馬入日記

【馬入日記:7月1日】大切なことを感じる日々。吉濱選手インタビュー

次節のザスパクサツ群馬戦でJ2リーグは折り返しを迎えます。
前半戦最後の試合。アウェイでもチャレンジングに戦い、勝点3を目指します。

前節のホーム・北九州戦で先制点のアシストを決めた吉濱選手。
リーグ戦では初めての先発出場でしっかりと結果を残しました。

「緊張はしなかったです。ナビスコカップでしたけど、一度ナイターの試合でスタメン出場したので雰囲気も分かっていたし、何よりも“やらなきゃ”という気持ちが強くて、緊張とかじゃなくて、今日やらなきゃダメなんだということを言い聞かせていました。自分は、追い詰められた時に力を発揮できるという自信もあったので、とにかく自分らしさを出そうと思っていました」

その言葉のとおり、らしさ溢れるドリブル突破から武富選手の先制ゴールをアシストしました。

「相手がブロックを作ってくるのは分かっていたので、自分が何をしなければいけないかを考えていました。練習でも、ワンタッチではたけなかったらドリブルで剥がして仕掛けていくしかないんだと言われていました。あそこで受けてドリブルで行けるのは自分だと思って、隙間が少し見えたので前へ仕掛けました。それがうまい具合に通ってくれました。でもやっぱりタケくん(武富選手)がすごかった。いいトラップから、いいシュート。かなり冷静だったと思います。さすがです」と吉濱選手。

チームにとっても、個々にとっても大きな一勝でした。

「前日に憲くん(岩尾選手)と“ジュビロ戦ですごくいい試合をしたのに、これで自分たちが湘南らしくないプレーをして結果を出せなかったら絶対にダメだ、何が何でも勝とう”という話をしていたんです。憲くんはすごくよかったと思うし、僕はまだまだですけどアシストすることはできたし、ひとまずはよかったね、と試合後に話しました。チームにとってもそうかもしれないけど、僕たちにとっても自信を持つことができた、本当に大きな一勝でした」

でも、吉濱選手はもちろん喜んでばかりいるのではなく、反省点を冷静に見つめています。

「守備の面では、あまりよくなかった。もう少しファーストプレッシャーをかけられたらよかったと思います。足も攣ってしまったし、例えば周平くん(大槻選手)だったらもっといってるなと終わった後に思いました。改めて周平くんやタケくん、ウェリのすごさを感じました。90分間、これだけ走って守備もして、そして点も取ってるんだなと思った。きつくても、もっともっと自分を追い込んでやらないと追いつけないなと思いました」

ただ、吉濱選手自身も間違いなく走力が上がっています。

「この前、フロンターレユースで一緒にやってた仲間が練習試合に来たんですけど、“そんなに走れたっけ”って言われました。というのも、僕いつも走りはビリだったんです。3000mの走りを2本やるとしたら、みんなが2セット目をスタートする時に1セット目のゴールをするという感じで…。それくらい走れなかったから、少し驚かれました。でも、本当にまだまだ上がいるので。そこに追いつきたいし、守備できるし得点も取れるという選手になりたいと思います」

また、北九州戦で感じたことは…

「もう少し縦パスがほしかったんですけど、それは僕がまだ信頼されてないからだと思う。遼平に預ければやってくれると思ってもらえるように、練習から要求して、結果を出さなければいけない。日々の練習の中で信頼を勝ち取りたいです。でも、ある意味、公式戦以上に練習の紅白戦のほうがプレッシャーがきついと感じます。先週の紅白戦は試合に出る組でプレーしましたけど、相手のプレッシャーがすごく速くて、そういういい練習ができているからこそ結果に繋がっているのかなと思います」と。

そして、今後に向けては。

「北九州戦の後半の出来は、みんな納得がいってないと思います。最後、整列してる時にみんな笑ってなかったですよね。僕も後半は悔しかったし、そのみんなの表情を見て、これだけ勝点差が開いても満足はないんだ、と。無失点に抑えた守備陣も、得点を決めたタケくんでさえも険しい顔をしていた。僕ももっと引き締めなきゃいけないと思いました。改めて、そういういい先輩がいて、本当にいいチームにいるなと感じています」

選手たち同士で刺激を与え合い、日々大切なことを感じています。

次節は前半戦最後の一戦。ぜひ、スタジアムでご声援を!