ボイス

【ボイス】小野楓選手入団記者会見

【NPO法人Being ALIVE Japan理事長 北野華子氏】

皆さま本日はお忙しい中、小野楓(おのかえで)くんの入団会見にご来席いただきありがとうございます。
今回、楓くんはNPO法人Being ALIVE Japanが企画運営するスポーツチームの入団を通じて長期治療中の子どもたちの自立支援、コミュニティ創出を支援するTEAMMATES事業を通じて、湘南ベルマーレに入団いたします。
今回湘南ベルマーレとの入団事業に関しましては、東日本急行株式会社様のご支援により企画運営させていただいております。

小野楓くんのように長期的に治療を必要とするお子さんは日本全国に25万人います。
当活動はこういったお子さんに対して、スポーツを通じて社会に参加していただいたり、スポーツの参加に通じた自立支援、また治療生活に寄り添ってくださる仲間「TEAMMATES」を作ることを目的とした活動になります。
皆さまにはこれから小野楓くんがチームの一員として活動し、その活動に取り組む様子や自立支援の重要性、またスポーツの力というところを取材していただけましたら幸いです。

【湘南ベルマーレ代表取締役社長 水谷尚人】

皆さん、こんにちは。
本日はお忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございます。
そして、今日ここに3人目となる「TEAMMATES」小野楓くんの入団会見をできることを本当に嬉しく思っております。
TEAMMATES活動の概要は先ほど北野さんよりご説明がありましたけども、元々この活動に我々が参加させていただくことになったのは、フットサルチームにいた「久光重貴」という選手がきっかけです。
皆さんご承知かもしれませんが、彼は肺がんを伴いながらずっとプレーを続け、一昨年亡くなりました。彼は闘病をしながらも、ずっと小児がんの子どもに対する啓もう啓発活動していました。そんな中、北野さんの出会いがありまして「一緒に何かやりませんか?」とお声がけをいただき紹介をしてもらい、「それはすぐにやりましょう」ということになりました。2019年のコタ(高田琥太郎くん)をスタートに、るいくん(橋本琉くん)、そして今回楓くんが仲間に加わってくれることになりました。

スポーツの力が何かもたらすことができればと思っていますし、実は選手たちにも話をしますと選手自身すごく色々と考えるきっかけになっていて、自分に何かできるんじゃないかと思って接しています。
クラブ全体としてこの活動をずっと続けていきたいと思っていますし、今日ここで楓くんのセレモニーが済みましたら彼もチームメイトの一員として、一緒にベルマーレを盛り上げていってほしいなと思っております。

【入団選手について】
氏名:小野 楓(おの かえで)
年齢:10歳
背番号:47番

小野楓選手 一問一答

-選手になんて呼ばれたいですか
楓:「かえで」です。

-ユニフォームの背番号を選んだ理由を教えてください。
楓:選べる中の一番大きい素数だからです。

-チームに入って楽しみなことは何ですか?
楓:チームの皆さんと一緒に練習することです。

-チームに入ってできること、やりたいことはなんですか
楓:リフティングを交互で20回できるようになりたいです。

-どんなチームメイトになりたいですか?
楓:元気に活動したいです。

【2019シーズンTEAMMATESの高田琥太郎くん・2020&2021シーズンTEAMMATESの橋本琉くんから歓迎のメッセージ】

(橋本琉くん)
楓くん、こんにちは。
ベルマーレ入団おめでとうございます。
ベルマーレの選手、スタッフの人たちはとっても優しい人たちばかりなので、たくさん楽しい経験ができると思います。
試合も勝って、病気にも勝っていきましょう!

(高田琥太郎くん)
楓くん、入団おめでとうございます。
入団すると楽しいことがたくさんあると思います。
僕と同じ5年生です。できること、できないことにとらわれず色んなことにトライしてください。
今後の活躍に期待がいっぱいです。
長いようで短いですが、活動を楽しんでください。

1代目卒団生:高田琥太郎

【質疑応答】

(水谷社長へ)

-今回小野楓選手が加入することによって、具体的にどんな活動をしていこうと考えているのか、教えてください。

過去の2回の活動もそうなんですけども、練習に来てもらって一緒に選手とボールを蹴ってもらったり、マネージャーと一緒に練習の準備をしたり、試合会場に来てブースに入ってみんなと一緒に活動したりと、色々とチームの一員として活動してもらうことになります。

-実際に活動期間としては、シーズンということなのですか?

はい。今シーズンとなります。

-この取り組みも3人目を迎えますが、ここまでの振り返りや手応えはありますか?

手応えを一番感じたのは今日来ました、コタとるいくんがしっかりと話してくれて、凛としてすごく嬉しかったです。
その成長に少しでも我々の活動、北野さんとのこの活動が寄与していならば本当に嬉しいなと思います。

(北野代表、小野楓くん、小野楓のお父さんへ)

-(楓くんへ)サッカーが大好きということで、サッカーのどんなことが好きか?

小さい頃からやっていたので、観るのもやるのも好きです。

-(楓くんへ)47番を選んだ理由で素数が好きと言っていましたが、好きな素数はなんですか?

47です。

-(お父さんへ)TEAMMATESに選ばれたときの感想と、この活動を通じてどのように成長し、どんな姿を見せてほしいですか?

元々ベルマーレさんの活動自体は知っていて、今回楓が病気になったことで、できなくなってしまったこともあるんですけど、逆にできることの可能性を広げてあげたいという気持ちがあって、ベルマーレさんの活動に助けていただければと思いました。
入院していた際に久光さんの話が病院の中であったり、マスクを寄付していただいている子ども向けのものもあったので、そういったところもベルマーレさんの力を借りて、これから先の可能性を広げてあげたいなと思いました。

(島村毅へ)昨シーズンフットサルクラブに所属されていて、時期は重なっていませんが久光さんをご存じだと思います。ご長男のこともありこの活動に対して島村さんはどのように感じていますか?

フットサル選手としてプレーさせていただきましたが、その前から久光さんは仲良くさせていただいていました。
自ら癌と戦いながら、同じ病気の方々に向けてというところで本当に精力的に活動されていたので、人として本当にすごいなと思っていました。
同じスポーツ選手として頑張らなければいけないと思いながら現役時代プレーしていました。
フットサルクラブに入ってみてわかったのが、彼が残したハートだったり生き方というのはクラブとして受け継がれている部分だなと思いました。
短い期間でしたけどこれから久光さんの想いを受け継いでやっていかなければという使命を勝手に感じています。
この活動については、ご存じの方も多いと思いますけど、僕には障がいを持つ息子がいる中で、水谷社長からこのプロジェクトは任せたと言われました。
息子のこともあり、入ってきてくれる選手、親御さんの気持ちがすごく分かるので、本当に誠心誠意良い活動にしていきたいと思っています。
運命を感じましたし、これからさらに良い活動にしていきたいなと思っています。