ONLY ONE STORY

19 FW NEMOTO RYO

MY STORY

-地元のクラブに

ホームタウンの茅ヶ崎市の出身で、ベルマーレは幼い頃から身近にありました。父親に連れられて試合を観に行っていましたし、小学生の時にはベルマーレのスーパークラスに通っていました。でも、ジュニアユース(U-15)のセレクションには落ちてしまってすごく悔しい思いをしたことを覚えています。

そのクラブに、中学、高校、大学と違う場所でプレーして、今年プロとして戻ってくることができたことは素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。
小さい頃だったので詳しくは覚えていないんですけど、平塚のスタジアムの雰囲気と応援の迫力は今も記憶や感覚として自分の中に残っていますし、選手としてその場に立てることに喜びを感じます。

中学卒業後、親元を離れて長野県の上田西高校へ進みました。
両親には中学を卒業してすぐに家を出ることになったので申し訳ない気持がありましたが、頑張ってこいと背中を押してもらいました。
その恩返しをしたいとずっと思ってきましたし、その時も「やってやるんだ」という気持ちが強かったです。
ちょうど高校2年の岩手国体で神奈川と試合をした時に、神奈川にベルマーレユースの選手が何人かいたのでスカウトの方が試合を見に来ていて、自分を知ってもらいました。
その後、ベルマーレのスカウトの方にはずっと気にかけてもらっていて、高卒ではプロになるにはまだ力が足りないという判断でしたが鹿屋体育大学の監督を紹介していただいて練習参加し、高校卒業後は鹿屋でプレーすることになりました。

大学3年になる年の3月に特別指定選手となり、その時に内定もいただきました。
ルヴァンカップやリーグ戦に出場する機会も得ましたが、試合に出るまではものすごく遠い存在というか、自分の力は通用しないものだと思っていました。
ただ、もちろん試合経験も浅くまだまだではありますが、身体がヒットした時に当たり負けしない感覚もあり、意外とやれるんじゃないかと思えるところもありました。

MY ASPIRATION 2022

-根を伸ばし花を

自分の中では「準備」をとても大切にしていて、日々の練習においても、誰よりも早くクラブハウスへ行って、10時の練習の時にベストのコンディションで臨めるように準備をするといったことはこれからも継続してやっていきたいと思っています。
自主練は質も大切ですが、まだまだ量も必要だと思っています。誰よりも努力しなければいけない立場だと思いますし、力が足りないということは自覚しているので、毎日継続してやっていきたい。
勝負の世界ですしライバルもたくさんいる中で、本当に厳しい世界だと思っています。生き残るためには、結果が出るまで何度も何度も練習しなくてはいけないと思っています。

自分の特徴は頑張って身体を張って、味方の選手がいいタイミングやいい状況で入ってきて前向きでシュート打てるとか前向きでプレーできる場面を作ること。自分が決めるのがもちろん一番ですけど、周りを活かすプレーも大切にしたいと思っています。
もちろんフォワードなので、得点という結果は常に求められると思っています。パンチのあるシュートは見てもらいたいなと思っています。

「上に咲かぬ日は下に根を伸ばせ」という言葉が好きなんですけど、これまでも上に咲かぬ日という日は多かったと思います。でもそういう時でも、根を伸ばして成長していける人でありたいですし、その上でしっかり花を咲かせられる人になっていきたいと思います。