ONLY ONE STORY

31 GK TACHIKAWA KOTARO

MY STORY

-充実の日々

昨シーズンは自分にとってJ1で一年目のシーズンでした。環境も変わり、いろいろと求められることも増えました。それに応えるために努力をし、周りの選手のプレーを見て勉強する毎日でした。

湘南に来るまでは、身体能力でカバーしていたというか勢いでやっていたところもあったと思います。それだけでは全く対応できなかったので、改めて基礎となる部分をしっかり作ったうえで、自分のストロングを活かそうと取り組んでいました。
当然ですけど求められることがJ1のクオリティなので、J3では味わえない経験も多かった。難しさはありましたけど、それ以上に楽しかった。新しく吸収できるものが多かったので。

天皇杯に2試合出させてもらいましたけど、その他ではあまり試合に絡むことができませんでした。
自分にとっては、こんなに試合に絡めないシーズンは初めてでした。
でも、そういう時に自分の中でいつもノブさん(阿部伸行)の姿が思い出されていました。ノブさんは、長野でメンバーに入らなかった時の立ち振る舞いや姿勢が本当に素晴らしかった。練習を手を抜かずにやるのはもちろんですし、チームのためにということを考えて一番やっていた人でした。だからこそ、試合に出た時には良いプレーができるし、周りの選手からの信頼も厚かった。
そういう姿を見ていたので、できていたかは分からないですけど自分もそういう風にやろうと思っていました。
自分の中では、成長できた一年だったと感じていますし、何より充実した毎日を送ることができました。

出場した天皇杯は少し緊張はしましたけど、試合に入ったら楽しかったです。
試合に出る喜びが大きくて、本当に楽しさしかなかったです。
あの天皇杯の試合で少し自分を知ってもらえたかなとは思うので、もっともっと知ってもらえるようにやっていきたいと思っています。

MY ASPIRATION 2022

-最善の準備を

ひとつのポジションを争うということは難しいことですけど、キーパーの宿命や苦しさは、4人それぞれが分かっているので、試合には一人しか出られないですけど、試合になればピッチに立つ選手を3人がサポートします。もちろん試合に勝ってほしいし、でも自分も負けたくないという気持ちは常に持っています。

僕は性格的にはフォワード向きなんじゃないかなと思ってます。だって攻めたいですから(笑)
小学生のときにキーパーブームがあって、そのブームに乗ってやっていたらやめるにやめられなくなって。でも楽しい部分もたくさんあったので続けてきました。
絶対に入ったという顔でシュートを打ってきて、それを止めた時の相手の顔が「え?」となるのを見る時は、キーパーをやっていて楽しい瞬間ですね。

今年も練習は楽しく明るくやりたいと思っています。でも、その中でお互いにライバルなので、負けないという気持ちを強く持って、決して馴れ合いになったりせず、仲良しなのが良いチームだとは思わないので、自分の中でしっかり線引きをしてやっていきたいなと思います。

キーパーの練習はもちろん厳しいものですけど、いつも思っているのは、厳しい練習は特に楽しくやろうと。苦しいと思ったら余計に苦しくなるので、しんどい練習の時ほど笑って前向きに。それもノブさんの影響なんです。
今シーズン、キーパーコーチが代わりましたが、誠一さん(齋藤前GKコーチ)の教えもきちんと自分の中でモノにして、慶さん(植村GKコーチ)のアドバイスと擦り合わせて、自分のスタイルに繋げていきたいと思っています。

智さん(山口監督)からもよく「コミュニケーションを取れ」と言われていますが、出た課題や反省点をそのままにするのではなくて、コミュニケーションを取ってプラスに改善していくということを続けていけば、結果はついてくると思います。

そして、常に最善の準備をしておくということが大切だと思っています。
いつ何があるか分からないし、試合に出た時にベストなパフォーマンスを出せるように、とにかく「準備」だと思っています。