馬入日記

【馬入日記:4月10日】アウェイで広島と対戦!石原広教選手インタビュー

今日はアウェイで行われるサンフレッチェ広島戦。(14:00キックオフ)
3連戦の3戦目、名古屋戦から中2日での試合ですが、チームみんなでいい準備をしました。
負けなしが続き、内容もポジティブに捉えられる一方で、勝点3を奪うことができていないということにしっかり目を向け、今日こそ、勝利を目指します。

石原広教選手に話を聞きました。
まずは水曜日の名古屋戦を振り返って。前半終了間際に10人になりましたが、粘り強く守り0-0で試合を終えました。センターバックの真ん中で意識したことはどんなことだったのでしょうか。

「中央から崩されたくないということは試合中ずっと思っていました。中を締めて外でまわさせるということはすごくよくできていたので、間をつけられて前を向かれたのは最後1回か2回あったくらいだったと思います。サイドに流れず中央留まって入ってきたところをしっかり潰していくというコーチングは心がけていました」

全員が身体を張り、一人少ない中でも決定機を作らせずゼロに抑えました。

「みんなよく走ってたし、身体を張ってました。そういう部分で以前からの湘南らしさを出せていたと思います。一番は、助け合いができていたのがよかった。連戦だとどうしても頭の疲れもあってプレーのひとつひとつが少しボケてしまうところもあるけど、そこを周りがどうカバーするかというところが大事だと思う。それが名古屋戦はできていたと思います」

去年からの経験の積み重ねも大きいようです。

「去年のほうが自陣に引いて相手の攻撃を受ける試合が多かったと思います。その中で真ん中を使われて失点するとか、最後寄せ切れなくて味方に当たって入ってしまうとかセットプレーで終了間際にやられたりとか、そういう試合が多かった。バックラインは去年を経験している選手が多いので、寄せ方だったり、時間帯によっての守備の仕方、意思統一というのがよくできていると思います。声を出す選手は一人ではなく、2人、3人と増えているので、右サイドなら右で左サイドなら左で、よく声を出し合っていると思います」

声を掛け合い、コミュニケーションを取るということは常にチームの中で積極的に行われています。

「名古屋戦は立ち上がりが良くなくて、ふわっと入ってしまった中でチャンスを作られてしまった。でも時間を重ねていく中でしっかり集中力高く、一人ひとりが声を掛け合って助け合うということができていたと思います。ハーフタイムなどもみんなで、“こういう状況もなかなかないから、楽しもう”というような声の掛け合いをしていたし、すごくポジティブな試合の後半の入りをできたと思います。チームの中で、ポジティブに考える選手も多いですし、新太郎(名古選手)とかも鹿島での経験も踏まえ声を出して伝えてくれています。前向きにどういう状況であろうと声を掛け合う、助け合うということはいろいろなシーンで見られていると思うので、やっていてやりやすいです」

それは練習中のいい雰囲気からも感じられます。

「練習でもお互いの課題を指摘し合っています。その伝え方がポジティブなのも大きいと思います。ベルマーレは今までもそうでしたけど、今年はいつも以上に、新加入の選手も若い選手もやりやすい環境が作られているなと思います」

キャプテンとしてピッチ内外で様々なところに目を配っている日々です。

「キャプテンは多少慣れてはきましたけど、要求するとか伝えていくと言う部分はもっと意識してやっていかなければいけないと思っています。今、勝てていないですし、勝たなければ意味がないと思うので、勝つために伝えづらい要求もキャプテンとしてしっかりやっていかなければいけないとは感じています。しっかり行動に移してやっていきたいと思います」

連敗の時期もありましたが、チームが少しずつ変化しています。
何がきっかけだったのかと聞くと…

「鹿島戦で大きい負けをして、そこからじゃないかなと思います。メンバーは代わっていましたけど、鹿島戦でラインが下がったらああなってしまうということをチーム全体の意識として改めて持てた。それ以降はラインを上げるとか、繋げるところを繋ぐとかそういう意識を持って、よくなかった面ができるようになったと思います」と。

石原選手といえば、ピッチの中で常に声を出しているという印象があります。
アカデミー時代から「めっちゃ言うタイプだった」ということですが、その“伝える”にも変化が。

「昔のほうが怒ってたかな。いまは怒るというより指示することができていると思います。高校の時はサッカーをよく分かっていなかったので、この時間帯にどういう組織作りをするかとかそういうこだわりもなかった。なのでそういう声掛けもできなかったけど、いまはこういう状況になったら悪い状況になるとか良い状況になるとか考えられるようになりました。だから指示を出せるようになったんだと思います。そうなったのは、やっぱり試合に出て経験を積めたことが大きい。特に真ん中では、どこに誰がいるとか、どっちに人数が多いとか、そういうことを把握してリスク管理をするので、カウンターを受けている時とかも最初に人数を見ておけばいまファーに何人いるといったことを頭の中に入れておけば落ち着いて対応できるし、声で人も動かせるという感じです」

さて、今日は広島との一戦。中2日とタイトなスケジュールです。

「タフなスケジュールですけど、誰が出ても同じようなサッカーができると思う。総力戦だしチーム全体で勝つための準備をしてきました。日程のことを“早いな”“きついな”とか言っている選手もいないし、試合をどう勝とうかを考えている雰囲気があります。負けていないこともあって、みんな自信を持ってポジティブにやれている状況だと思います」

経験を重ね、逞しさが増している石原選手の言葉が力強く聞こえます。
今日の一戦、是が非でも勝利し、ホームに帰りたいところ。
現地で、そしてDAZNで、熱い応援をよろしくお願いします!!