監督・選手コメント

2022J1リーグ第4節 湘南vs京都戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

前半のうちに得点を取りたかったですけれども取れないなかでの後半立ち上がりの失点だったので、非常にもったいない失点の仕方をしてしまったなと感じています。
選手の反応というか得点を取りに行くという姿勢を見せてくれたと思いますし、
やってきたことを表現しようとする選手がいてくれたので、勝てないのは自分の責任ですし次に向かった選手たちのリバウンドを見れた試合でした。

山口監督 質疑応答

- シュート数が増えたがどのような取り組みして今日の試合に臨んだのか

手応えではないですけど、実際に増えたというところで今週選手と一緒にそういうところの考え方を共有してきました。
それに向かう姿勢というのは見せてくれたので、向かうだけが目的ではないので得点が1点しか取れなかったところ、決めきれなかったところというのは課題としてあります。シュート数が多くなったからといってすべてが良くなった訳ではないので、まだまだ追求しないといけないなと思います。

- 昨シーズンは引き分けが多くひとつの課題だったと思うが、現状どう捉えているのか

今日でJリーグ4試合目でうまくできなかった3試合があっての今日で、その修正が見れたところもありました。またチームとして先ほど共有したのはそこは課題として自分たちで取り組むべき明確なところなので、これを勝ちに持っていけるようにやっていければと思います。

- 現役時代に過ごしたクラブと監督として対戦したが、どのような想いがあったか

監督として京都と対戦するというのは想像もしていなかったというか、あまりイメージもしていなかった中での対戦だったので、ホームでしたし勝ちたいなというのはありました。それは常にあることですが。
スタイル的にも曺さんが監督をやられているということで、そういう見方をしてもらえる試合だったと思うので、特別な想いというよりはそういうところで負けたくなというのは毎試合のようにありました。

- 選手たちの積極的なプレーが見られ、この試合を次にどう繋げていきたいか

最後相手が10人になったところでチャンスもあり、決めきれなかったというのは本当にクラブとしてチームとしての課題なので、どう捉えるかが大きなポイントだと思います。自分たちでそこを全員が共有した捉え方をして次に向かいたいと思います。
今日が良かったから次も良いとは限らないので、良くするために常にやり続けること。
そういうところの厳しさも持つことというのは、例え勝ったとしても負けたとしてもやっていかないといけないところなので、個人の問題もそうですけどもチームとして全員が同じ温度感でのポイントとして捉えていくようにはしたいです。

- 試合後のロッカールームでの選手たちはどんな様子だったか

それはもちろん悔しいというかチャンスもあったし、決めきれなかった悔しさとか同点で終わってしまった悔しさというのはありました。失点の仕方も良くなかったのでそういう雰囲気でした。

- 得点力はいろいろな要素があると言っていたが、今日は前進を感じられるか

今日の試合に関してでいうと前の試合より改善されてきつつあると思いますし、本来自分たちが目指しているところだと思います。
やはり得点を取るためにサッカーをしているところは共通の認識としてあるので、良くはなっているとは思います。
ただ得点を取って終わりではなく、それをやり続けることであったり勝つこと、負けるなかでもやることは変わらないと思いますし、そこは今日は良い表現はしてくれていたと思います。ただ、まだまだというところもありますし勝てていないというところが一番の答えだと思います。
前進はしていると思いますけど、まだまだ続く道のりだなと思います。
一番求めているところなので、これをベースにまたやっていかないといけないなと思います。

曺貴裁監督 総括

10数年仕事をさせてもらった湘南にアウェイチームの監督として戻ってきて、いろんな思いはありましたが、真っ向から勝点3を狙いにいきました。前半は予想の範囲内でしたが、相手の長いボールに対する処理が少し遅れてしまいボールを拾えず、真ん中のプレスがハマりませんでした。

少し形を変えて、後半の入りで良い形で得点を取りましたが、2点目が取れなかったのが痛かったです。2試合連続で退場選手も出てしまい、いろんなアクシデントがありましたが、京都としてずっと大事にしてきた勝負にこだわり、球際を負けないところでいうと、最後は10人になりましたがGKの若原を含めて良い守備をしてくれました。

無骨でしたが、お客さんが沸くような場面もたくさんありました。J1ではまだまだひよっこというか新人みたいな立場ですが、このファイティングスピリットを次に生かしたいと思いますし、京都の選手だけではなく湘南の選手にもおつかれさまと言いたい試合だったと思います。

曺貴裁監督 質疑応答

- 前半、なかなかボールを前に運べなかったが

湘南さんは間違いなく最初から来るなと思っていました。選手の気持ちが入った中で少し判断が間に合わないというか、少し悪い判断をすることが多くて、相手に引っかかっていました。前半から「そこを抜けられればチャンスになるな」という匂いはあったのですが、なかなかそれができなかった。ただ、ここまでのリーグ戦やカップ戦で、そういう時間帯でも最後のところにカギをかけることができていました。後半、少し相手の足が止まってきたところで良い形で取れました。あそこで2点目を取れなかったのが痛かったなと思います。

選手コメント

MF15米本 拓司
米本 拓司

(前節からどう切り替えて臨んだのか)
前節の試合後、自分が戦えていないという発言をしたことによって、自分にも責任が生まれますし、本当に開始1分から今日は戦えていたと思います。
ただこれが当たり前にならないとこのチームは上には行けないと思う。
これを当たり前にして監督が言っていることをプラスアルファにしていけたら目標に近づけると思うので、これをベースにして今後戦えたらいいかなと思います。

(米本選手の戦う姿勢や熱量が周りの選手へ伝わっていたと思うが)
周りがというよりも自分がプレーで示すことでみんなが戦えるようになると思うので、周りを巻き込もうと思ってやっているというよりも自分がああいう発言をしたので、責任感を持ってプレーしました。その結果みんなが戦うということができたと思います。
本当にこれをベースにしないとダメだと思うしこれが3試合やって1試合ダメな試合というふうになったら上には行けないと思うので、日々の練習からこういうのをみんなで切磋琢磨してやっていきたいと思います。

(今日のJ1通算300試合となったが)
本当にいろいろなことがあったなとしみじみと思います。
僕一人の力では絶対にこの記録は達成できなかったので、家族だったりサポーターだったりチームメイトだったり、そういう人たちの支えが本当にかけがえのないものだと思っています。
誰一人いなければ達成できず、欠かすことのできない存在だったというのを本当にこの場で伝えたいです。
400試合だったりもっと上を目指してやっていきたいなと思います。

(次節鹿島戦に向けて)
今日のような試合をすれば勝点3を取る確率が上がると思うので、まずはこれをベースに1週間良い準備をして臨みたいなと思います。

MF7田中 聡
田中 聡

(今日の試合に臨むにあたり意識したことは)
練習の中からきれいごとではなくてサッカーの本質の部分の戦うところだったり、湘南スタイルというところを智さん(山口監督)からも言われました。
練習の中ですごく強度高くやれていたので、勝ち切りたかったですけど強度の高い試合ができたのかなと思います。

(ゴール前に入っていく場面が見られたが)
きれいに後ろから繋いでゴールをするのも良いと思いますけど、今日は内容よりも結果がほしくて泥臭くても1点がほしい試合だったので、前への意識を高く持っていました。そのなかでもう少し落ち着ける時間があると自分たちがボールを持てる時間が増えて、もっとチャンスが増えたかなと思います。

(引き分けを勝ちに持っていくには)
最後の決めきるところだったり、ペナルティエリア内での質が本当に大事だと思うので、前までいくビルドアップや相手陣地に入るのは良くなったと思います。
本当に最後のシュートの質やコンビネーションをもっと高めていきたいと思います。

(次節に向けて)
勝ちが必要なのでチーム全員で今日以上の試合をすれば結果がついてくると思うので、自分も目に見える結果というのも求めていきたいのでそこにこだわってやっていきたいと思います。

MF41永木 亮太
永木 亮太

勝点3がほしかったので、試合内容を見てももったいない試合だったかなと思うのでその気持ちが一番強い。悔しいです。

(相手が京都だったが意識するところは?)
相手が京都だったからということはないんですけど、リーグ戦が始まってまだ勝ててなかったですし、どうしても勝点3がほしい試合だったので、それがたまたま京都だったというところですが、特別な思いは特になかったです。
自分自身、ホームでスタートから出られる初めての試合だったこともあり、非常に悔しい想いが残りました。

(良い内容の中で結果に結びつけるには何が必要か?)
今日の試合に関してはあれだけチャンスを作って、あれだけシュートを打っても結局1点止まりで、相手の攻撃はあの1失点の時くらいだったんじゃないかと思うので、そういうところは直さなければいけない。こういう試合をしているとどうしても上にいけないと思う。ああやって一瞬の隙をついて1点を取ってくるようなところは、J1での戦いではやはり気が抜けないですし、今日の試合に関して言えばその甘さが出た試合だと思います。出ていた選手はそこは反省していかなければいけないと思います。

(個人として調子の良さを感じたがフルでプレーした感想は?)
コンディションはよかったですし、少し暑かったですが最後まで走れたので個人的なコンディションはいいなと思っています。これを続けていくことが大事ですし、まだスタートからは今日が初めてなので、続けていく難しさはありますがまだ長いシーズンなので続けていきたいと思います。
まだベストではないですけど、いまチームとしてやろうとしている守備や、ここのところ少し足りなかった球際の部分は、比較的できたと思うので、それを続けていくことが大事だと思います。

(試合前のコイントスの時に曺監督と抱き合っていたが掛け合った言葉や心境は?)
曺さんは一番お世話になった恩師なので、試合前に挨拶に行くのは当たり前ですし、曺さんが何か言ってくれたんですけど何を言ってるか聞こえなくて(笑)、でも本当にずっと見てくれてる人ですし、自分も曺さんのことは気にかけている存在なので、試合前や終わった後に、ああやって挨拶できる関係性は、自分にとって有難いと思っています。

DF3石原 広教
石原 広教

(リーグ戦初スタメンだったが、どんな思いでピッチに)
前節、ずっとうずうずしながらDAZNで見ていました。自分が出たらもっと自分の良さを出したいと思いながら見ていたので、自分の良さを出そうというその気持ちは今日のプレーには出せたとは思います。
ただ、最後の精度のところだったり、クロスが中と合っていなかったところがあったので、そこをしっかりと合わせていけばもっと得点にも絡めると思います。今日は課題がたくさん残った試合だったなと思います。

(最近サイドでの出場が増えてきているが)
個人としてもウイングバックで勝負したいという気持ちがあります。
自分のやるべきことというのをどのポジションで出ても同じようにできる選手でいようという気持ちではいます。

(前半は特に積極的に仕掛ける場面が多かったが)
ボールを持ったらどんどん仕掛けていくというのを今日は思っていました。後半もフリーで持つことが多かったのでそこからのアイデアをもっと出さないといけないなと思います。

(次節に向けて)
リーグ戦で勝てていないのでまずは勝つというところにしっかりと目を向けて、
もっと気持ちを出してみんなで戦っていきたいと思います。

FW18町野 修斗
町野 修斗

(ゴールシーンを振り返って)
杉岡選手からグラウンダーのきれいなパスがきたので、トラップで右に止めるフリをして左に置いて、いいところに止まったのでトラップですべて決まったかなと思います。

(試合の入りから内容も良かったが逆に町野選手の1点に留まったことについては)
チャンスがある中で決め切らないといけない。これは毎回の課題ですが、続けていくしかないと思っています。10本チャンスがあって決められなかったら20本、30本、そういうやり方しかないと思うので、続けていきたいです。

(勝ち切れないゲームが続いているが勝ち切るチームとの差とは)
やっぱりチャンスを決め切るか決め切らないか、そこかなと思います。
ゲーム内容としては、京都さんのチャンスは本当にウタカ選手の後半立ち上がりの1本くらいだったので、悪くなかったと思います。自分たちがやるべきこと、ゴールに向かうことを基本としてできていたので、本当に決め切るだけだと思っています。

(長く湘南を指揮した曺監督が率いるチームが相手だったが、いま新しい湘南をつくっていくという気持ちがあるか)
湘南と言えば、熱い情熱をもったサッカーをするというのは昔からあると思っているので、それをもっとレベルアップさせていきたいと思っています。

(浦和戦とは大きく違ったと思うがその要因は)
11人が自信をもってサッカーをするというのは大事だなと浦和戦で感じましたし、1週間間があったのでもう一度オフ明けから、キャンプからやってきたことをもう一度再確認して戦おうということもありました。相手関係なく、まず自分たちがどうあるべきかということにフォーカスして準備してきたお陰だと思っています。
勝利に繋がらなかったことは本当に悔しいんですけど、次に繋がる勝点1だったと思います。