MATCH試合結果

2014 Jリーグ ディビジョン2

第25節 vs ジェフユナイテッド千葉

8月3日(日) 19:04 @Shonan BMW スタジアム平塚

HOME  湘南ベルマーレ ジェフユナイテッド千葉  AWAY
湘南ベルマーレ 1 0 前半 0 1 ジェフユナイテッド千葉
1 後半 1
67 > 68 勝点 37 > 38
61分 岡田 翔平 得点者 72分 井出 遥也
選手 シュート シュート 選手
GK 37 秋元 陽太 0 STARTING
LINEUP
0 岡本 昌弘 1 GK
DF 3 遠藤 航 0 0 大岩 一貴 2 DF
DF 14 丸山 祐市 0 0 キム ヒョヌン 20 DF
DF 17 三竿 雄斗 0 0 山口 智 5 DF
MF 33 藤田 征也 2 0 中村 太亮 17 DF
MF 2 菊地 俊介 2 1 兵働 昭弘 10 MF
MF 13 岩尾 憲 1 1 佐藤 健太郎 16 MF
MF 26 亀川 諒史 0 2 井出 遥也 26 MF
FW 40 樋口 寛規 1 1 谷澤 達也 8 MF
FW 9 ウェリントン 3 0 山中 亮輔 22 MF
FW 10 菊池 大介 3 2 ケンペス 9 FW
GK 21 梶川 裕嗣 SUB 高木 駿 24 GK
DF 30 島村 毅 0 竹内 彬 3 DF
MF 16 石川 俊輝 0 田中 佑昌 6 MF
MF 29 吉濱 遼平 0 佐藤 勇人 7 MF
FW 11 中村 祐也 0 ナム スンウ 23 MF
FW 18 宮市 剛 1 森本 貴幸 11 FW
FW 22 岡田 翔平 1 大塚 翔平 14 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
13 シュート 8 52分 大岩 一貴
12 ゴールキック 11
5 コーナーキック 4
18 直接フリーキック 7
3 間接フリーキック 2
3 オフサイド 2
0 PK 0
得点経過
◆61分
22 岡田 翔平
右 33 ~ ↑ 中央 22 左足S
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
◆72分
26 井出 遥也
左 11 ~ → 17 ~ → 中央 26 ヘディングS
選手交代
◆55分
40 樋口 寛規 → 22 岡田 翔平
◆81分
26 亀川 諒史 → 30 島村 毅
◆88分
33 藤田 征也 → 11 中村 祐也
◆56分
22 山中 亮輔 → 7 佐藤 勇人
◆64分
10 兵働 昭弘 → 11 森本 貴幸
◆85分
26 井出 遥也 → 6 田中 佑昌
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
8,637人 晴、弱風 29.3℃ 63% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
榎原 徹夫 西村 雄一 竹田 明弘 桜井 大介 竹田 和雄 亀井 信也

試合後監督・選手コメント

監督コメント

●曺監督 総括
おつかれさまでした。
夏休みのナイターの試合は、このBMWスタジアムは本当にすごい雰囲気をサポーターが作ってくれて、年も一昨年も、選手たちにそのに気持ちが乗り移るような試合になったかなと思っています。
いろいろなアクシデントがある中で今日試合をして、ジェフさんは前期に大差で勝ちましたけど、あんなふうにならないなということはみんな思ってて、それこそ新しいチームとやる感じで戦わなきゃいけないと思っていました。
中3日でコンディション調整しながら、それでも省エネサッカーじゃなくて我々の良さを活かそうというところで前半から戦いました。結果は残念ですけど、内容的に下を向くものはそんなになかったかなと自分で思っています。

ジェフさんは関塚さんが監督になられてから、自分たちのボールを動かせる良さに、相手の裏をシンプルに取ったり、それこそ戦う気持ちを前面に出したりというところは「さすが関塚さんだな」と思って試合させてもらっていました。
1-0で切れないで1点返して、さらに逆転しようっていう気持ちが相手にすごくあったし、それを我々は受けないで跳ね返してカウンターを狙うっていうような、お互いに勝点3を狙いにいく中での痛み分けだったので、見ている人には今日、本当に面白い試合になったんじゃないかなと思います。

大介(菊池)を初めてシャドーで使ったりとか、カメ(亀川)と征也(藤田)の組み合わせでワイドをいったりとか、翔平(岡田)じゃなく樋口を最初に使ったりとか、いまやれることを考えてやったつもりです。出た選手、ベンチにいた選手、それから今日練習した選手も含めて、ホームの連勝記録が止まったのは非常に残念ですけども、そんなに甘くないと思ってやっています。この勝点1を前向きに捉えて、次の岡山戦に向かっていきたいなと思います。

●曺監督 質疑応答

–初めて菊池選手をシャドーに使い、樋口選手がスタメン起用したがその意図は?

朝、体調不良でメンバーに入れない選手が一人いたので、昨日まで作ってきた形というのを変えなければいけないという話を選手たちにして、その詳細は言えませんが、いろんなことが起こりうるだろうということで週の始めの練習からだいたい決まったメンバーで組むんじゃなくていろんなメンバー、いろんなポジションでやらせているので、お前たちが受け入れてくれるなら俺はこの形でいきたいと言うと大介もそういうところでチームのためにやりたいという気持ちが強かったので、非常にアイツは今日素晴らしかったと思います。
この前もここでセットプレーのシュートはすごく難しいシュートで、今日のほうが簡単だなと思うんですけど(笑)、本当にあいつのドリブルからシュートというものは、よくブンデスリーガやプレミアやW杯でもああいうシーンというのはありますけど、まったくボールを下げないで仕掛けて行ってシュートまでいくというのはシンプルにサッカーの中で一番いいプレーだと思うんですけど、それが随所に出て、入ったら本当にブラボーだったんですけど、そういう意味では、彼がシャドーで出て躍動してくれたのはチームに勢いをつけられたと思います。

–試合後に関塚監督と長く話をされていたがどんな話をされていたのか?

関さんとやる時は去年も磐田で1-1だったんですけど、去年は先制されて10人で最後にウェリが入れて追いついて、今年も1-1だったので。
関さんがジェフに対して、本当にサッカーに真摯に取り組まなければという色合いを強めていることは試合を観て感じていたので、そういうところもすごく苦しめられたし逆に僕もジェフと戦う時は正々堂々とやりたいと思ったので、「出し切りました」みたいな話から、まだまだだな、頑張ろうとお互いに言い合うという感じで(笑)。本当に関さんには、大学の先輩でもあるし、サッカー人として人間としてもすごくお世話になっているので、だからこそいい試合をしたいと思っていました。そういう雰囲気でゲームをやってもらって、引分けだったんですけど、お互いに心地いい感じがあったので長く喋ったのかなと思います。

–磐田と松本は引分けて1位から3位まで順位は変わらないがどうとらえているか?

我々にとっては今の勝点差を広げることが一番いいですけど、いまの勝点差がずっといけば最後の何試合かにプレッシャーがかかると思うんですけど、ただそんなことをまだ言う時期ではないと思うので、我々は勝点3を目指しますが、他のチームが1だろうが3だろうが、それによって戦い方を変えることもないので、そこはは気にしていないです。

–千葉が4-5-1でスペースを消して守ってきた前半だったが、それに対して後半攻め方を変えたということはあるか?

途中で1枚アンカーにして2枚シャドーという形に変えてきていて、タイミングをみて森本を入れてくるなと思っていたので、1点取ってすぐ動かれた時に選手には伝えていたんですけど、もうちょっと前から取りにくるかなと思っていました。ただそんなに前半から前からくるというよりは、カウンターで取ろうと言う感じだったので、ちょっとあれ?と思いましたけど、選手たちは概ね、クロスの失点以外はよく対応したかなと思います。あれがなければパーフェクトでした。ズルズル下がってペナルティの中で事故が起きないようにということを今年ずっと話していて、ジェフさんのように力のある相手でもその意識は最後まで薄れなかったかなとは思います。ただ課題はまだ今日の試合だけじゃなくてあるので、そこに向き合ってやっていきたいと思います。

●関塚監督 総括
夏の3連戦で非常に、湘南さんも苦しいところですが、我々もそういうなかで、今日先制点を取られましたが追いついて、最後まで勝ちに行こうという前向きな戦いが非常にピッチに表れていたんじゃないかと。その意味では選手たちを評価したいと思いますし、またアウェイですが多くのサポーターが来てくれたおかげだと思いますので感謝したいと思います。

今日連戦の3試合目で、湘南さんの運動量に対してどう戦うかというところで、いままでやったシステムでひとを代えることも考えたが、僕自身もまだ期間も短いですし、すこし立ち位置を変えながら自分たちの攻撃守備の連動というところで戦いに入っていきました。その意味ではやれた部分とすこしの変化でできない選手が2,3いたなと。そのあたり、戦術的なもの、あるいは技術的なものが上がってくればやれるんじゃないかなと前半思いました。
やはり相手の速い攻め、セットプレー、サイドからのクロスを警戒したが、後半1本やられてしまった。ただそこからしっかり返したところは非常に、井出もゴール前によく入って行ったなと思います。
3連戦で勝点5、あと2つは欲しかったが次に繋げていきたいと思います。

●関塚監督 質疑応答

–立ち位置を変えた意図は?

3-4-3の形だとサイドに3枚が攻撃のときに仕掛けてきますので、通常の4-2-3-1、あるいは4-4-2だとどうしても3枚目が釣り出されると中央が空く。同じ3-4-3という戦いよりは後ろしっかり4を考えながら前のところで、そこはどっちが出て行けるかの駆け引きだと思いますが、そこで勝負したいなというところでした。

–森本選手がこれまで先発していたが、立ち位置を変えるということだと思うがケンペス選手を起用した意図は?

森本も頑張ってやっていましたが、このまえ決定的なところに顔を出せていましたが決め切れていないというところで、ジェフのストライカーはケンペスなので、いまの戦いから見ればケンペスをまず先発させるということで考えました。

–後半、佐藤選手を入れて3ボランチにしたかと思うが、あの時間帯だけ3回ディフェンスラインを破られたと思うが、あのときの狙いは?

あのへんのコミュニケーションというか、どちらかというと食いついてマンツーマン的に行って動いたスペースができてしまうので、もうすこし落ち着いて対応できるのがサイドバックでありボランチ。後ろのほうから声が掛かって前を動かせるようになればいいと思うが、今回はきのう立ち位置でやっただけなので、その意味ではよく選手たちは前半対応してくれた。もうすこしトレーニングが必要だったが、その時間はなくて、ひとつはそれで勝負をかけたかった。(交代でまずかったことは?)いえ、山中はどちらかというと守備のところで前半ウィングバックに付きたがっていたので、するとラインが下がったので、もうすこし高い位置にいろということだった。そのへんの立ち位置のところ、それからもうひとつは兵働の真ん中からのずれ。このへんの連動がもうすこし必要だったのかなと思います。

–就任からチームが負けなくなった要因は?

彼らがやらなきゃというところが表れてきたんじゃないかと。ピッチに立ったら選手たちに躍動してもらう、そして一体感を持っていい内容で勝つということを追求していくので、彼らがしっかりと答えを出していくというところで、クラブの決断に対しての変化が少しずつ出てきたのかなと思います。

–湘南は予想通りだったか、印象は?

やはり3試合目でだいぶ圧力は、僕が解説していたときよりは落ちてるなと(会場笑)今日は思いました。もっともっと躍動感のあるサッカーだったなと思いますが、やはり夏場での3連戦というところはあったのかなと。ただ統率感と最後まで自分たちが求めているものを90分やり通すことは、曺監督以下クラブの姿勢が、選手がひとつになって戦っているなと感じました。

選手コメント

●遠藤航
相手もうちのスタイルを警戒していて僕も上がっていくチャンスは伺っていたんですけど、谷澤選手などスペースを埋めながら守備をしてきたので、攻撃に関してはやりにくさを感じました。ただそういうところでももっと崩していけるような動きだったりタイミングを図らなければいけないと感じました。
今回最後クロスでやられてしまって、警戒した部分はあったんですけど、最後は少し守りきれなかったことは課題だと思います。1点取ってその後、2点目を取りにいってチャンスはありましたけど、そこを決め切ることができなかった。そこはやはり課題かなと思います。
(守備について)ほとんどチャンスを作らせなかったし、入りこまれても最後はシュートで終わらせなかったりとか、プレスのかけ方自体は悪くなかったと思います。ただ最後、あそこの1本でやられてしまうというのは、相手の力でもあるし、僕らの課題でもあると思います。J1であればそれが普通になってくる。いい内容でやっていても、そういうワンチャンスで決められるというのは去年も経験したので、まだまだ力不足だと思う。こういう相手にもしっかり勝たなければいけないと思っています。
(2引分けについては)そんなに焦りはないですが、相手も前回負けているのもあって気合いを入れてくるところもあると思います。でもそういうものを受けて立つのではなくてチャレンジをしながら勝点3を目指していかなければいけない。後期は難しい試合が多くなると思いますが、第一は負けないことだし、今回の2引分けは悲観するべきではないと思っています。焦らず勝点3を目指していければと思っています。

●樋口寛規
相手は技術のあるチームなので前からしっかりディフェンスして出所をしっかり抑えられるようにということを意識して入りました。相手のサイドバックも攻撃的なのでそこを突けたらいいなと思っていました。
もらい方であったり、自分で持っていくというところをもうちょっと工夫して、強引にいくところはもっと強引にいったりするなどもう少し工夫できたかなと思います。
僕自身は1巡目はやってないですが、ほとんどのチームに勝ってるので相手も立ち向かってくるし、2回目のほうが難しくなると思いますけど、そういうところでもっともっと個人としてもうまくならなければいけないと思っています。立ち向かってくる相手に、こっちも強い気持ちで向かっていかなければいけないし、技術の面で圧倒できるようにならなければいけない。
ただ、縦パスからとかいい崩しも何回かできているので、もっともっと続けていくこと。ただ、前節から最後のところで決め切れていないので、その決め切るところ、仕上げのところは自分がしっかりやりたいし、そういうところに顔を出せるようにやっていきたいと思います。

●亀川諒史
久々のスタメンということもありましたし、三竿くんが後ろで僕が前でその前が大介くん(菊池)という形をやるのは初めてだったので、そこでその形だからよくなかったとは言われたくなかった。積極性を前面に出していこうと思って試合に入りました。
マッチアップも山中でしたし、代表でもライバルでやっている選手なので、絶対に負けたくないという気持ちでした。相手にとっては前にいかれることが嫌なことだと思っていたので、そういうところは自分のよさでもあると思うし、そういうところを出していこうと思っていました。
自分としては、クロスを何回か上げられたけれど、最後の精度という部分はまだ足りないなと思っています。あの失点シーンは、大外の選手は僕のマークでもあったし、自分がケンペス選手を気にし過ぎて、最初は開いてたので入ってこないかなと思っていたら入ってきたので、そこの失点は自分の責任でもあると思っています。岡くん(岡田)がいい形でとってくれたのに、失点してしまい、自分の責任で勝点3を落としたと思っています。
終わってしまったことは戻らないので、次の試合でどういうことができるかを考えて、もう同じミスで負けたくないという気持ちもあるし、練習からじゃないと変えていけないと思うので、岡山に向けて1日1日を大事にして、練習でそのミスを取り返したいと思います。

●岡田翔平
(ゴールについて)征也さん(藤田)がすごくいいクロスを上げてくれたので、当てるだけでした。本当にナイスボールで合わせるだけでした。
前半からいいリズムで攻撃ができていたと思うし、相手より連動していたし走れていたし球際も戦えていたと思います。後半の流れを見るようにして、自分が入ったときのイメージはしていました。俊介(菊地)に落としたプレーなどミスなくできたので、うまくゲームには入れたと思います。でもチャンスはあったので、もう1点取るなり、チームが勝つために何かもう少しできたと思う。勝ち切りたい試合だったし、1点取ったあとにもう1点2点取って相手を引き離すことができればよかった。相手の時間帯を耐え、自分たちの時間帯で取れれば勝ち切れる試合だったと思う。

●菊池大介
(シャドーについて)フレッシュな気持ちでできたので、すごく楽しめて、シャドーについては自分のなかで手応えを掴めた試合だったかなと思います。
いつもタケくん(武富)を見ながらやってるのでそういうイメージを持ちながら、守備をしっかり把握したうえで攻撃で自分の持ち味をどう出せるかが勝負だと思っていました。無心でやれました。
前半、決定的なチャンスがありましたし、後半も1、2本チャンスがあった。そこで決められればというところですごく悔しさが残っていますが、相手もいいサッカーをしてきたし、いいゲームをしたなかで勝ち切りたかったという気持ちと、勝ち切るチャンスはあったので残念ですが、次に向かう上ではいい試合ができたのかなと思います。