馬入日記

【馬入日記:7月21日】明日はホームで鹿島戦!石原直樹選手インタビュー

明日22日(水)はホームに鹿島アントラーズを迎えての一戦です!
平日ナイターとなりますが、木曜日から始まる4連休の前日の夜です。ぜひスタジアムで後押しをお願いします。

次々と目まぐるしく試合がやってきますが、先週土曜日にはアウェイで柏戦が行われ、2-3で悔しい敗戦を喫する形となりました。
この試合で今季2点目を挙げた石原直樹選手。CKから鈴木選手が入れたボールに飛び込んでJ通算108(!)得点目。
1点目の松田選手のゴールも石原選手のアシストと2得点に絡みました。

「(1点目は)ファーサイドで相手の視野から消えることを意識しました。相手のサイドバックは僕に意識はなかったのであの瞬間を狙っていました。来るボールによって中に折り返すかシュートかという選択肢がありましたけど、ファーに打てば何か起きるかなというイメージはできていたので、狙い通りでした」と石原選手。

そして2点目は…「事前のスカウティングや交代で入る時にあそこを狙っていこうという話があったことと、冬一(鈴木選手)のボールもキーパーが出れないいいボールだったので、僕は枠に入れるだけでした」と振り返りました。

59分に交代で出場し、大きく流れを変える存在となりました。ただ、ゴールは奪えたものの勝利には結ばれず、石原選手自身も悔しさを募らせています。
勝利のために必要なこととは、どんなことだと感じているでしょうか。

「流れを読む力がチームとしてまだ足りないのかなと思います。相手の状況と自分たちの状況を見て何をすべきかということを、ゲームの中でみんなが同じようにイメージしなければいけない。ボールひとつクリアするプレーでも、繋ぐのか蹴るのか、その選択を間違えるとひとつのプレーでピンチも招くし、相手のリズムにのせることにもなる。まだ繋げるのにクリアすれば、そういうプレーから相手には焦っているとか余裕がないんだなというメッセージにもなってしまう。ゲームを読む力、そして一人ひとりが余裕を持つということが必要かなと思います」

柏戦の後、中3日で迎える鹿島戦に向けて全員で意識を統一するために話をしました。

「FW、中盤、後ろの選手とそれぞれ意見を言う場があって、チームとしてどう戦っていくべきかという話をしました。そういう場での話し合いプラス、練習から求めてやっていかなければいけないなと思っています」

“話す”と言えば、石原選手は普段から本当によくチームメイトと話しています。
年齢や、試合に出ている出ていないに関係なく、分け隔てなく誰とでも練習の合間や練習後にディスカッションしたり、アドバイスをしている姿をよく見ます。

「こうしてほしいということも伝えるし、こうやればもっと余裕できるよっていう話をしたりもします。体の向きひとつ、サポートのタイミングひとつでプレーの幅は広がる。パスコースがひとつしかない選手は自分で苦しい方向にもっていってしまっていることもあるので、言えるタイミングがあれば言っています。僕も若い時は気づいてなかったんですけど、先輩から言われたり、うまい人のプレーを見て違いを感じて学んできた。相手がここを通されたら嫌だろうなっていうシーンでは、どうやって通してやろうかなと思うし、どうやったらこのプレッシャーを外せるかなとか、みんながひとつひとつ、考えてプレーすれば、自然と良い立ち位置がとれると思います」

すべては瞬間の判断によるもの。その一瞬一瞬を「感覚だから」で終わらせず、理解しよう、理解してもらおうと伝えることを大切にしています。

「感覚は一人ひとり違うので、気づいたことはお互いに言わないと伝わらない。言われた人もその発想がなかったりするので、言えば、こういうのもあったのかという気づきになるかもしれない。でも伝えるのって難しいですけどね。この間、監督も言ってましたけど、サッカーって似たような局面はあるけど、まったく同じ局面はない。だけど似た局面はたくさん訪れるので、そこでどれだけ、以前のミスから学んだり、いろんな選択肢を持てるかでプレーの幅が広がっていくんだと思います。本当につくづく、サッカーは深いなと感じています」

さて、鹿島戦が明日に迫っています。
大切にしたいポイントはどんなところでしょうか。

「チームとしても、また個としても強いチームですが、そういう相手でも気持ちの面で負けない、受け身にならないことが大切だと思っています。一人ひとりが自信を持ってやらないと、そういう空気や雰囲気は出ると思うので、強い気持ちを持って、チームがやろうとしていることをまずはやることだと思う。その上でプラスα、それぞれの選手の色、特長を出していきたい。なかなか結果がついてきていない状況ですが、ブレることなく継続していく。その中でしっかり結果を出して自信に繋げていきたいと思います」

静かな口調ながら、揺るぎなく力強く語られる言葉が印象的でした。
明日の鹿島戦、総力で戦います。
ぜひスタジアムへご来場いただき、共に戦ってください!