど、早い時間帯に先に失点をしたというのと、2失点目は自分のボールロストから失点をしてやられてしまった。そういう簡単なミスをしてしまうと、一発で試合を崩してしまうので、そこはどうしても振り返ってしまうんですけど悔やんでも仕方がないと思うので、これを次に活かすしかないと思っています。

(相手の守備をなかなか崩せなかった印象だが?)
4枚で構えられている感じがして、バイタルエリアでボールを受けてもベルマーレは前に人数がいない感じでした。今日もミドルシュートを打てば良かったと今振り返れば思います。バイタルで受けたときに前にもう相手選手が3、4人いて、前進するアイデアが思いつかなかったところで、奪ってショートカウンターというのも大事ですけど、相手陣地でボールを保持して人数をかけながらというのも必要だったかなと思います。
ゴール前でワンタッチとかもあったんですけど結局相手に取られているので、ミドルシュートは必要だったかなと思いますし、そういうプレーがなかったから得点が取れなかったと思います。

(次は来週リーグ戦FC東京戦があるが)
こうやって負けてしまって、皆さんに悔しい思いをさせてしまっているので、もう一度自分が何をすべきなのかとか、日常から変えていかないと変わっていかないと思うので、自分を見つめ直して練習に取り組んでいきたいと思います。