監督・選手コメント

J1リーグ1stステージ第15節 G大阪vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
初夏ということで大変暑い中で湿度も高く、グラウンドコンディションとしては選手にとっては非常に過酷な状況でしたけれど、今日も本当に遠くからあれだけ多くのサポーターに来てもらって、この吹田スタジアムというサッカー専用スタジアムの醍醐味を感じながら自分も指揮を執っていて非常に充実した気持ちでした。
失点の仕方とか「ここをこうしていれば」というのはビデオを見返せば出てくるんでしょうけど、今日は90分プラスアディショナルタイムの4分まで、ここ4、5年で1回も勝っていないガンバさんを相手に最後まで攻撃的な姿勢を失わずに相手のゴールに迫っていった彼らの姿勢というのは監督として本当に誇りに思います。
技術や経験や最後のツボを押さえたプレーというのはまだまだガンバさんに一つも二つも長があると思いますけれど、我々は我々の良さを出しながらガンバさんと対してやれたというのは大きな自信となります。
ヨーロッパと同じかそれ以上に、歓声とか1つのプレーに対するエネルギーとか、そういうことを選手が味わって、ありがたい限りというか次への活力となります。
前半戦で最後に追いつかれて勝点2を落としたようなゲームもあったんですけど、今日の勝点1は100%前向きにとらえて、次のホームの磐田戦に臨んでいかないといけないと思います。
本当に3点とも練習でも見た事ないようなゴールが3点とも入って、監督やっててあんなゴールが3点とも入る事ってなかったんですけど、今日ここのサッカー専用スタジアムの作り出したガンバさんの応援とベルマーレの応援が調和した、非常に美しいファンタスティックなゴールだったと思います。

曺監督 質疑応答

- 下田選手投入の狙いと彼に対する評価は?

北斗(下田)は前でもボランチでもできるんですけど、最初の頃はスタイルに馴染むのに少し時間がかかって、早いところで置いてけぼりをくらったり前に出ていけないようなところがあったんですけど、この前の名古屋戦の前くらいから非常に良い出来だったので、この前の神戸戦も出してないですしチャンスがあれば長い時間使おうと思っていました。
優太(神谷)も全然悪くはなかったんですけど、雰囲気に飲まれちゃって、前節のミスを思い出さざるをえないようなボールロストが目立っていたので、メンタルがしっかりしている北斗を出してしっかりゲームを落ち着かせようとしたんですけど、まさか2点取るとは思っていませんでした。

- 自分たちのミスから失点するシーンがあったがどう考えているか?

本当に良い流れで点が取れて、その後も自分たちでボールを動かしながら相手な危険なところに入っていけたように、今シーズンでも一番良い入りができていたんですけど、アディショナルタイムに入る5、6分前からパスを出すのに決断が遅くなってしまってボールを持っている人に不必要に時間がかかって受け手が狙われるとか、今度は狙われるからボールを下げちゃって、あんまり良い形で前の3人にボールが入らなくなるところから相手にボールを渡してしまいました。
結局やらずに済んだファールからセットプレーを取られたというのは自分たちで自分たちのリズムを崩した時間帯だったかなと、さすがにそこは見逃してくれないなと思いました。

長谷川監督 総括

ホームで勝点3を取れなかったことは非常に残念ですが、選手がこういうタフな状況の中で先制されるという展開の中で前半で追いつき、後半3点目を取って一時はリードをして気持ちは出してくれたと思っています。
ただやっぱり多くのサポーターがホームで勝利を求めていると思いますし、そういう意味では勝利をプレゼントできなかったというのは本当に悔しい思いです。
次の浦和戦に向けてまた選手としっかり準備をしていきたいなと思っています。
1点目も2点目も相手のシュートがスーパーなシュートで、3点目はなんとか寄せられればというところでしたが、勝ち越した後での失点だったので、ああいうところでの集中力はサッカーでは鉄則だと思いますし、ああいうところで一瞬の隙を突かれるというのはまだまだ甘さがあるのかなと思います。
ただポジティブに考えればホームで3点取れてきたというのは、ホームでゴール欠乏症という中でホーム前節の磐田戦で逆転で2点取れたというところから今日も3点取れて、選手のスタジアムに対するフィットだとか、気持ちの部分でもだいぶ前向きにゴールに対して貪欲になってきているのかなという思いはあります。
引き続き得点というところには刺激を入れながら、今日は3失点してしまったんで、守備というところをまたもう一度引き締め直して次節の試合に準備をしていきたいと思います。

長谷川監督 質疑応答

- 遠藤選手を後ろに下げ意図は?

アデ(アデミウソン)のところの守備はFC東京戦の後半なんかでも突かれて、どのチームも分析している中で今週若干準備はさせたつもりだったんですけど、まだ甘さがあってうまく守備の部分では機能できなかった。
特に先手を取られた後、もう1点取られてしまうと苦しい展開になってしまうんで、そういう意味で倉田はどこでもやれるユーティリティのある選手なんで、倉田をサイドにしました。
湘南のストロングは三竿が左にいて上がってきてというところで、左サイドの攻撃は少し流動的に来ている中、本来は自分たちがそこでイニシアチブを取って制圧できればと思っていました。
相手のストロングの裏返しでウィークがあると思いますんで、どちらになるかというふうに見ていましたけど、なかなか自分たちのテンポになっていかなかったんで、途中で遠藤を下げて倉田をサイドにしてアデミウソンをトップ下というような形にして残り20分くらいどうなるかなというふうな思いでポジションを変えました。
それからだいぶボールが動き出して、同点ゴールがセットプレーからですけど生まれて、1つよかったとは思いますが、隙を見せるとどのチームも突いてくると思うんで引き続きしっかりと準備をさせていきたいと思います。

- 試合を通しての宇佐美選手の評価は?

今日はコーナーキックのアシストもしましたし、最後3点目になるホームの初ゴールも生まれたと。
代表でフルには出ていませんけど2試合出た中で、今日のようなタフなコンデションの中で厳しい状態だったと思いますが、最後まできちっとプレーをしてくれたというのは良くやってくれたと思いますし、ホームでゴールが生まれたというところは彼にとってこれから乗ってホームで得点を取り続けて欲しいなと思います。

選手コメント

FW 17端戸 仁
端戸 仁

攻めた勢いの中で、まぐれかもしれないですけどああいういい形で先制点を取れました。
ただ失点の仕方はセットプレーで2発やられてしまったり、もったいないと言えばもったいないゲームだったので、アウェーでこう言う良い雰囲気のスタジアムでやれたのは喜びを感じられましたけど、追いついたゲームとはいえやっぱり勝ちたかったです。
暑さはきつかったですね。やっぱり後半落ちちゃって。
相手のセンターバックが出てこなかったのでミドルシュートがよく効いたと思うんですけど、その中で自分がもう少し工夫をして一瞬のスペースを見つけて裏を狙ったりだとかができれば良かったのかなと思います。
ただああいう誰がマークに行くのかわからないようなポジションを自分がとって北斗(下田)がフリーになったりしたと思うんで良かったかなと思います。
クロスに対しては「空いているな」と思っていたんで最初からずっとマイナス気味にいるようにしていて、得点シーンはたまたまボールが浮いて、一瞬止めようかなと思ったんですけど、試合開始直後だったし一発打っておこうと思ったのが良い形で入ったと思います。
利き足じゃない右足だったので逆に思い切りよく足を振れたと思います。

FW 19大槻 周平
大槻 周平

最初からいい感じで試合に入れていて、それがああいうシュートを生んだと思います。
本当に暑いし、14時キックオフということもあったんできつかったですけど、本当に今日は総力戦になると思っていたんで、その中で勝点1を持って帰れたんで、これを次につなげたいと思います。
フル出場しましたけど、ディフェンスの面に力を入れすぎて攻撃の面で貢献できなかったんで、うまく守ることはできたと思うんですけど、なかなか試合の中に入れなかったので、もう少し攻撃に貢献できればと思います。

MF 22下田 北斗
下田 北斗

後半からの出場でしたけど、まずはゲームを落ち着かせてということを意識していました。
前半から相手があまり前へ来なくてミドルシュートを打てるゾーンが空いていたので、そういうのを見ていましたし自分が出たら狙っていこうと思っていました。
1試合で2ゴールは初めてですし、良かったです。なかなか出ないようなシュートでしたし、自分でも驚きました。
シュートはもともと好きですし、シュート練習は普段から楽しんでやっていたので良かったです。
ゲーム内容に関しては、自分が出てからもそんなに良かった訳でもないですし、なかなか良いものを作り出せなかったので、そういった点では反省しないといけない点がたくさんあると思います。
次はホームですし、今回はセットプレーで2つやられているんで、チームの意識として防ぐことができるところが大きいですし、セットプレーでやられるとゲームがもったいなくなるのでしっかり取り組んでいきたいです。
これまでもやってきましたけど、自分たちのセットプレーでは取れるよう、相手のセットプレーは取らせないように再確認してやっていきたいです。

MF 24奈良輪 雄太
奈良輪 雄太

個人的にはリーグ戦は久しぶりの試合だったので、前回ホーム初勝利を挙げた時にスタンドで見ていてリーグ戦でプレーして試合に勝ちたいなと思っていたんで、今日はそういう気持ちで試合に臨みました。
サイドの攻防で相手に強みがあればあるほど自分の特徴が出せると思っているんで、後手を踏まないことをしっかり考えてやっていました。
前半の終盤は少し自分の背後を突かれるシーンがあったんですけど、対応自体はそんなに悪くなかったんじゃないかなと思います。
監督からもラスト15分が勝負だと言われていたし、そこまでしっかりサボらずやることを考えていました。
それをしっかり70分くらいまでやれば最後に自分たちの良さを出せると思っていたんで、本当にそういうゲームになったと思うし、リードされた時以上に前半のリードしていた時間帯の方がきつくて、結構今日は暑さもあって前後半でそれぞれきつい時間が2、3回あったんですけど、そこをしっかりチーム全員で乗り越えられたから最後まで締まったゲームができたんじゃないかなと思います。
今日のゲームはまた一度リセットして、また次の磐田戦に自分が出られるように1日1日練習でアピールしなくちゃいけないと思うんで、またしっかり取り組んでいきたいと思います。

MF 15長谷川 アーリアジャスール
長谷川 アーリアジャスール

間でボールをもらってゴールに向かっていくドリブルだったり、ガンバが疲れていたのかあまりプレッシャーに来ることもなかったので、前に仕掛けながら相手が来たらパスだったりシュートだったりを狙ってプレーしました。
途中から入って、流れを引き寄せるとか勝ちにつながるプレーをしたかったですが、今日はみんなすごく頑張っていたし、悔しいですけどアウェーで勝点1を拾えたということは次につながると思うんでしっかり続けてやっていきたいです。
サッカー専用のスタジアムですごく雰囲気も良かったですし、こういうスタジアムがどんどんできてくればと思います。
こういうスタジアムでできる幸せを噛み締めながら僕らはやっていかなくちゃと思います。
今日はすごいシュートが入りましたけどその分3失点していますし、もったいない失点がセットプレー、時間帯という点であったので、しっかり準備していかないといけないです。
ガンバ相手に厳しい時間が続くというのはわかっていましたけど、相手はやはりうまかったです。
僕らはしっかり修正すべきところを修正して、磐田戦に向けてまた練習していって、ホームで喜べるようにやっていきたいです。