馬入日記

【馬入日記:11月21日】様々な想いを抱いた名古屋戦。残り3戦、湘南のプライドに懸けて。

101121-1平塚競技場で行われた名古屋グランパスとの一戦。
名古屋にとって優勝の懸かった試合でした。
もちろんベルマーレにとっても、J1で湘南のプライドを見せつける重要な試合となりました。

ケガや出場停止で多くの選手を欠き、フレッシュなメンバーも名を連ねました。
首位を独走する名古屋を相手に、前半から積極果敢に攻める選手たち。ディフェンスでも身体を張り、集中力を切らさずに戦いました。
好守ともに強い気持ちがプレーに表れ、勢いを失わず終始ペースを握る展開でした。

前半を0-0で折り返し、後半へ。後半になってもペースを落とすことはありませんでした。
しかし、66分に玉田選手のゴールで先制を許してしまいます。
その後も一進一退、見ごたえのある試合は続きました。
シュートは名古屋のほぼ倍の数を放ち、最後まで積極的な姿勢を失うことはありませんでした。しかし、残念ながらゴールを割ることができず、0-1で惜敗しました。

同時刻に開催されていた鹿島が神戸と引き分けたため、名古屋は平塚の地で初優勝を果たしました。圧倒的な強さで2010シーズンを駆け抜け、王者の座を手にしたのです。

目の前での胴上げ。悔しさは募りますが、大きな刺激にもなりました。
阿部選手が「名古屋の選手には素直におめでとうと言いました。うらやましさと悔しさの両方あります。でも目の前でこういう場面を見ることができたから、若手もベテランも成長するきっかけになると思う」と語ったとおり、ベルマーレの選手にとっても貴重な経験となったことは間違いありません。

 
101121-2名古屋の優勝のセレモニーが行われる前に、湘南サポーターから「名古屋グランパス!」というコールが沸き起こりました。勝者へのリスペクトの意を込めたコールでした。

そして、名古屋のサポーターの皆さんからも「ベルマーレ」コールが。さらには「帰ってこい」コールも。
先日の清水戦でも、清水のサポーターの皆さんが「1年で戻ってこい」とベルマーレコールをしてくれましたが、今回も対戦相手とのエール交換が行われました。

さらに、驚いたことに名古屋のストイコビッチ監督はじめ選手の皆さんが湘南のゴール裏へと足を運び挨拶をしてくれたのです。
心動かされる光景でした。多くの人が驚き、感動していました。

Jリーグの大東チェアマンのコメントにもこうあります。
「(略)また、ホームクラブであった湘南ベルマーレのファン・サポーターがつくり上げた雰囲気、優勝を讃える姿勢に感銘を受けた。それに応えて、名古屋グランパスの選手も試合後にホームサポーターへ挨拶を行ったことは、スポーツのあり方そのものであったと思う。
とてもさわやかで感動的な試合であった」

試合は、90分間両者の気持ちがぶつかり合い激しくてわくわくするものでした。
そして、試合後は互いを想う雰囲気がスタジアムに溢れていました。
やはり、スタジアムでしか味わえないものがあるのだと改めて感じるものでした。

名古屋グランパスの皆さん、おめでとうございます。
そして、ご来場いただいたすべての皆さん、ありがとうございました。

さぁ、あさってにはガンバ大阪との試合がアウェイで行われます。
そして、1週間後の28日(日)には、2010年ホーム最終戦となるセレッソ大阪戦です。
湘南のプライドを懸けて、残り3試合を全力で戦います!