馬入日記

【馬入日記:6月11日】逆転で突破を!本日セレッソ大阪戦。平岡大陽選手インタビュー

ルヴァンカッププレーオフステージを戦っています。プレーオフステージはセレッソ大阪とのホーム&アウェイで戦い、勝利数が多いチームがプライムステージへ進むことがきます。
第1戦、アウェイで0-1で敗れたため今日のホームでは勝利必須。そして得点も重要となります。
しかしまだ「前半」が終わっただけ。今日の「後半」で逆転を目指し戦います。

セレッソとの第1戦の前の天皇杯でケガから復帰し、第1戦でも長い時間プレーしアグレッシブに戦った平岡大陽選手に話を聞きました。
まずはリハビリに励んでいた期間について。約2カ月間の離脱でしたがどんな風に過ごしてきたでしょうか。

「自分としては長くは感じなかったです。ケガをして病院で8週間と聞いた時に、“あぁこれは試されているな”と思いました。今年開幕してから去年の勢いが自分の中にない気がしていて、このままいったら試合に出られなくなると思っていました。メンタル的にもよくない状態になっていたので、ケガをした自分がここで頑張れるかどうかで、今後が決まっていくと思った。自分なりにいろいろ変化させて取り組めばよくなっていくだろうし、何もしなかったら終わるだろうなと思って、いい8週にしようと思って入りました」

コツコツと地道なトレーニングを続けてきました。そして新たな取り組みにもチャレンジした期間でした。

「トレーニングもいろいろ試して、スタッフと相談しながら筋力の部分や姿勢改善をしました。他にも自分なりにいろいろな人に聞いて試してみたりしました。正解かもこの先どうなるかも分からないですし、ケガ期間にどれだけサッカーに費やせたかと言われたらまだまだ甘いと思うんですけど、でも最低限はやれたと思います。天皇杯で今まで以上に走れた感覚があったし、ギリ合格点くらいのプレーができたので成果を感じることができました。ケガをしていま思うことは、マイナスにいったのではなくて、むしろ成長したんじゃないかと思います。ケガをしてよかったというのは語弊があるけど、すごく濃い時間を過ごすことできたと思います」

プレーできないからこそできることに目を向けて過ごした2カ月でした。

「試合に対するモチベーションもケガをする前よりもよくて、楽しいという感覚戻ってきた。でも僕はいろいろ考えてしまうタイプなのでメンタルが崩れそうになった時にどう立て直せるか、どれだけ自分はやれると思って試合に臨めるかが重要。8週やってきたからその自信もついているかもしれないと思っています」

さて、今日戦うセレッソ大阪とは実にリーグ戦も含めて3週連続の対戦。
リーグ戦、ルヴァンカップ共に得点を奪えずに敗れています。

「セレッソが相手で得点がとれていない状況ですけど、相手関係なく自分たちに問題があると思っています。ペナの周りではボールを動かせてますけど、結局ゴールに直結するようなパスとかプレーとかアクションというのがなかなかない。そこが増えていかない限りはゴールは奪えないと思いますし、それはFWだけじゃなくて2列目の僕たちがどれだけゴールを目指して関わっていけるかだと思う。やっぱりもっとダイナミックにミドルとかも狙っていければいいのかなと思います。試合中も感じていますし今も思っています」

常に数的優位で守られる印象もあるが。

「ボールを奪ったりビルドアップで前進していっても、結局ウィングバックのサイドの深いところで一度落ち着いてしまうというところがあるので、そこで間髪入れずにクロスやゴール前のスルーパス、もしくはウィングバックに入れる前に僕たちが中央で引き取ってとか、変化を出していかないと対応されているので、そこをもう一工夫する必要があるかなと思います」

第2戦の戦い方という部分で意識するところは。

「第1戦では0-1で負けているというのはあるので、得点を目指していくということは必要だと思いますけど、考えすぎずに戦いたい。得点されたら次のことは考えないといけないですけど、まずは自分たち主導で得点を奪ってということから意識したいと思います。2戦やって1点も入ってないというのは相性が悪いのかなとか考えがちですけど、自分たちに問題があると思うので、セレッソだからと構えてしまうこともない。僕に関してはリーグ戦の1試合目は出てないですし、自分の中でできることと課題が明確になっているので、相手を強く意識することはないです」

ところで、平岡選手と言えばセレッソのアカデミー出身。そういう面で思うところはあるのでしょうか。

「僕はジュニアユースまででユースにも上がれなかったですし、悔しい気持ちも湧かないくらい当落線上にもいなかった。でも先週、ヨドコウでやった時は、ジュニアユースの時によくトップチームの観戦に行っていたので、セレッソのDJの方の声とか音楽とかを聞いて、“あぁここに見に来てたな”って感じました。自分では意識していなかったですけど、そこに立てたというのはひとつ成果なのかなと思います。そして次はセレッソ相手にどれだけできるかだと思う。当時はセレッソのユースでさえ、はるか上の存在だったから。それが別のところを経由してセレッソのトップチーム相手に対戦できているということは嬉しいことです。でも勝たなければ意味がないとも思っています」

中学3年の時、ユースさえもはるか上の存在と感じていた選手が、わずか3年で同じ舞台に立ち、プロ2年目で対戦も果たしました。

「履正社に行って、自分と向き合ってやったこともそうだし、監督が試合に出してくれたことによって、ベルマーレに声かけてもらった、それが全てです。実力的にはまだまだだけど、でも爪痕残すくらいのチャンスはあると思っています。アカデミーの時に見ていた清武選手とか、前回対戦して、今までで一番うまかった。僕はJのトップトップの選手からしたらまだまだ全然やなと思われてると思うけど、“お!”と思わせるようなプレーをしたい。でもそれはうまぶったプレーとかじゃなくて、自分にできるプレーをやった結果、そうなればいいなと思います。背伸びせずに思い切りいきたいですね」

様々な思いを胸に戦う今日の一戦。
まだまだ取り返すことができます。
ぜひスタジアムで共に戦って下さい!プライムステージへ行きましょう!