MATCH試合結果

2015ヤマザキナビスコカップ

2015ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第1節 vs ヴァンフォーレ甲府

3月18日(水)19:04 @Shonan BMWスタジアム平塚

HOME  湘南ベルマーレ ヴァンフォーレ甲府  AWAY
湘南ベルマーレ  1 0 前半 0 0 ヴァンフォーレ甲府
1 後半 0
0 > 3 勝点 0 > 0
71分 坪井 慶介 得点者  
選手 シュート シュート 選手
GK 1 秋元 陽太 0 STARTING
LINEUP
0 荻 晃太 1 GK
DF 15 キム ジョンピル 0 0 畑尾 大翔 3 DF
DF 20 坪井 慶介 1 1 山本 英臣 4 DF
DF 17 三竿 雄斗 1 0 野田 紘史 13 DF
MF 5 古林 将太 1 0 橋爪 勇樹 28 MF
MF 26 可児 壮隆 0 0 ブルーノ ジバウ 5 MF
MF 48 武田 英二郎 1 1 保坂 一成 30 MF
MF 27 白井 康介 0 0 阿部 翔平 27 MF
FW 7 大竹 洋平 0 2 下田 北斗 18 FW
FW 9 ブルーノ セザル 1 1 伊東 純也 15 FW
FW 22 岡田 翔平 0 1 アドリアーノ 11 FW
GK 25 イ ホスン SUB 岡西 宏祐 31 GK
DF 13 広瀬 健太 津田 琢磨 17 DF
DF 30 島村 毅 新井 涼平 8 MF
MF 6 永木 亮太 0 0 稲垣 祥 23 MF
MF 16 石川 俊輝 阿部 拓馬 9 FW
FW 18 アリソン 0 0 堀米 勇輝 14 FW
FW 23 高山 薫 0 0 盛田 剛平 19 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
  5 シュート 6  
7 ゴールキック 6
1 コーナーキック 3
8 直接フリーキック 14
5 間接フリーキック 1
4 オフサイド 0
0 PK 0
得点経過
◆71分
20 坪井 慶介
左 CK 6 ↑ 中央 20 ヘディングS
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
 
 
 
 
 
 
選手交代
◆58分
27 白井 康介 → 6 永木 亮太
◆68分
9 ブルーノ セザル → 23 高山 薫
◆76分
22 岡田 翔平 → 18 アリソン
◆62分
11 アドリアーノ → 19 盛田 剛平
◆72分
5 ブルーノ ジバウ → 23 稲垣 祥
◆80分
18 下田 北斗 → 14 堀米 勇輝
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
5,541人 曇、弱風 15.6℃ 76% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
玉井 朗 福島 孝一郎 数原 武志 小椋 剛 聳城 巧 亀井 信也

監督コメント

●曺監督 総括
おつかれさまでした。
平日にもかかわらず、ホームに戻ってきたなという雰囲気を出して応援してくれたサポーターの皆さんに今日の勝利を送りたいと思います。

今日は前節から8名メンバーを代えて、ただやることは変えないでやっていこうとシンプルに選手に伝えてやったつもりなんですけど、前半はひどかったですね。全然、興行じゃないし、見てる僕自身も面白くないし、やってる選手もどうかなと思うんだけど。
何度も何度も同じことを言っているつもりなんですけども、やっぱり前半の立ち上がりから90分プラスアディショナルタイムまで、自分たちのやるべきことをやるっていうのが仕事であり、サッカーの面白いところなのに、僕にハーフタイムに言われてから「さぁやろう」っていうことでは、本当はいけなくて。選手なので、そういうことを理解できないわけじゃないですけど、前半はひどかったです、とにかく。
前のボールを取りに行かない、後ろで回している時間が長い、どっち攻めているかわからないようなプレーが多い。っていう意味では、反省すべき点はたくさんあります。

今朝ちょうど、アトレティコとレヴァークーゼンの試合をずっと見てたんですけど、延長でPKになって、PK戦の決まるあの雰囲気まで、キーパーがキッカーのコースを全部読んで、それでも外れる。あの緊張感の中でやっているプロフェッショナルの選手の、最初から延長までのあのボールを奪いに行く、切り替え速くする、全体的にこう集中してコンパクトフィールドを保つっていうような雰囲気が僕の頭の中に残っていたので。じゃあ、我々がやった試合っていうのは?それと比べると、競技が違うくらい違ったと思っています。

今、選手に話しましたけど、そこはうまい人がやってるからそういうプレーができる、じゃもう、我々、練習をどれだけやっても試合をどれだけやってもだめだと思っています。
そういうゲームになる要因を自分たちでしっかり分析して落としていく。それは別に彼らがどんな練習をしてるかってことじゃなくて、ああいったゲームをできるように。今日だって完全に離されてますよね。彼らはあのゲームをしてて、我々はそんなゲームで、また差ができちゃった。個人的にすごく悔しいんです。それに追いつけ追い越せの気持ちでやってかないと、絶対良くならない。これは我々のチームもそうだし、日本全体も、偉そうな言い方ですけどそうだと思っています。

今勝ったから、この前勝って連勝だからというのはどうでもよくて、やっぱり開始のホイッスルが鳴って、90分の中で自分たちがやってきたことが、最初は30分かもしれないけど次は45分になって、次は60分になって、ていうふうにしていかないとだめだと思います。そういう意味ではナビスコカップの1戦目でそういうことがまた経験できたのは我々のチームにとってプラスになるんじゃないかなと思います。

今年は僕も4シーズン目の指揮で、今年来た選手も含めて、自分がどうしたいかっていうのは、僕の言葉を聞いてはじめて「あっ」と思う選手はほとんどいない。そういう意味では、今日のゲームを自分たちが次に成長するきっかけにするようなゲームにしてかなきゃいけないですし。決して勝ったから全部よかったわけではまったくないですし。逆に負けて学ぶこともたくさん、この世界ですからあると思ってるんで。次の週末につなげる良い材料に、自分自身はしていきたいと思います。

●曺監督 質疑応答

–前半うまくいかなかった要因はどこにあるのか?

「How many sprint?」です。何回100%で走ったのか。そのスプリントを高山薫は前節38回走った。じゃあ今日、20回走ったヤツがいるか、せめて10回走ったヤツがいるのかということです。それがないからゲームとしてはつまらない。100%の瞬間がないゲームというのは面白くないですよね。
付け加えて言うと、全員ではないですけどね。今日、点を取った慶介(坪井)などはほぼパーフェクトの出来でした。全員というのは失礼な話ですが全体的にそういうところがありました。

–坪井選手だが、相手は前線に速い選手がいてスプリントを求められるような中、ゴール、守備含めてどういう働きをしたか?

練習で、ベテランだから調整でいいよとは一度も言ったことはないです。あ、一度だけあるか。足が痛そうだったので今日は外れろと強制的にそうさせました。でもキャンプから通じて1日だけです。
あれだけの経験のある選手ですから、考え方としてはひとつはリスペクトして、ベテランだからというやり方もあると思いますけど、僕は彼に選手として成長してもらいたいと思っている。今日、3バックの真ん中に入れましたけど、ラインコントロールだったりゲームを読む力だったり、彼が今までプロとしてやってきた良さを存分に活かしてやってもらいたいと思っていました。それが間違いなくチームの力になりましたし、それを周りの選手がいい意味で学んでいかなければいけない。ゴールは12年ぶりですか?そういった瞬間に、神様がそういった選手にプレゼントをあげるっていうのは、僕はこの世界では鉄則というかロジックだと信じています。
今だけじゃなくて、去年出られない期間が長かったかもしれないですけど、腐らず上を向いてやれるということを示してくれたことは本当に嬉しい。ただ、これで終わりじゃないのでもっともっと成長してもらいたいと思います。

-先日のリーグ戦を含めセットプレーから点を取っている。いわゆる湘南スタイルという形からの得点ではなく勝ち切るというのはチームの成長と言えるか?

そうですね、セットプレーも大事な、我々の商品の一番いいところはセットプレーですよと売り出しているわけではないですが、我々はその練習も守備を含めてたくさんやってますし、それはサッカーの3割強はセットプレーで決まるという現代サッカーの鉄則もありますから、あの1点で勝ち切ったというのはもちろんチームとしての成長だと思います。
そのうえで誤解されないように言っておきますが、去年も皆さんが言われるような湘南スタイルで何点取ったか、カウンターで横浜FC戦で取りましたが、ああいうゴールはじつは少なくて、自分たちでボールを動かして取った点やセットプレー、ミドルシュートがほぼで、自分たちのスタイルで取れた得点は2割弱ぐらい。じゃあ残りの8割はどうやって取るかといったら、普段1対1をやって外してシュートしたりミドルシュートを練習したり、クロスからシュートしたりセットプレーからシュートしたり、そういうところは目に見えない、当たり前だが、入り方とか自分たちがこうしたら取れるんじゃないかということを選手と一緒にやってるつもりなので、なんとなくこういうところで話すとそういうゴールを皆さんから期待されてるような雰囲気が最近あって、僕のなかでプレッシャーなんですけど(笑)なかなかそういうゴールって相手もあることですから生まれないというか、でも今日のゴールは、やはりあのコーナーを取った前のプレーがよかったと思う。それがゴールに繋がってると僕は分析していて、あくまでもそういう前に向かう姿勢があるからセットプレーできる、たまに来た偶然のセットプレーのチャンスで取れるとは思ってないので、全部それは繋がって自分たちが大事にしてることのひとつだと思ってやってるから、セットプレーで取れてると言われたらそうだがあまり自分のなかでは意識がなかったです。

–ダブルボランチは新しく加入した選手2人がスタメンだったが、組み立てはどうだったか?

英二郎(武田)も壮隆(可児)も全体的にはよくやったと思います。足を止めないで最後までプレーするということはやれたと思うが、まだまだそのなかで課題はもちろんあります。ただ、とくに壮隆などは初めてプロの試合に出て、いろんな緊張感もあって、僕はギリギリまで言わなかったのでアイツに。それを最初から言い訳にしたり、経験で終わらせようという気持ちが彼のなかになかったのはすごく自分としてはうれしくて。やはりここでピッチに立って90分やって勝利したことは彼にとって今後サッカーを続けていくうえで忘れられない試合になるでしょうし、あんな感じでまったく喋れないし、何を考えてるのか俺もいまだに分からないですけど、ピッチのなかでは考えてることが分かって、やっと彼を知れてよかったです。

●樋口靖洋監督 総括
まず平日のナイターにもかかわらず200人近いサポーターに駆け付けていただき感謝申し上げます。ゲームのほうは、ひとことで言えばもったいないゲームだったなという印象です。非常にアップダウンの激しいオープンなサッカーをされる湘南に対してうちはどうクローズして守備をしながらスペースを突いていけるかというところがひとつテーマで、ゲーム全体を通して見れば、ある程度ゲームプラン通りに進んでいただけに、セットプレーの失点は非常に、結果を左右するということで非常に残念なプレーでした。セットプレーに関してはゲームの結果を左右する重要な要素だと常日頃話しているだけに、開幕の広島戦に続いて2回目、ここの失点を減らしていかないと勝点の積み上げにはなっていかないと思います。ナビスコカップの初戦は残念な結果でしたが、予選リーグ突破をひとつの目標にして、今後も戦っていきたいと思います。

●樋口靖洋監督 質疑応答

–メンバーを入れ替えた手応えは?

今日のゲームのひとつ大きな目的が、チームの積み上げを図るということと勝点3を取ろうと、そのふたつを当然狙ったわけだが、今日新たに公式戦が初めてだった選手やこのまえにすこし出た橋爪など、持てる力はかなり出してくれたかなと思います。その意味では、メンバーを変えながらやったことで得たことは積み上げとしてプラスに考えられるゲームだったと思います。

–クローズなゲームに持ち込んだうえでの攻撃面の収穫は?

今日はボールをしっかりと保坂中心にかなりボールを動かすことができたと思います。湘南が勢いよく前からプレスをかけてくるなかでの蹴らされるシーンはそれほどなくて、そのあいだに顔を出しながらボールを動かすことができたかなと。そこから先のラストパスに繋がるような、ディフェンスラインを突破するところまでは行ってないのが現状ですが、ボールを握ることに関してはある程度回せたかなと思っています。

–それに伴って、前線の伊東選手とアドリアーノ選手の2トップの活かし方については?

彼らのスピードをカウンターで活かしたかったというのが今日のゲームのひとつの狙いでした。湘南が人数をかけて出てくる、とくに左サイドの三竿選手が前にオーバーラップするとほとんど2バックになってると。そういう状態のところをどうスピードのある選手が突けるかというところで彼ら2人には期待していました。何度かそういう形で行きかけていたが、もう少し2人の距離感や出入りでもっとギャップをつくれていれば崩れたかなとは思っています。

–湘南のプレッシングは想定していたと思うが、想定内だったか想定以下でボールを握れたのか?

うーん、いいほうに考えればうちがうまくボールを回したからプレッシャーがかからなかったのか、緩かったから回せたのか、ビデオを見て検証したいが、そのプレスを恐れることなくしっかりボールを動かすことはできたと思います。

選手コメント

●坪井慶介
得点をしてこんな風に嬉しいというのは初めてですね。12年前に得点した時は自分のミスからの失点もあった試合だったので喜べなかった。今日は気持ちも感触も全然違って、プロになって初めて点を取って喜びました(笑)
まだまだこれからやらなければいけないことはたくさんありますが、今日得点を取って勝てたことはよかったですし、感謝しています。今までサポートしてくれた方もたくさんいるので。
(改めて今季湘南でチャレンジしたことについては?)特に深く考えることはなかったです。ゼロから、何もない状態から湘南のサッカーを吸収しようという気持ちできたので。選手みんなが受け入れてくれたことが大きかったです。
トレーニングは正直大変です。大変ですが、楽しいですね。

●可児壮隆
前半は僕らがちょっと引いてしまい、守備も攻撃も迫力がなかったというのもあって、縦に速いサッカー、プレスが強いところを活かせなかった。後半はうまく切り替えて、ボールを一人ひとりがしっかり追いかけたり、縦につけることもできた。結果的に点を取ったのはセットプレーでしたが、そういうところを修正できたことが勝利に結びついたかなと思います。
プロに入って初めて90分やったというのもあって、曺さんも試合前のミーティングでも言っていたのですが、今日J1で初めて戦う選手が何人かいて、ツボさん(坪井)のように何試合もやってる選手もいるなかで、でもそこは関係なしに自分らでしっかり一人ひとりが責任を持ってプレーすることはできたかなと思います。

●武田英二郎
(自身のプレーについて)とくに大きなミスをしたわけではないですし、かといっていいプレーをしたかも分からないです。最後バテたところもありました。自分のやらなければいけないことは頑張ってやったつもりですけど、あまりうちのスタイルを見せられた試合ではなかったかなと思うし、その意味では、せっかく初めて試合に出たけどすべてが思い通りにいったわけではないかなと思います。
(縦パスについて)相手があまりプレスに来ないので、フリーでもらえたら入れられる自信はあるので、個人的にはそういうパスは今日やりやすかった。でも、それにちょっと気持ちよくなってしまい、繋いでることに満足してたところがあったかもしれないと自分で振り返って思います。横パスのときにもっと縦に入れられたかなと思うし、果たして効果的だったのかなと思うので、最悪だったとは思わないですけど、見直してみないといまは分からないです。

●永木亮太
自分のよさを出そうと思っていました。前半あまりプレッシャーにいけていなかったので、寄せのはやさだったり、球際のところで負けない、ボールを奪うというところを出したいと思っていました。今日の相手は中盤でボールを持てるので、その中でボールを失わないでリズムを作って、前に起点を作りながらいけばと思っていました。
(アシストについては?)盛田選手がストーンだったので大きくてヘディングも得意なので超えるのは難しいと思った。ストーンの前のニアに合わせればと思って蹴ったら狙い通りうまく入って決めてくれました。
今日のような試合も、勝てたということは成長に繋がると思うし自信にもなると思う。一昨年だったら、こういう試合で追いつかれてしまったという試合は多かったので、今回勝てたことは成長できているとも言えると思う。
いい意味で勝てる流れをつくっていって、次もホームでリーグ戦の仙台戦があるので、しっかり準備して勝ちたいです。