馬入日記

【馬入日記:9月18日】明日はホームで清水戦!柴田壮介選手インタビュー

前節、アウェイで行われたガンバ大阪戦、激闘の90分を制し1-0で勝利しました。

リーグ戦6連敗の後の2引き分けを経て、ようやく掴んだ7月22日以来の勝利。
加えてアウェイでの勝利は昨年8月の磐田戦以来、G大阪にアウェイで勝利したのは、なんと1998年以来という長い年月を経て掴んだ、大きな大きな一勝でした。

前半を0-0で折り返し、74分に岡本選手、金子選手と繋いでゴール前に入れたスルーパスに反応したのは、大野選手。見事に決めて先制しました。その後、ピンチもありましたが最後の最後まで、全員で身体を張って守り抜きました。

この試合で86分に交代出場した柴田壮介選手。
1-0でリードしている状態の終盤、緊張感の高い時間帯でした。

思い返せば昨年の6月22日、柴田選手のデビュー戦となったのは、チームが3連敗をして迎えたパナスタでのG大阪戦。
終盤まで0-0で推移していた中、柴田選手は82分に交代出場。しかしアディショナルタイムに食野選手のシュートを抑えきれず失点を許しました。ほろ苦いデビューどころか、「今は話せるけどあの時は持ち直せるようなメンタリティを持っていなかったし本当にキツかった」と振り返るほど、柴田選手にとって本当に苦しい経験でした。

そして前節、同じようなシチュエーションで迎えた交代出場でした。

「吹田であの状況で…少し運命的な感じでしたけど、“またやられるんじゃないか”とかそういう考えはなかったです。逆に気合が入っていました。1年間ずっと心の底にあったものを払拭したいという思いでピッチに立ちました」

残り10分はG大阪が猛攻を仕掛けてくるシーンも多くなりましたが、全員が高い集中力を維持し、絶対にやらせないという気迫を持ってプレーし続けました。

「みんな集中していたしピッチの中ではやられる気がしなかった。僕自身は、時間も少なかったので、まずはシンプルにやること、守備で穴を開けないこと、できればうまく時間を稼ぐということを考えて入りました」

選手間で共通の意識を持つこともできていました。

「意識がバラバラの時はやられてしまうと思うんですけど、僕が入った後もすぐイブくん(指宿選手)と舘くんが入って、これは時間を使いながら守り切るんだぞという共通意識をみんなが持てました」

柴田選手は中学生からアカデミーで育ち、2018年に高校2年でトップチームに登録。昨年は高校3年生ながら1年早くプロ契約をしました。

「トップに上がるまで、あまり怒られることなく育ってきたと思います。でも高2の時に曺さんと出会ってから、成長するために厳しさを全身全霊で伝えてもらった。高2、高3は苦しかったけどその経験は大きかったと思います。サッカーもそうだけどサッカーじゃないところのメンタルも鍛えてもらった。それが今に生きています」

トレーニングの中で日々鍛えられ、年齢に甘えることなく責任感を持つことへと繋がっています。

「今年は人がたくさん入れ代わって、湘南に長くいる人も少なくなっていますし、年齢は関係なく引っ張っていきたいという気持ちは去年よりずっと強い。でもその反面、自分のプレーにはまだ満足できていない状況です。試合にコンスタントに出られていないので、実力が足りていないことも感じています。でも自信がないとかではなくて、やれる自信もある。まだまだなところを突き詰めていきたいです」

アカデミー出身ということも責任感を強くするひとつの要因です。

「ユースの選手がトップの練習に来ることも増えていますけど、僕がユースだった時の未月くん(齊藤選手)みたいに、僕たちが引っ張っていくような存在にならないと、今のアカデミーの子たちに示しがつかないと思うし、チームを引っ張るような選手になれればアカデミー選手の希望にもなると思うので」

そしていま、チームとして、また選手個々がもう一段階上へいくために、今年新たにチャレンジしていることが少しずつ整理されピッチにも表れてきています。

「今までやってきたことにプラスして新しいチャレンジをしようとすると、いろいろ難しい問題は起きるものだと思う。でも全然勝てない時期もあったけど、敏さん(浮嶋監督)も“やり方を変えないぞ”と言っていましたし、選手たちもバラバラになることはなかった。選手スタッフみんなで話しながら、自分たちがやりたいサッカーを目指して突き詰めていく感じというのは、今のチームのいいところだと思います。みんなよく話すし、いい雰囲気だと思います」

練習中や練習後に選手とスタッフで、もしくは選手同士でよくコミュニケーションを取り、熱を帯びた言葉が交わさています。「この状況をなんとかしたい」という強い想いが随所で感じられました。

チーム内の競争も激しくなっています。

「自分にできることは、日々の練習を全力でやること。加えて、試合で何ができるかをもっと示さないといけない。年齢とか関係なしに、J1の他のクラブでスタメンで出て主力としてやっている同世代の選手もいる。負けたくないし、試合でどれだけ結果やパフォーマンスで示せるかが大事になってくると思います。チャンスはくると思っているのでしっかり日々準備したいと思います」

明日はホームで迎える清水エスパルス戦。
“手拍子”も解禁となりました。ぜひスタジアムで共に戦ってください!
18:30キックオフとなっていますのでご注意下さい!