MATCH試合結果

2015明治安田生命J1リーグ

2ndステージ 第6節 vs 清水エスパルス

8月12日(水) 19:04キックオフ @IAIスタジアム日本平

HOME  清水エスパルス 湘南ベルマーレ  AWAY
清水エスパルス 1 0 前半 1 2 湘南ベルマーレ
1 後半 1
5 > 5 勝点 8 > 11
61分 大前 元紀 得点者 8分 オウンゴール

77分 島村 毅

 

選手 シュート シュート 選手
GK 21 杉山 力裕 0 STARTING
LINEUP
0 秋元 陽太 1 GK
DF 16 六平 光成 1 1 遠藤 航 3 DF
DF 5 ヤコヴィッチ 0 0 アンドレ バイア 4 DF
DF 4 カルフィン ヨン ア ピン 0 1 島村 毅 30 DF
DF 13 犬飼 智也 0 0 古林 将太 5 MF
MF 45 角田 誠 0 0 石川 俊輝 16 MF
MF 39 白崎 凌兵 0 1 永木 亮太 6 MF
MF 10 大前 元紀 2 0 菊池 大介 10 MF
MF 19 ミッチェル デューク 1 0 菊地 俊介 2 FW
FW 18 ピーター ウタカ 2 1 大槻 周平 19 FW
FW 9 鄭 大世 3 2 高山 薫 23 FW
GK 31 碓井 健平 SUB イ ホスン 25 GK
DF 26 鎌田 翔雅 0 三竿 雄斗 17 DF
MF 6 杉山 浩太 0 坪井 慶介 20 DF
MF 7 本田 拓也 可児 壮隆 26 MF
MF 20 竹内 涼 1 武田 英二郎 48 MF
FW 11 村田 和哉 0 藤田 祥史 11 FW
FW 14 澤田 崇 0 0 アリソン 18 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
◆31分 鄭 大世 10 シュート 6 ◆28分 永木 亮太

◆63分 島村 毅

9 ゴールキック 13
4 コーナーキック 5
11 直接フリーキック 15
1 間接フリーキック 3
1 オフサイド 3
0 PK 0
得点経過
◆61分
10 大前 元紀
左 18 → 19 ~ ↑ 中央 10 右足S
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
◆8分
オウンゴール
左 23 → 6 ~ ↑ 中央 相手DF OWN GOAL
◆77分
30 島村 毅
右 直接FK 17 ↑ 中央 バーかえり 30 右足S
選手交代
◆34分
5 ヤコヴィッチ → 20 竹内 涼
◆74分
19 ミッチェル デューク → 11 村田 和哉
◆81分
18 ピーター ウタカ → 14 澤田 崇

 

◆63分
◆74分
◆90+2分
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
15,946人 晴、弱風 28.3°C 80% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
新藤 一晴 山本 雄大 田中 利幸 聳城 巧 数原 武志 森田 祐史

監督コメント

●曺監督 総括

お疲れさまでした。今日はウィークデーにもかかわらず湘南から1,500人以上のサポーターに来てもらいました。2年前にここでエスパルスさんと対戦した時は3点取られて、大介(菊池)が返したんですけどなかなか差があるなと感じた試合でした。今日はサポーターの皆さんが最後までホームスタジアムのような雰囲気を醸し出してくれて、大きな声援を送ってくれたことで勝点3を取れたと思っているので、サポーターに勝点3を捧げたいと思います。

今日ロッカーで言ってきたのは、技術的なこと戦術的なこと、状況判断を含めてまだまだ幼いと思います。ただ、ナイスゲームだったと言いました。それは、エスパルスさんにボールを握られていたこともあったし、我々の時間だったこともある中で、我々は昨日、今日こういうフットボールをやろうと思って選手たちに提示したわけではなくて、本当に長い期間、それも全部がうまくいったわけではないです。逆に言ったら、うまくいかなかったことが多い中、選手が本当に日々練習に向き合って、こういう練習をして絶対に強くなるんだと、こういう気持ちが今日だけじゃなくて常にエネルギーとしてチームに宿っていることが勝点3を神様がくれたと思っています。

今日、奪った後のファーストパスがここに繋がったらチャンスなんだけど、逆に取られてピンチみたいな場面がたくさんありました。でも、そこの瞬間瞬間の、成功させるというチームの気持ちを共有しないと、勝った、負けた、勝ったからいい、負けたからダメというマネジメントで彼らと付き合うのは、僕の中では不可能なので。今日はそういう愚直さというか、我々の目立たないところも含めて、そういうところが出た試合だったと思います。
正直、技術的なところとか、前線のボールの収まりなどはエスパルスさんのほうが上だなと思ってみていましたけど、でもそこに追いつき追い越せをしながらも、我々にしかないモノを追及して今までやってきたし、これからもやっていこうと思っています。
自分たちのスタイルに、改めて自信を持てるような試合だったので、ナイスゲームだったと言いました。

中3日で今度はアウェイで浦和さんと戦うということで、浦和さんには開幕戦で負けているので、なんとか彼らに少しでも差を詰められるような試合をしたいと思っています。
今日帰るのは夜中になると思いますけど、しっかりリカバーしてまた3日間競争させて、いいメンバーを選んで浦和さんに臨みたいと思います。

●曺監督 質疑応答

–中断期間にパワーというところをテーマに練習してきたと思うがそこについては?

前半は悪くなかったと思います。セカンドボールや球際のところで上回ったところもあったと思います。うちのチームはけっこう前半の立ち上がりに得点が入ると、そういう状況に慣れていないので(笑)、要はリードして入っていくということが。そういうところで少し、気持ちが後ろがかりになったところがあったかもしれないですけど、それもまたサッカーなので。相手がある中でやっていきながら、得点を奪われましたけど、そこを下がらないで最後まで自分たちのスタイルをやろうとしたことで、FKから追加点を奪えた、と。
…なんでシマ(島村)があそこにいるのか分からないですが(笑)、あそこで胸トラップをするのは、本当にまったく僕の言うことを聞いてくれない選手の一人なので、普通ヘディングするんですけど、あそこで胸トラップする彼の度胸というのは、指導できないと思うくらい、変なヤツだと思いました(笑)

–東アジアカップで3試合フル出場した遠藤選手を使ったのは?

使わないということはまったく考えていなかったです。彼が3試合ああいうA代表のプレッシャーの中でやった時というのは、若干22歳なので、ここが伸び時だと、プレーも。疲れはあると思いますけど、疲れがある中でやるのがサッカーなので、もちろんケガをしていたら使うつもりはなかったですけど、彼の精神的な充実度、代表に行って湘南でやってきたことが間違ってなかったんだという気持ち、それはピッチに落としてもらいたかった。今日はこの前の韓国、中国、北朝鮮よりも、ある意味能力がある2トップに対して、気持ちが切れることなく、ほとんど前を向かせないで対応できた彼の成長というのは目を見張るものがありました。これから、それに満足せず、日本を代表するような、どこをやっても遠藤がいたらチームが落ち着く、エネルギーが出るという選手に成長してもらいたいと思います。
今日は体的にはきつかったかもしれないですけど、ナイスファイトだったと思います。

–後半相手がよくなり、最初の交代で色々な選択肢があったと思うが?

コバショウ(古林)が前半からピッチを上げて飛ばしていたので、1点取られたら、いきたくても守備のことがあるからと精神的に迷いが出るなと思ったので。コバショウはよかったと思うんですけど。
それで誰を代えるかというところは、時間的に立て続けにもう1点やられると厳しいと思っていて、ただ、どちらかというと守備というよりボールの収まりを作らなければいけないと思った。左サイドに三竿を入れることによって、左利きなのでクロスだったり前の3人にフィードで供給することを期待しましたし、大介(菊池)は左で相手とテンポが合っていなかったので、右にもっていって景色を変えたほうが大介の推進力が出るんじゃないかと思ってそういう形にしました。

●田坂監督 総括

多くのサポーターが来てくれている中、またこの中断期間から非常に期待されている中で、勝点を取れなかったのが非常に残念ですし、私自身非常に悔しく思っています。
もちろん準備していることで言えば7割ぐらいはできたんですけど、3割ができなかったというところでやられてしまった。やはりもう少し詰めなければいけないところは詰めなければいけないし、準備に関しても、選手がやっているつもりでもまだまだ隙を突かれてやられてしまっているところが、やはりサッカーですし、いまこの現状で内容がああだこうだと言ってる余裕はないので、なんとか勝点3を取り続けて積み重ねていかなければいけないというところでは、非常に悔しい試合でした。でも次すぐ連戦がありますので、その3割できなかったことはなんとか次の試合までには準備したいと思います。

●田坂監督 質疑応答

–角田選手はどうだったか?

期間は短かったですけど、今日は最初ボランチでスタートして、そのあとセンターバックで出てもチームを後ろから鼓舞していたし、指揮を執っていましたし、そういうところではほんとうにいい活躍をしたのではないかと思っています。

–7割できたところ、3割できなかったところ、言える範囲で具体的に。

できたことは、守備のところに関してしっかりと相手のポジショニングを見ながらブロックをつくってカウンターで攻めるというところは何度かチャンスをつくっていましたし、もちろんそれを仕留めるのはそんな簡単ではなかったですけど、とくに前半の途中、竹内が入ったぐらいからセカンドボールを拾ってカウンターができたのは準備してきたことでした。できなかったことは、相手にどうこうされたわけではなく、我々が準備を怠ったというのが私のなかで非常に悔しいところ。先ほど言ったように、これだけ期待されているなかで、戦わなければいけない選手が戦えないところが非常に悔しい。それができなかったところです。

–ヤコヴィッチ選手の交代は怪我か?

最初はトラブルです。けど少しリズムをつくるために早めに判断しました。本人はまだできると言ったんですけど、どうしても立ち上がりからラインが低くてリズムができなかったので、それだったら角田を下げて竹内を入れたほうがリズムはできるなと思ったので、そこは早めに前半で判断しました。

–戦えなかった選手は何人ぐらい?

何人とも名前も言えないです。でもこれはチームの問題なので、もちろんやっていた選手もいましたし、今日のロッカーの雰囲気は非常によかったです。みんなが行こうというところはあったんですけど、やはりこれはよく僕が表現するときに、水漏れをさせるなと。袋のなかで少しでも穴が空いたら水が漏れてしまう。そういうところからどんどん穴が大きくなってきて大きな破たんが起こる。というところで、少し小さなミス、名前は言えないが、そういう小さな隙が大きくなって傷口が広がってしまって、1失点目になってしまったというのを私は感じているので、そういうところも徹底してやらなければいけないなと。

選手コメント

●島村毅
(ゴールについては?)決めたいという気持ちが強かったので、練習もしていましたし、ここのスタジアムというのは5年前に悔しい負け方をして降格が決まってしまった場所なので、すごく思い入れがあって借りを返したいと思っていたので、決まってよかったです。一昨日が誕生日だったので、いい誕生日になりました(笑)
コースは見えたので、意外と胸トラップがいいところにいきました。
特に後半は押し込まれてしまったところもあったし苦しい時間もありました。もう少し起点を作らせないで自分たちが押し込んで、逆転ゴールと追加点という形になればよかったですけど、それでもみんなで身体を張って1点に抑えられてよかったと思います。
相手の2トップはすごく強力でしたけど、フィジカル的なところでは僕も負けられないと思っていました。2週間、暑い中でパワー系の厳しいトレーニングをやってきたので、それも自信になっていましたし、みんな球際の部分ではしっかり戦えていたと思います。

●秋元陽太
中断期間に、みんなが本当に厳しい練習をして頑張っていたので、その成果が出てよかったと思います。
(チームを助けるセーブが多かったが?)みんなが本当に走ってくれているので、その分自分もみんなに恩返しというか、チームのためになるセーブができてよかったと思います。でも満足せずに、みんなと共にもっとレベルアップできるようにやっていきたいと思います。
相手の前線がすごくパワーがあって、大前選手のように技術の高い選手もいたので、シュートの準備というところでしっかり止まって先に動かないということを意識していました。ピッチが濡れているという状況も分かっていたので、裏のケアをしっかりみんなでやろうと準備していたことが出せてよかったと思います。
(次節に向けて)浦和には開幕で負けているので、しっかり3日間でケアをしっかりしていいコンディションで臨みたい。また一丸となって頑張っていきたいと思います。

●永木亮太
特に前半は勢いよく、得点の場面以外にもチャンスが作れていたし、あそこでもう1点取れていれば最高でした。あの時間に取れなかったことは反省すべき点ですけど、難しいゲームで相手も気持ちが入っている中で、今日は勝点3を取って帰れるということが素晴らしいことだと思います。こういう試合を勝てるようになってきたことは、本当に力がついてきている証拠だと思います。
清水含め、なかなか伝統あるチームに勝てなかったんですけど、今年はそういうチームに勝てるようになってきているし、清水に対しても2勝できたので、ここから、下を見るのではなくて上の順位を見るようにしていきたいです。
(力がついてきたというのは具体的には?)一人ひとりの技術もフィジカルもそうですし、若い年齢の選手が多いチームですが経験を積むことができていると思います。自分もやっていて、パス回しなども自信をもってできているなということを感じます。
(遠藤選手の代表での試合は刺激になるのでは?)そうですね。航が湘南を代表して、3試合共にしっかりプレーしてくれていたので、改めてすごいなと思いました。すごく自信をつけて帰ってきたと思いますし、航のような選手が出てきたお陰で、自分たちもすごく刺激になります。

●遠藤航
最後、難しくなった試合を勝ち切れたことはよかったと思います。相手は2トップでしたし、自分のところでタメができるのかなと思っていたので、そのイメージ通りボールを前につけることや運ぶことはできたと思います。
(代表からの連戦については?)試合ができるということ自体、自分はすごく楽しみですし、サッカーが好きでこの職業に就いているので、プレーできるということは自分にとってシンプルに嬉しいことです。
練習ももちろん大事にしなければいけないですけど、自分は今まで試合を経験することによって成長してくることができたと思うので、連戦でもタフに戦っていくことが自分の成長に繋がると思っています。もっともっとアグレッシブさや運動量が連戦の経験によって上がっていくと思うので、今は楽しみながらやっています。
(東アジアカップでの経験も活きたのでは?)中国や韓国の高さ、強さのある選手と対峙した経験によって、相手との距離感など、アプローチしてして奪いきるとか、細かいところですけど変えられた部分もあったので、そういう守備の部分は今日は意識して臨みました。

●石川俊輝
まず連勝したいという気持ちが強かったので、得点と取る、縦につけるということを意識して入りました。
少しDFの部分で誰が行くのかというところで、行きにくい部分もあったので、修正しなければいけないなと思っています。
自分としては少し慌てた場面が多かったかなと思っています。もう少し落ち着いて、さばけるところはさばいて、縦につけるところは縦につけるということをもっとやっていかないといけないと強く感じました。そこはまた新たな課題として明日からの練習でしっかり意識してやっていきたいと思います。
連勝できたことは本当に嬉しいことなので、またどれだけ続けられるかだと思う。また1試合1試合、自分のやるべきことをしっかりやれるように、いい準備をして、試合に出たら貢献できるよう頑張りたいと思います。