ONLY ONE STORY

27 MF IKEDA MASAKI

MY STORY

-濃い一年

J1で一年目のシーズンとなった昨年は本当にいろいろな経験をして、喜怒哀楽の全てを濃く経験させてもらいました。今までで一番良い競争をして、成長できた一年だったと思います。

これまで、ある程度一定というかサッカーの波も気持ちの波もあまり大きいことはなかったんですけど、去年は良い時も悪い時もあって、一年が濃かったですし、いろいろな感情が大きく動いたシーズンだったと思います。

最初はリーグ戦に絡むことができずルヴァンカップを経てリーグ戦にも出場できるようになりましたけど、自分はこれまでもそういう人生だったと思います。
最初から上手くいくということはあまりなくて、だんだんと掴んでいくというのは自分のスタイルでもあるかなと思います。
だから、最初から結果が出なくても努力を続けることができました。
でも、昨年はその掴んだものを最後まで保ち続けることができなかった。そこは自分としては力不足でしたし、不完全燃焼だったと思っています。

印象に残っている試合は、ルヴァンカップのホーム浦和戦、リーグ戦のホーム川崎戦、アシストしたホーム大分戦ですね。
特に川崎戦は、J3からきた自分が首位のフロンターレ戦でスタメンで出て戦うなんて、一年前には想像もできなかった。すごく楽しかったし、想像できなかったことが現実に起きていたので、試合中に「ヤバい」という感覚になったのを覚えています。
結果は1-1で追いつかれましたけど、やっていてめちゃくちゃ楽しかったし、あぁこのためにサッカーやってきたんだな、と。ずっと求めていたのはこれだったんだなということをすごく思いました。

監督の交代がありましたが、本当に良い選手やすごい選手というのは監督が代わってもシステムが変わっても、試合に出続けられるものだと思う。
ただ、自分にはそれがなかったし、自分の力不足で最後は試合に絡めなかったと思っています。
外に矢印を向けないようにしようということはずっと思っていて、自分に矢印を向けるように心がけていました。
昔は人のせいにしたりしてましたけど(笑)
そう思えるようになったのは、福島の時にトキさん(現栃木SC監督:時崎悠)にすごく怒られたことがきっかけなんです。
練習の紅白戦で自分が不満を持ちながらプレーをしていて、トキさんに「そんな態度でサッカーするなら帰れ」と言われて。でももう一度チャンスをもらって、その後話もしてもらって…。その時に自分に矢印を向けろと言われました。
それは自分にとって大きな出来事でしたし、本気でぶつかってくれるトキさんの存在は本当に大きかったです。

MY ASPIRATION 2022

-より頼もしい選手に

キャンプも含め厳しいトレーニングが続いていますけど、すごく充実しています。
自分自身もですけど、他の選手も感じていると思います。昨年よりも激しい競争になるということは素直に感じますが、やっていて楽しいしここで試合に出られればさらに自信がつくと思っています。

要求されていることは高いとは思いますけど、智さん(山口監督)が難しいことを言っているかと言えばそうではないと思う。智さんも僕らができると思って要求していると思います。言われていることをしっかり受け入れながらチャレンジしていけば、個人としてもチームとしても成長できるんじゃないかと思います。

攻守においてアグレッシブに前に出て行くスプリントだったり、ボールを持った時に前に運ぶところやチャンスメイクするところを出して行きたい。たくさんボールに絡むところが自分の特徴だと思うので、そこを見てもらいたいと思っています。

今年はJ1で2年目になるので、より頼もしい池田昌生を見せたいと思っています。
昨年よりも堂々とプレーして、よりサッカーと向き合ってやっていきたいと思います。