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2010Jリーグ ディビジョン1 第13節 試合結果

2010Jリーグ ディビジョン1 第13節
2010年7月18日(日)18:04キックオフ 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

0

京都サンガF.C.
0 前半 0
0 後半 1
1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
10 >> 10 勝点 9 >> 12
得点者 46分 11 阿部 吉朗

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 平井 直人 1 GK GK 39 都築 龍太 0
1 渡邉 大剛 22 DF DF 2 田村 雄三 0
2 増嶋 竜也 24 DF DF 3 ジャーン 0
0 水本 裕貴 4 DF DF 6 村松 大輔 0
0 中谷 勇介 8 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 宮吉 拓実 31 MF MF 41 永木 亮太 0
0 安藤 淳 16 MF MF 8 坂本 紘司 0
0 角田 誠 26 MF MF 24 小澤 雄希 0
3 ドゥトラ 9 MF FW 40 エメルソン 1
8 ディエゴ 10 FW FW 9 田原 豊 1
1 柳沢 敦 13 FW FW 11 阿部 吉朗 1
児玉 剛 30 GK GK 25 植村 慶
片岡 洋介 7 DF DF 30 島村 毅 0
4 チエゴ 3 DF MF 7 寺川 能人 0
2 中村 太亮 17 MF MF 22 中村 祐也
1 加藤 弘堅 18 MF MF 33 遠藤 航
西野 泰正 2 FW FW 36 三平 和司
金 成勇 28 FW FW 38 ヴァウド 0
23分
13 柳沢 敦 反スポーツ的行為
41分
16 安藤 淳 ラフプレー
23 シュート 3
3 GK 20
7 CK 3
12 直接FK 11
5 間接FK 2
4 (オフサイド) 2
0 PK 0
57分
2 田村 雄三 反スポーツ的行為
63分
39 都築 龍太 遅延行為

得点経過

46分
11 阿部 吉朗
右 41 ~ → 4 ↑ 中央 11 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

58分
22 渡邉 大剛 → 18 加藤 弘堅
58分
31 宮吉 拓実 → 3 チエゴ
72分
13 柳沢 敦 → 17 中村 太亮
56分
40 エメルソン → 7 寺川 能人
73分
9 田原 豊 → 38 ヴァウド
88分
24 小澤 雄希 → 30 島村 毅

開催データ

[入場者数] 11,705人 [天候] 晴、弱風 [気温] 29.2℃ [湿度] 65% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] – [主審] 木村 博之 [副審] 石川 恭司 [副審] 数原 武志 [第4の審判員] 大西 保 [記録員] 吉田 康幸

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
勝利のコメントをするのを忘れるくらいずっと勝てていなかったんですけど、素直に今日は勝てて嬉しいと思っています。全体的に押されることは予想していたんですけど、最終ライン、ダブルボランチ含め、最後まで足が止まらずにやった。1、2mの修正が即失点に繋がるよという話をしました。最後に本当によくやってくれたと思います。
我々は中断中に新しい選手を入れたり、特別指定の選手に来てもらったりと本当に苦しい事情はあるのですがそうした中、早い段階で、しかもアウェイで結果を出すことができた。まぁアウェイは今シーズンに入ってから一度も勝点1さえ挙げていなかったので、新聞記者で興味のある方はJ1で何十年ぶりの勝利…というのを探してもらえればと思いますが。そうした意味では本当に大きい勝利だと思っています。
もちろん、戦い方はまだ無骨な試合でしたけど、ナビスコを含めて結果が出ていなかったので、そこを打ち破るには今日は価値があるものだったと思います。本当に今日はディフェンスの後ろからのプレッシャーとか、身体を張るところとか、気持ちが入っていて非常に嬉しく思いました。
●質疑応答

–新加入の二人を使ってみてどうだったか?

ヴァウドは中国にいてアジアのサッカーを知っていましたし、エメルソンは東京でプレーしていました。まぁ目が飛び出るような、何か違うなという感じはしなかったですけど、日本のサッカーも進歩していますからそういうスピードについていけ
もう少しかかるかなという印象です。ただ、そうすることによって競争心などの内なるものが生まれてくるのは
ケガ人が多いのも含めてそうせざるを得ないところがあった。
今日の勝利におごるようなことはないと思いますけど、競争心をあおっていい戦いができればなと思います。
エメルソンはちょっと足が止まったので代えてしまいましたけど、もう10分でも20分でも名が続きするようにやれればいいかなと思います。

–特別指定の永木選手については?

見ていただいて分かるとおり、中盤でリズムを作れたりとか、ボールを奪う力も含めて永木はよく頑張ってるなぁという印象です。なかなか大学に通いながら特別指定でプレーするというのはJ1、J2見回してもなかなかいないと思います。いま大学リーグがないということで、お借りして、本当にチームのために貢献してくれていることを嬉しく思います。

–速攻などでは湘南らしさが出ていたが、ディフェンスからのビルドアップについては課題が残っているように感じたが?

おっしゃるとおりですね。ちょっとプレッシャーが強いとやみくもに蹴ってしまうところもある。これはもう練習の中でプレッシャーがある中、数的不利な中でもでしっかり繋ぐ、ボールを動かす、出してサポートするといったことをやっていくしかない。もしくはファーストコントロールをしっかりさせる。そういう細かいところからやっていくしかないと思います。

–練習としては当然攻撃もやるしディフェンスもやると。

そうですね。立ち上げてからちょっとディフェンスのトレーニングが7で攻撃のトレーニングが3くらいでしたので、まだビルドアップとかボールのポゼッションというのは十分にできていない。グラウンド全体でそういうトレーニングをやって、少しでもボールの周りがよくなるように、FCバルセロナのようになれるように(笑)、やっていきたいと思います。

–DFラインを変えたが京都が相手だったからか?

再スタートしてから、選手にも3枚も4枚もやるよって話をしていました。相手のストロングなところを消すという意味では鹿島はそうせざるを得なかった。今回の場合は4人の最終ラインで対応できるだろうという見込みのもとやりました。これからも変えていく可能性もありますし、勝っても負けても関係なく、相手を見ながら、また自分たちのケガとか調子などを見ながら総合的に判断していきます。

–後半はだいぶ守備にまわる時間も多かったが?

逆の展開でむこうが勝っていればまた逆の対応だったと思います。前線に人をはりつけてくるなら、当然そこに数的優位になる守備をしなければならないので引かざるを得ないですね。
逆に長いボールを蹴ってきてくれたことによって対処はしやすかった。
ただ、この1点で勝てると思わなかったので、ヴァウドを入れて、前線から時間を作ってということを考えました。まぁあまり奏功しませんでしたが。まぁ悪くはなかったと思います。

–都築がよく守っていると思うは彼の評価は?

そうですね。ただ、実戦を半年やってなかった状態ですから、まだですね。
全体的にチームの落ち着きだとか、ゴールマウスを守るという意味ではいいですが、それ以外の部分ではまだ足りないところがあります。本人には毎回シュートが15本とか20本とかくるよという話をしていますし、それをゼロで抑えることが仕事だという話をしていますし、それについては集中してやれていると思います。

選手コメント

●阿部吉朗
(ゴールシーンは)相手のディフェンスがかぶるなと感じていたので、ヤマ(山口)からのクロスがきた時はトラップだけ集中しようと思いました。集中してトラップできたので後は決め切るだけでした。
前節の鹿島の監督の言葉が悔しかった。反さんも絶対に悔しい想いをしているだろうと思った。でも負けていては何を言っても説得力がないと思ったので、絶対に勝って証明しようと思っていました。本当にみんなで一丸となって戦えたと思う。

●都築龍太
鹿島戦の時もそうだったけど、立ち上がりがよくない。最初の時間帯をもっと考えてノーリスクで戦わなければいけないと思う。また、全体として、特に得点をとった時間の前後などはもうちょっと自分たちの時間帯をつくらなければいけないと思う。
ただ、みんなある程度自信をもってプレーしていたと思う。
(ファインプレーもあったが?)まだまだ。それに、本当はそういうシチュエーションにはならないほうがいいから。まだまだ先は長いので頑張ります。

●田村雄三
今日が大事な試合だとみんな分かっていたし、ずっと最下位にいるのは嫌だった。今日勝てば順位が上がることは分かっていたし絶対に勝つという気持ちをもって臨みました。
周りに何と言われようとも、うちはみんなで泥臭く戦って得た勝点3だと思っています。
1回勝つことができればまた次に繋がると思うので、変わらす泥臭く戦っていきます。

●田原豊
試合をする前に京都のサポーターが温かく迎えてくれたことがまず嬉しかった。知ってるメンバーも多いし、スタジアムに入った時は嬉しいというか懐かしい気持ちがこみ上げてきました。
もちろん試合になれば敵になるし、勝利したいという気持ちと、サポーターにはとにかくいいプレーを見せたいと思っていました。
個人としては結果は出なかったけど、勝利することができたので、それは本当によかった。
失点をゼロで抑えられたことはチームとしてもよかった。守備のコンセプトがしっかりあった。
攻撃する回数は多くはなかったけど、攻撃をしていたらいいのではなくて勝つことが最も大事なので、まずは最下位を脱出できてよかった。

京都 加藤監督 試合後コメント

●総括

こんばんは。結果に関しては、本当にファンの期待に添えなくて非常に申し訳ないと思いますし、この結果というのをちゃんと受け取めなければいけないと思っています。ただ、内容的には決して恥ずかしい試合をしたわけではありませんし、選手は非難されるべきではないと思っています。最後まで何度もゴールを目指してプレーしましたし、サッカーの舞台としては、こういうストーリーというようなものが、いろいろなところで起きているというのは我々は良く知っているところですから。それを今度は違うストーリーに持って行く努力をしないといけないと思います。湘南と順位と立場が逆になりましたけども、とにかく選手にはこの状況に怯むなとは言いたいと思いますし、もちろん自分も全く怯むつもりも怯んでもいません。勝負の世界に入ったからにはこういうことも含めて乗り越えていかなくてはいけないというふうに思っています。ですから、この状況というのを自分たちの本当の力を付けるために、天が与えくれた試練だと捉えてまた頑張りたいと思います。

●質疑応答

–セットプレーがひとつのポイントになると試合前に話していたが?

相手は数少ないチャンスをなんとか生かそうという戦い方をしてくるだろうな、とは思っていました。ゲームの内容とか、そういうものに関しては、こちらがゴールチャンスというのを数多く作っていたと思います。決定力があれば、1点こちらが取っていれば、もっと違う流れの安定した戦いができる展開だったと思います。そういう中でもちろんセットプレーというのは、勝負を決める1点にはなると思う。ただ今日の試合に関しては、ハーフタイムにも、我々がたくさんのシュートを打っていること、それからボールを支配していることに気持ちを捉われすぎないように、こういう試合はいろいろな所であるけど、一発の怖さというのがあるからと伝えました。に我々がボールを持っている時でもポジショニング、守備の意識を下げないようにとは言っていたのですけど、ほんとに簡単なクロスを上げられて、簡単に中に入り込まれた。注意していたことをやられたという意味では、反省が必要だなとは思います。ただ、それに関わっている個人を非難するつもりはありません。メンタル面での準備というか、そういうものがしっかりできているかどうか。その辺はもうちょっと選手にも、やっぱりグラウンドの中のプレーに関しては責任を持ってもらわないといけないので、そこをしっかり話をしていきたいと思います。

–遠めからシュートを打っていたようだが、そういう指示を出したのか?

最終ラインが下がってというか、相手は鹿島の試合では3バックにして、まぁ5-4-1のような形でしたけど、バイタルエリアに関しては意外と空いている。ディエゴとドゥトラにはそこの間で来た時は振り向いてシュートを狙えとは言っていました。ただ、ちょっと振りが大きいというか、力んでしまっている部分はあったのかなとは思いますけど。もう少し枠の中に飛ばすということが必要だと思います。何回かループ気味にディエゴが狙ったシュートがありましたが、それはしょうがないとは思います。振り切ったシュートはもう少しコンパクトに枠に飛ばすということが必要だと思います。

–選手交代のそれぞれの意図は?

ひとつは右サイドの攻守に関して言えば、小澤が出てくる勢いに少し右サイドが圧されていた。(渡邉)大剛自体は高い位置を取れてはいましたが、守備に入った時に右からのクロスに対して対応が少し甘くなっていた。田原がセンターバックの所からするっとサイドに流れてきた時、大剛とそこで競ってきた時はドンと行かれる可能性もあったので、そこで角田を下げて、増嶋を右に入れました。それと前の方で少し、縦に出ていくといいますか、そういう早さとかを持っている選手、後はシュートを持っている選手ということでチエゴを、ひとつのオプションとして、もともと後ろの選手ですけども攻撃的にも能力を持った選手ですし、何よりも高さもありますし、シュート力も持っていますので、1点ビハインドの展開でしたのでそこに入れて、小澤の出を防ぐというのと、そこを突破するということを考えました。最後はヤナギ(柳沢)のところ、右からのクロスをジャンプボレーでバーに当てましたけど、少し収まりが悪くなったので、外側から崩すということをやっていって点を狙うということを中村太亮と中谷に左サイド、右側はチエゴと増嶋で崩すという形を作るということで交代をしました。チエゴが中に絞っていけば十分高さもありますし、ドゥトラも身長がありますし、高さは十分に対応できる。最後はブラジルの選手たちのコミュニケーションを使おうと思ったのも確かです。非常に短い、ワンツーなどの言葉とか、そういうのを使おうと思っていたのも確かです。

–最下位という結果を受けて。

それに関しても事実だと受け止めなければいけないと思っています。試合の前に向こうが勝てばひっくり返るというのはわかっていたことですから。とにかく、今のポジションから下はないわけですから、これから這い上がっていくしかないと思っています。例えばそれを悲観するとか、そうやって何かが変わるのならそうやりますけど、暗い気持ちになっても何も得ることはないと思っています。冒頭でも言ったように自分たちの本当に力というか、本当の逞しさというのを作るために与えられた試練だと思って歯を食いしばって上に這い上がっていきたいと思っています。それだけです。