馬入日記

【馬入日記:8月31日】役割

IMG_4252ここ数試合、先発での出場が少ない状況に「そこに至るまでに何かが足りていないということ」野田隆之介選手は自身を見つめ直します。

「やっぱり得点が取れていないという部分は自分でも感じています。そういう数字は1番わかりやすいものだし、最近は日々の練習の中でも意識しています」

ベルマーレの最前線の選手には、試合を一目見ればわかるようゴールを奪うことに限らず様々なタスクが存在します。そしてそれはベルマーレに限らず、試合のレベルが高くなればなるほど、個々が全てのプレーを高い質でこなさなければなりません。チーム全員がそれに呼応するように役割を果たすからこそ、厚みのある攻撃と守備が成立する。野田選手自身も、目線はゴールに向けながらも、まずはその役割を全うすることに意識を向けています。「そういう部分も曺さんは見てくれているし、まずはそれをやることが大事だと思っています」このチームの一員としてプレーする責任は十二分に認識。しかし、心にあるのはやはりFWとしての矜持。

「役割が多い中でも、自分はディフェンダーではないし、前線の選手としてやっぱり絶対に得点は欲しい。いまは試行錯誤しながらじゃないですけど、練習から色々やっているし、やるしかないと思ってる。ゴールに向かう意識は前より高められているし、悪くはないと思っています」

両方大事なのだと、自分自身に妥協を許さずその姿勢を日々の練習からぶつけます。加入から8ヶ月、これまでに体得したスタイルを、あとはピッチで表現したい。

「走れるようになりましたし、球際の戦いも半年前に比べて全然違ってきていると思います。これを得点という結果に繋げたいです。一戦一戦、目の前の試合を戦っていくしかないし、毎回次の試合に向けた準備を、1日1日の練習で大事にしていきたいです」

話す最後、「二桁得点いきたいね」と笑う野田選手。残すところ12試合、チームのために駆け回り、チャンスになれば猛然とゴールを目指す野田選手の姿に、みなさんの眼差しを注いでください。