馬入日記

【馬入日記:7月24日】鹿島戦でJ1デビュー!谷晃生選手インタビュー

今週水曜日に行われた第6節の鹿島戦でリーグ戦今季初勝利を挙げました。
なかなか結果に結ばれない試合が続いていましたが、全員で一丸となり最後まで戦い抜いた90分。
連戦である上にこの日の湿度は高く、本当に厳しいコンディションでしたが、身体を張って守り、粘り強さと泥臭さを出し続けてプレーしました。

後半、交代で入った石原直樹選手がコーナーキックから2試合連続となるゴールを決め、その1点を守り切る形で勝利を挙げました。
終了のホイッスルと同時に倒れこむ選手たちの姿に、この試合の過酷さが見えました。

そして、この鹿島戦でゴールを守ったのは谷晃生選手でした。
G大阪でJ3の試合やルヴァンカップへの試合出場の経験はありましたが、J1は初出場となりました。
19歳、そしてデビュー戦とは思えないような存在感で、終始声を出し続け、ゴールを割らせないという気迫に満ちたプレーで無失点での勝利に貢献しました。

「まず結果としてチームが勝ったということが本当によかったと思いますし、チームとしてもよくない結果が続いていましたので、その中で今回チャンスをもらえた。常にいつでもいける準備はしていました。鹿島戦では、DFの選手たちがゴール前で身体を張ってくれたのでそんなに決定機もなく、自分の仕事は少なかったところはありますが、その中でも、クロスボールに対して積極的にいこうと思っていたので、そういう部分ではしっかりやれたのかなと思います」

インタビューに答える谷選手の声はまだ少し嗄れているほど、この試合で声を出し続けていたことを感じさせました。

J1のピッチに立ったからこそ感じられたこととは何だったのでしょうか。

「ひとつのミスが決定的なピンチになる。以前ルヴァンカップに出た時に自分のミスから失点したことがあって、そこの部分でJ3との違いを感じてました。本当に気をつけてやるようにしましたし、はっきりプレーするということの大切さを感じていたので、状況に応じて自分がしなければいけないことをはっきりさせながらプレーしました」

谷選手はG大阪のアカデミー出身で、高校1年からトップチームに二種登録され、高校3年でプロ契約をしています。今季プロ3年目(高卒2年目)ですが、改めてベルマーレへ移籍を決断した理由を聞かれると…

「湘南から話をいただいた時に、“一年で見違えるような成長ができる選手”という風に言ってもらって、自分も本当にそれを求めていましたし、それができるのが湘南なんじゃないかと思って決断しました。一年で大きく成長したいという思いは今も変わらずに持ち続けてやっています」と。

ご存知のとおり、湘南での日々のトレーニングはとてもハードです。

「自分はサイズがあってある程度の能力がある中でも、それをまだ活かしきれていないところが多くあります。そこを毎日誠一さん(齋藤GKコーチ)に口酸っぱく言ってもらって、少しずつですけど改善できてきていると思います。まだ自分には足りないところが多いので、どれだけ意識してやれるかだと思っています。プレーの中で特にこの部分というよりは、いろいろな状況がある中でも、常にフルパワーで最大限の力を発揮できるための練習をやっているので、そこをもっと詰めていかなければいけないなと思います」

U-15日本代表から、これまで毎年欠かすことなく年代別の代表に入ってきました。2020年1月にも、19歳ながらU-23日本代表に入るなど飛び級で招集されていますが、1年後に迫る東京五輪に向けて、自身の立ち位置を聞かれると。

「自分で立ち位置は判断できませんが、代表のことは本当に考えていなくて、自分が今いる湘南ベルマーレでしっかり活躍するということ、そして日常からしっかり積み重ねて成長するということを続けられれば、評価してくれる人がいると思っています。今はただ、クラブで頑張ることしか考えていないです」

連戦が続きます。
浮嶋監督は「総合力で戦う」という話をいつもしていますが、まさに、誰一人欠けることなく全員の力で戦っていく必要があります。
次節は2日後に、現在首位の川崎と対戦します。

「サッカーをやっている以上、ピッチに立てば年齢は関係ないとよく言いますが、誰が若い、誰がベテランなどは関係なく、全員でひとつの気持ちを持って戦うことが大切だと思っています」

もう一度、今度はアウェイの地で「湘南一丸」を発揮したいところです。
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